≪今回のMission≫
沖縄に行き、オキナワスロットで勝って来る事。

ギャンブラーなら誰でも一度は行ってみたい沖縄仕様スロット!
本土にはない沖縄だけのスロットがそこにはあるのだ。
KAKUTAの旅行に便乗して沖縄スロットで勝負する事に決めた。


前回のオレの酔払いオヤジバクチによる惨敗で只今の所持金は劇団からの10.000円の借金も含むマイナス11.800円。反省しています。
何も知らない沖縄で、知らない店で、知らない機種を打つ。 それがどれだけ危険な事かオレ達は知っている。
だが打ちたい、楽しそうだし、ど〜しても打ちたいっ。
しかし、そのためにはある程度の“タネ金”がいる。
沖縄旅行が迫って来た頃、ある事を思いついてヒロに電話した。 「明日M店(オレの近所)が新装なんだけど、そこで泡銭しようか?マイナス減らしたいしね。10時開店だから、店の前8時ね。オレ6時(朝の)から並んでるから」そう言って電話を切った。 新装という好条件にオレの両目には$マークが並んでいたに違いない。新装オープンなら負けない。
目覚まし時計を5時半に合わせて、その日は眠りについた。


--いざ、沖縄前哨戦!!--





【ヒロメモ、其の一】

4月25日曇り空の下、久しぶりの二人揃っての泡銭。
今回は一週間後に控えている沖縄旅行のおこずかい&泡銭IN沖縄の“タネ金”を稼ぐ為に、いや、総合収支をプラスにする為に僕らは神奈川県橋本のM店へ向かった。
この日のM店は新台入荷。過去のデータからいっても、この店の新台は出るはず。そして気になる対戦機種は「ドリームセブンMAX」。まさにドリームを掴むため、僕らは開店の時を待った。 振りだした雨といっしょに。

午前10時。さぁ、スタート勢い良くスタートレバーを叩く二人。
興奮しながら二人とも良く喋る。
ヒロが7.000円で初777。その後も手持ちでダラダラとした展開。オレの方は749G目でBARが揃う。既に25.000円の投資。
目の$マークは既に消えている。 やっと777が揃ったのが999G目(マジで)31.000円もの金を使ってしまった。でも、さすがは新台、そのハマリを凌ぐ連チャンで50.000円程のコインをはき出した。
一方ヒロの方はダラダラと下降の曲線を描き、午後3時を過ぎてもなお、現金投資を余儀なくされていた。オレの台も元気がない。
眠気と戦いながら黙々と打ち続ける二人。 微笑め、勝利の女神!

スペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペーススペース (成清)






前哨戦泡銭 橋本・ドリームセブンMAX

今回の投資額60.000円!
回収金額49.750円!
収支マイナス10.250円!?
元金の10.000円と前回のマイナスを合わせて…

22.050円のマイナス!!?

【ヒロメモ、其のニ】

うわ〜負けたよ、負けた!!さらにマイナス増えたよ。
なにが過去のデータから言ってだよ。偉そうな事言って「ドリームセブンMAX」がどんな台かも知らずに挑んだのが敗因だよ。
それこそ過去の経験から言ってカタい勝負をする時は知らない台は選んじゃいけないとわかってたのに。
あ〜オレたちはバカだ。 このままじゃこの企画なくなっちゃうよ(涙)





本当に情けないっす。17時間頑張って10.250円のマイナス。 言い訳はできませんっす。
とにかく二人は沖縄に借金という十字架を背負って行く事になった。
さぁ、沖縄の空は何色だっ!(空テンション)




飛行機は苦手だ。耳がキーンとして脳みそが圧縮される様な気がする。
誰とも喋らず、ずっと目を閉じているオレ。とは裏腹にKAKUTA御一行はとても嬉しそうだ。飛行機の中で一番うるさい人達、古今東西ゲームを大声で楽しんでいる。迷惑だよ、そのテンション。特に桑原嬢。 あれっ、オレの他にもう一人静かな人がいるよ。あれ、ヒロ。 あ”っ!パチスロの本読んでるっ!!
お前も十字架を背負っているのだな、ちょっと涙が出た。
那覇空港到着!
ビバ沖縄!暑っ、なんじゃこれ、夏じゃん!
車の中から見る沖縄は、まさに異国の地の様。街行く人達も皆一様に顔が濃く、少し親近感を覚えるオレ。
ゴーヤチャンプルー、トーフチャンプルー、イカスミスープ、ソーキソバ、オリオンビール、オリオンビール、オリオンビール!
うまいじゃねぇか沖縄!ぞっこんだよ沖縄!!
ミッションを忘れ美酒に溺れるオレ。その時でもヒロはi‐modeでパチ屋の検索をしている。またオレ涙。決戦は明後日だ。


沖縄、二日目

スコールが印象的だった。降っては止み、通り過ぎていく雨。
おそらく気温は30度をこえているのだろう、調度気持ちの良いシャワーのように思えた。
バスケ、プール、海、卓球、海、ビーチバレー、ジェットスキー、海、オリオンビール、オリオンビール!
そう、ビーチサイドに色んなスペースがあり、何でもできる。
白目をムキながら奇声とともに、この海にやられっぱなしのKAKUTA御一行。おやっ、ヒロの姿が…あれ?パラソルの下で気持ち良さそうに……読書ですか?粋だねぇ、え。「パチスロ大攻略」!?ブ、ブルータス海でもか!ですよ、これは。
こうしてはいられないと、明日の決戦の作戦を練り始めるオレとヒロ。
その夜は、皆で「ピラミッド」というディスコに繰り出して踊りまくろうということになり、皆は怪しげなネオンの中に消えていった。 そんな中、オレとヒロは明日の為の下見に行く事にした。
皆に手を振り、やっぱりここでも場違いな光を放つパチ屋に消えるオレとヒロ。 時間は夜の11時を回っている。東京では11時までの営業と決まっているのだが、コチラは12時まで営業できるようだ。
そして店の中に入ってみて驚いた。11時を回っているのにすごい熱気!客付きは50%を上回っている!!しかも、おじいちゃんおばあちゃんばっか!!!若者がいないのだ。 興奮を抑えきれない様子でケータイを片手にデータを取っていく。 すごい!これが本場の沖縄スロットか。
機種名も「海人−30」とか「島唄」だとか、これが興奮せずにいられるかい。打ちたい!だが、ここは我慢だ。客のレベル、出玉の状況などをじっと見つめる。
驚いた事に、皆 結構「かけ持ち遊戯」(2台以上の台で遊ぶ事)をしている。少しのコインを持って立ちながら打っている人もいる。
東京ではマナー違反とされるが、こっちではあたりまえのようだ。店員も何も言わない。 少し不安になった。良い台を2台も3台も掛け持ちされると、立ち回りがしにくくなる。
台移動が出来ないという事になると、朝一番で良さげな台をしっかりキープする事が必須になってくる。
12時まで様子を窺い店を後にした。 二人とも興奮が冷めやらない!!勝負は明日だ。




--本番、当日--

KAKUTA・ANGELS

【ヒロメモ、其の三】

5月9日木曜日、ついにやってきました沖縄!! 今日はこっちに着いてから3日目。
2日目に雨が降っていて天気がちょっと心配だったけど、今日は快晴。 って言うかちょっと暑過ぎるよ。雲が1,2,3…いくつあるのかわからないけど、とにかく沖縄晴れの空の下、僕らは対戦ホール、国道58号線沿いにあるS店へ向かった。
開店30分前にホール入口に到着。 あれ、誰もいないじゃん。この店あんまり出ないのかなぁ。なんかヤバーイ雰囲気がするけど、でも安心なのだ。沖縄のパチンコ、パチンコ店はデータ機器が充実していたので3日前や、すごいのになると10日前までの回転数や大当たり回数がわかるのだ。ボッタクリ店なら、打つ前にデータを見ればしっかり見抜く事ができる。この店がダメなら別の店に変えればいいのだ。 今までの収支がマイナスなのも忘れて、さらに強くなる日差しの中僕らは開店時間を待つ。
ふと、時計を見た。「あれ、もう開店時間じゃん」おかしいなぁ、と思いながら店内をガラス越しに見ると「あー、客入ってんじゃん」 ハイ、朝一は裏口からの入場でした。 そんな訳で僕らは少し遅れて店内へ。「広いなぁ、この店」店の広さ、台数に対してお客さんが全然いない。ガラガラ。 この店、やっぱりダメなのか?
そんな不安を抱えながら、おそるおそる台上部にあるデータ器をチェック。
「あれ、以外と回転数上がってんじゃん」大当たりもそこそこひいてるし、悪くないかも。きっとお客さんは昼過ぎ、夕方から増えるんだろうなぁ。一安心した所で対戦機種選び。と、そこに気になる名前の機種が、その名も“リノオキナワ30”これは記念すべき、泡銭第一回対戦機種“スーパーリノ”の沖縄バージョン。縁起がいいじゃないか。よし、今回はこれで勝負だ!!

ウラウラ、タンタン、ウラ、タンタン。
ここからは少々マニアックな話。朝一の立ち回りとしては取り敢えず昨日の優秀台を押さえる事だ。“リノオキナワ”のコーナーに的をしぼり、夕べの優秀台にタバコを投げ入れる。
と、クレジット(コイン枚数のカウンター)に“5”と表示された(コインが既に5枚入ってるということ)台があった。Check!朝一なので、店の仕込みという可能性もある。
オレはその台で勝負する事に決めた。30台程ある“リノオキナワ”のシマにオレ達の他に濃い顔のおじさんが一人。おそらく常連さんだろうそのおじさんが昨日のハマリ台にタバコを置いた。 常連の挙動を見れば、だいたい朝一番のそのお店の法則を知る事ができる。
それを見てヒロは2番目のハマリ台にタバコを置いた。
さあ、勝負開始!
で、オレの「5」と表示された台の打ち始め“5”ゲーム目、いきなり消灯(台のランプが消える)。おそるおそる777を狙ってみると見事そろった!モ・モーニング!?え?ま、偶然ではあるが狙いは的中。 ヒロも2.000円でスリーセブンを揃える。
二人とも最高のスタートを切る事ができた。“777”後のオレの2ゲーム目にまた消灯!
おそるおそる狙ってみると、また揃った!連チャンだよ。
でも、待てよ。“リノ”という機種はその性能上2ゲーム目にボーナスを引くことはまず無い。
「ウラじゃなかろうか?」取り敢えず二人ともテンポ良く連チャンを取り切り、セオリー通りに次のハマリ台へどんどん移動していく。そしてまたテンポ良く大当たりを引き当て、また移動の繰り返し。 その中で何度となく1ゲーム連チャンをGET。
既に裏基盤(違法連チャン機)である事を確信する。驚いた事に“リノ”特有のスベリによる判別(大袈裟に言えば、当たりが来るか来ないか分かる)もできるのだ。
昼過ぎに二人ともドル箱を積み上げ、ポークエッグおにぎりやフライドチキンを食べながら(沖縄ではそういう物もコインで買える)午後5時半まで打ち続けた。勝利は、目前だ!








第三回泡銭 沖縄・リノオキナワ30

今回の投資額3.000円!
回収金額62.200円!
収支59.200円のプラス!!
TOTAL---2勝2敗
前回のマイナス分を引くと…

22.050円のプラス!!!

【ヒロメモ、其の四】

ヤッタ!!ヤッタよ!勝った。
泡銭始まって以来の2度目の勝利。
しかも、今までの負★をはね返して大幅プライスだよ。
沖縄バンザーイ!!ありがとう沖縄!!
いや〜しかし勝負に勝ったのも嬉しかったけど、店員さんやお客さんがのんびりしていて、本当に楽しい時間を過ごすことが出来た。あと、一ヶ月くらい滞在したい気分だよ。
沖縄最高!コイン9枚で食べられるチキン最高! オレたちまたココに戻ってくるよ!絶対!
僕たちは沖縄で再び勝負をする事を誓いホールを後にした。 バイバ〜イ






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