2015年03月30日

Fumikuraとは

2004年、KAKUTAの朗読公演ははじまりました。

“本を読み聞かせる面白さ”を前提としながらも、俳優が動き、演じる。
KAKUTAの朗読公演は“限りなく演劇に近い朗読”です。

毎公演ごとに「星」「女性」などの作品テーマをもとに小説を選び、
劇場に限らず、ギャラリーやプラネタリウムなど、 作品にふさわしいさまざまな場所で、音楽や映像とコラボレーションしながら上演を重ねてきました。
今では、通常の劇場公演とならびKAKUTAにとって欠かすことのできないもうひとつのライフワークになっています。

しかし、公演に携わるたびに強まる思いがありました。

「もっとたくさんの人にKAKUTAの朗読劇を知ってもらいたい」

そこで、従来の朗読のイメージとは違う独自の上演スタイルをもった「朗読の夜シリーズ」をより多くの方に楽しんでもらうため、朗読の可能性をさらに広げるため、“文を巡るクラブ”を結成しました。

それが、わたしたち「Fumikura」です。

「Fumikura」の由来は文庫(フミクラ)から。
文(フミ)をおさめる庫(クラ)は、文や言葉にあふれる空間であり、それはつまり舞台と同じではないでしょうか。
普段は一人で読む小説の世界を臨場感溢れる生の舞台で体感し、他の人たちと共有できる場所。
そして数々の物語に触れ、心を温められる場所。
舞台上で、そんなふうに本と言葉が結ばれる空間をお届けてしていきたいと思っています。

結成当時の思いをさらに膨らませながら、フレッシュなメンバーも加わった「Fumikura」が、皆さまを本と言葉と舞台が織り成す「朗読の夜の世界」へとお連れいたします。

「Fumikura」のこれからに、どうぞご期待くださいませ。


2015年3月30日
Fumikura
若狭勝也・野澤爽子・四浦麻希・異儀田夏葉・小田直輝・制作/堀口剛

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