『水に流せばすむ事だ』



2004/12/30 Thu  『水に流せばすむ事だ』最終回!

はい!どうも!俺様ちゃんでぇ〜す!

いや〜、『水に流せばすむ事だ』2001年12月4日にスタートし、3年間続いてきましたこのコーナー、いろいろありましたねえ〜。
幼い頃の事や、ムカついたりした事や、恋のお話、家族の事、俺様ちゃんのダサくて、女々しくて、情けなかった事などを、全部水に流せばいいじゃん!と綴ってきましたが、本日をもちまして、お開きという形になりました。
更新する前に、昔どんな事があったかなあ?と、じっくり、ホントにじっくり考えていると、カッコ悪いなあ〜と思っていた忘れていた事がドンドン思い出されて、うわ〜懐かしいなあ〜と笑顔になって更新していました。
記憶ってすげえなあ〜、人間ってすげえなあ〜と、自分の事ながら、感心したりしましたね!
やっぱり、いざ、終りをむかえるとなると、寂しいなあ〜と思うものです。

ん?・・・・・・んんっ?!
“忘れていた事”?!
って事は〜・・・・・、自分の中では〜・・・・・、忘れていた、もうすでに水に流してしまっていた事を〜・・・・、わざわざ思い出してぇ〜・・、公の場に・・、
さらしていたのかっ?!
ノー!

なんじゃいっ!このコーナー!流せないっ!
このコーナーを流したい!


な〜んてぼやいてみたり(笑)。

協力して頂いた皆様ありがとうございました。ご愛読頂いた皆様、本当に励まされました。ホントにホントにありがとうございました。またいつか・・・・・。

KAKUTA 若狭 勝也

−−−−−−−−
『最後に電車の車掌へ』
あのなあ、この時期毎回思うわ!おい!電車の車掌!俺らはこの寒い冬をのり切る為に、外に出ても寒くない格好をしてコートやジャンパーを着てるんや!だから電車に乗る時は、その格好で乗ってんのじゃい!
なのに、なんやあの暖房の温度設定はっ!暑すぎるわ!
満員電車なんか、最悪じゃボケっ!
お前は広いスペースで、あったか〜い快適空間なんやろ?お前の、さじ加減で暖房入れてるんやろ?
こっちは、脇の下が汗だくじゃ!
お前もコートやジャンパー着て運転しろ!そしたら“暖房の温度設定の間違い”に気が付くはずじゃい!

ありがとうーーーじゃい!
<<終>>


2004/11/20 Sat  オッサンダル(1)

「若狭君っておしゃれねえ〜!」
あれは夢だったか?二十歳前後の頃に言われた気がする。中学からメンズノンノを買っていた気がする。“無造作ヘア”が流行る前に左右対称ではない髪の立たせ方をしていた気がする。ちょっと周りにひかれて
「えっ・・・?それって寝癖?・・・じゃないよね?ハハハッ!」
って笑われた。“無造作ヘア”は俺が流行らせた!・・・気がする。
メンズノンノに載っている服の店が、まだ大阪になくて、東京に出てきて地図を片手に、全てのいろんな店を回った。原宿・渋谷・代官山。洋服を見てるだけでも幸せだった。
東京で最初のフリーター生活は充実してた。バイトを2件掛け持って、ちょっとしたブランドの服を、毎月購入。まだ貯金が出来た。

しかし、最近『オッサンダル』を履いている。商店街の靴屋で買った、1500円くらいの茶色の、お父さん(おっさん)が履くようなサンダル。緑のラインが有り、「GOLF SPORTY LIFE」と書かれてある。「SPORTY LIFE」とはほど遠いイメージの、「酒・タバコ・睡眠・パチンコ(←全くやりません)」ってイメージのダサいサンダルだ。
何故かって・・・?
楽チンだからじゃい!ほっとけえ!!

と、めっきりおっさん口調で一人ノリツッコミ。今年、三十路が家に遊びに来たからかな?すぐに帰ってくれると思うんだけど・・・。
三十路「おう!若狭!元気にしてるかあ?」
若狭「う、うん。(お前なんか帰れ!)」

8/31から彼はずっと僕の家に泊っている。でも『オッサンダル』は彼のせいではない。

2004/11/20 Sat  オッサンダル(2)

【おしゃれをすれば、モテる。】この法則は全くの間違いだ。どんなにおしゃれをしても、僕の大好きなあの子も、あの子も振り向いてくれなかった。
だから、次に好きになる子に、どうやったら振り向いてくれるか?考えた。
男らしくならなきゃ!緊張しないで話さなきゃ!自然に会話を!こんなんじゃ余計に緊張する!逆に、どうやったら振り向いてくれるか?なんて考えるな!と。
要するに、「おしゃれではなく、中身の問題だ!」と。
そして、よくある、
女の子「最初怖いと思ってたんだけど、凄くやさしいのん。」
みたいな、ギャップがあった方がいいかな?と、
女の子「ダサくて、オッサンダルだけど、話したら凄くカッコイイの!」
大袈裟だが、こういう間違った感覚がほんの少し、24歳くらいから芽生え出して、エスカレートして、今、僕は『オッサンダル』を履く事に、自分で許可を出しているのかもしれない。

しかし、この『オッサンダル』、実は昨年の5月に購入した。ペテカンさんの「満月フィルム」の稽古の時、その日はバイトもなく、稽古だけだったので、ジャージでオッサンダルで稽古場に向かった。そして、山の手線に乗った時、初めて事の重大さに気がついた。
ギャップどころではない!ダサ過ぎる!モテない!誰も振り向いてくれない!
いや、違う意味で振り向かれる!

新宿駅・池袋駅を隠れるように歩いた。「羞恥心」という言葉の本当の意味が理解できた。
案の定、稽古場で、みんなひいていた。
「・・・えっ?それで来たの?」
みんな、やさしいから、ちょっと笑いを交えて言ってくれたけど、明きらかにひいていた。

2004/11/20 Sat  オッサンダル(3)

一昨日、KAKUTAで写真撮影があり、久しぶりに昔に買った高いジャケットを羽織った。ジャケットはカッコ良くて、少し、恥ずかしかった。
ジャケット着ても、オッサンダル履いても、僕は昔のままだ。優柔不断で、女々しくて、情けなくて、めんどくさがり屋で、ジャケットが似合うような男ではない。

『オッサンダル』履いてたら、例え、話したらカッコイイ奴になれたとしても、絶対にモテないけど、僕は『オッサンダル』が好きなんです。『オッサンダル』履いてると、ダサくて、笑えてくるから、ちょっと楽しくなるんです。僕には『オッサンダル』が、お似合いなんです。
楽チンチン!おっさんっさん!




2004/09/28 Tue  隙(1)

私は大阪人。「笑いの国」で生まれ、育った。
人が笑うのは楽しい。ケンカや、真剣な話しなんて大嫌い。辛い事があっても、悲しい事があっても、友達が真剣に落ち込んでても、それをネタに笑いを考える。
もしかしたら、友達は不快な思いをしていたかもしれない。でもそんな状況でも、笑いを生む事は、ひとつの“やさしさ”と考える。
「いつか笑える時が来るさ!」だったら、今、笑かしてやる!
そんな王国で育った。「アホな奴」という勲章をみんな狙っている。いや、狙うのが当たり前で、物心が付いた時には、自然と身に備わっている。「アホな奴」ほど「偉い奴」
“面白い奴”
『王様』になる。でも、やはり中学生までは、“ケンカが強い奴”が学校の教室でクラスを仕切る。いわゆる“番長”だ。でも高校に入ると一変する。

高校では、今まで、腕力だけで勝ち上がってきた、“茶髪でパーマで眉毛が細い”僕がビビッていた本物の不良達は、ダサい変形スボンをはいて、学校の休み時間の時、友達も出来ず、教室の片隅みで、寂しく寝ていた。
不良ではなかった僕達は、あれだけ威張ってた不良達の寂しそうな姿を見ると、嬉しくてたまらない。
「はははっ!ザマァ見ろ!いえーい!下克上だあ!ここは大阪だぜ!」と、心の中で笑う。
高校では、“面白い奴”“番長”だ。カッコイイ奴やモテる奴や男らしい奴でもない。でも“面白い奴”より“面白い奴”がいる。

2004/09/28 Tue  隙(2)

“笑いは戦い”だ。俺の方が面白い!と、相手を倒さなければならない。
この戦いは残酷で、今まで一番面白いとされてた奴より、面白い奴が現れると、前に一番面白かった奴は、“面白さ”を売りにしていた分、一気に株が下がり、立場がなくなる。これは可哀相だ。仲間で居る以上、笑う側に回らなければならない。

僕の強敵は、“不良なのにめちゃめちゃ面白い奴”だ。これは手強い。周りの奴等も不良が怖いのもあり、愛想笑いも交えながら、そいつの話しを聞いて笑う。
僕は、不良の機嫌を損なわないように、気を使いながら、時には聞き側に回り、ツッコミも入れて、いいタイミングでボケなければならない。そうしないで、調子にのってしまい最初からとばしていくと、いくらウケても“不良なのに面白い奴”は、周りのみんなを力(怖さ)で巻き込んで自分のものにしてしまう。ヘタすると「お前、調子にのってんのとちゃうか?!」と、不良にやられてしまう。・・・・・・ギャフン。
だから、そういう時は“不良なのに面白い奴”一番の理解者になり、そいつに信頼を得てというか、一番の友達になる。そして、“不良なのに面白い奴”を見せ、周りが“若狭の方が面白いんじゃないか?”とうすうす感じ出した時、一気にスパートをかけ、ボケていく!それに気が付いた時は、さすがの不良も手後れだ。不良は周りの空気を察し、
不良「ああ、みんなあいつに注目してるぅ。ああ、あいつが面白いんやあ・・・・・・。」
と不良は、僕の話しに耳を傾ける。
別に、不良を落とし入れる訳ではなく、それからも仲はいいんだけどね!“戦い”というほどでもないし。

“笑い”は、常日頃、いつでも神経を尖らせておかないとすぐに鈍ってしまう。
「どう動けば笑かせるか?」「どう言えばいいか?」「テンションが高い方がいいか?」「低い方がいいか?」「“素”っぽい方がいいか?」「この例え話は、いつか使えるからキープだ。」「喋り過ぎてて、周りは引いてないか?」「TVでのあの芸人の話しの流れは、応用すればパクリと思われないで使える。」「周りの空気は読めているか?」「いや、ここは無茶して空気を壊しても大丈夫だ!」

〜続く〜

2004/09/28 Tue  隙(3)


ホント昔の栄光(?)で、今は全然つまらない。神経も尖らせていない。
いや!昔もそんなに面白くなかった(笑)!“笑い”についての話をする資格もないです。散々書いてきて、なんじゃそりゃ!ですね・・・・・・つづく。
でも、高校の時は恥ずかしながら「俺はいける!」と思っていた。頭が次々と回転していく。そんな絶頂期に僕は「こ、こいつにはかなわない!」という人物に出会った。完全にやられた。それは、一番身近に居た、
小学生の“弟の太樹(タイキ)”であった。

別に大した話しでもなく、面白くともなんともない話しなんですが、弟とダラダラと話していた。すると弟が僕の発言をマネをしてきた。
勝也「ほ〜う。」
太樹「ほ〜う。」
勝也「マネすんなや!」
太樹「マネすんなや!」
勝也「もうええって!」
太樹「もうええって!」
勝也「だから、マネすんなって!」
太樹「だから、マネすんなって!」
勝也「ハハハッ!あれ・・・?それはそうと、お母さん何処行った?」
太樹「ハハハッ!あれ・・・?それはそうと、お母さん何処行った?」
勝也「やめろや(笑)!」
太樹「やめろや(笑)!」


と、あまりに繰り返すので、ひっかけてやった。

勝也「僕は、バカで〜す!」
太樹「お前はアホや〜!」
勝也「ハハハハハッ(笑)!」
太樹「ハハハハハッ(笑)!」

はうあ!繰り返さない!バカにされた!し、しかも、なんていうスピードで返してきたんだ!しかも小学生だ!


完全に笑わされた。まあ、子供の感覚で、とっさに出たんだろうけど、何故か僕は凄い傷ついた。「この回転の速さ!小学生に可能か?!こいつは、将来大物になる。」と、誇大妄想してしまった。
僕はを見せてしまった。弟は、神経を尖らせていた。

“笑い”は、常日頃、四六時中、神経を尖らせていないと駄目だ。僕は23才から、笑いの神経を尖らせなくなった。他に尖らせようと思うものが出来た。いや、それもそんなに尖らせていないかも・・・・・・。それはまた、別の話し・・・・・・。

でも“隙”は、なるべくない方がいい。

2004/09/28 Tue  隙(4)


には、があった方がいいのか・・・・・。

それもまた、別の話し。

2004/09/05 Sun  若狭さん!時間ですよ!

僕は今まで、女性の裸をいっぱい見てきた。おそらく普通の成年男子よりは確実に、飽きるほど女性の裸体を見てきた。

とまあ、のっけからプレイボ−イ的な発言ですが、なんてことはない、実家が“お風呂屋さん”なのです。
大阪にある「夕凪温泉」「温泉」となっているけど、別にお湯が沸いている訳でもなく、普通の銭湯だ。どこかの温泉街では問題になってるけどね・・・。何故か「夕凪“温泉”」
小学生の頃は、「風呂屋の息子」というのが、恥ずかしくてたまらなかった。
学校では、
「若狭、女風呂覗いてるらしいでぇ〜!!」
と、ちゃかされ、冗談とは判っていても、女子達に冷たい目で見られた。いや、見られていた気がする。そしてまだ物心がついていないのに、何故か僕は赤面した。
“女性の裸を見ることは恥ずかしいものなんだ”

と、こうやって認識してきたのかもしれない。
その状況で、女子達に訂正すると話がややこしくなるので、あえて黙っていたが、僕は覗いてなんかいないし、覗こうとも思わない。

男性陣には顰蹙(ひんしゅく)を買うかもしれないが、“女風呂”なんて、さんざん見てきた。別にやらしい気持ちで見てた訳ではないけど、小さい頃からずっと脱衣場で遊んでいた。
親戚の子達が来て、夜になると外では遊べないので、風呂屋の営業中、風呂場全体を使って“かくれんぼ”“たか鬼”をしてた。
でも女性の裸の映像は、しっかりと僕の中で記憶されている。
女性の裸体は“神秘的”でもなんでもない。僕にとっては“日常”だ。お風呂は、「体を洗う所・一日の疲れを癒す所」
これは今でもそうだけど、“銭湯の女風呂という状況”で女性の裸を見ても興奮しない。・・・・・・だろう。ん?

でも、いつでもどこでも「風呂屋の息子」と言うと、「覗き」「番台に座らして!」の話になる。この時に限って、僕は本当に“男はバカだなあ〜”と思う。

僕が高校生の頃、
“バカな二人組みの中学生が、排水管をよじ登り、女風呂を覗いているらしい。”
と、近所のおばちゃんから電話が架かってきた。

親父は、デッキブラシ(竹の部分が太く固いやつ)を持って、駆け出した!!僕も風呂屋の一員として同行した。
一人の男は逃げたが、逃げ遅れた男は、まだ排水管につかまっていた。
親父「こらっ!なにやってんねやっ(怒)!!」
と言いながら親父は、排水管につかまっている中学生を、何度も強打した。
中学生「すんませんっ!すんませんっ(泣)!」
と中学生は“夏の蝉”のように何度も謝っていたが、下から親父が強打するので、降りるに降りられず、手を離すと落ちてしまうという、最悪な状況だった。
親父は、
親父「こらっ!早よ降りろ!」
と何度も言っていたが、降りられないのは“明らかに親父が下から強打しているから”だった。
やっと降りれたと思ったら、親父に首根っこをつかまれ、何度も蹴りを食らわされている。

僕はは「ちょっとやり過ぎだな・・・。」と思った。でも親父は二度と覗かないようにする為にも、中学生の脳裏に焼き付けるかのように、親父は“風呂屋の主”として何度も蹴り飛ばした。
親父「よし!警察行くぞ!」
中学生「すんませんっ!勘弁してくださいっ(涙)!」

親父は、近くの警察の方に向かって歩いていたが、僕は絶対連れて行かないと分かっていた。でも最初から許してはいけない。“絶対警察に連れて行く”という姿勢を中学生に伝え、恐怖心を与えるまで親父はどんどん中学生を蹴りながら歩いた。

結局警察には連れて行かなかったが、これぞ“風呂屋の主”だと思った。
性の警察“風呂屋の主”
覗いた銭湯が間違いだ。うちの親父は強い。若い頃から船に乗っていたせいもあって、今でもムキムキだ。PRIDE(総合格闘技)ル−ルで俺と親父が戦ったら、僕は勝てないだろう。そんな親父から、何故こんなに“ひ弱な、僕ちゃん”が生まれてきたのか・・・・・・。

「風呂屋の息子」と言うと、「覗き」「番台に座らして!」と言う奴に会う。僕はそのたびに、
泣き叫ぶ「蝉のような中学生」
を思い出す。
バカな男ばっかりだね(笑)。

「夕凪温泉」の女風呂、挑戦者求む。


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