昼過ぎから降り出した小雨を気にかけながら代々木公園に向かう。
公園に着く頃には止んでくれたらしい。僕は客演先での稽古をすませ、足早に公園へと向かった。花見だけでもウキウキなのに（花もうは散っちゃってるけど）《100万円の種》をポッケに忍ばせ足取りさらに倍。ワークショップのメンバーもいっぱい来てくれているらしく嬉しさ３倍増し！ 到着する頃にはすっかりみんな出来上がっていた。
挨拶もそうそうに済ませ、負けじとビールを流しこむ。楽しいしお酒も旨い。しかし僕は酔わない、酔えないよ。午後１０時開始のイベントに向けてどんどん目がすわっていく（気がする）。バクチ打つ前の酒は酔わない。まーじゃん卓を囲む前に飲む酒は酒ではないのだ！勝負コンパじゃ酔わんやろがっ！（そんなんあんのか？）ここらへんは気合いである。バクチ打ちとはズバリ、気合いが通じると思っちゃってる生き物のことを指すのである。で、たまーに通じたりするからやめられなくなるのだ。ま、おいといて。
午後十時前になると客演中の劇団員たちが稽古を終え徐々に集まってきた。
今日の劇団員たちの目の奥に今まで感じたことがない「野生」を感じる（気がする）。
そう、それがギャンブラーの目だ。懐に宝くじを忍ばせ目が合うと「うん」と力強く頷いてみたりしている（気がする）。
やがて時計は十時を回りイベントの時間がやってきた！