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2007年07月 の記事
梅雨の晴れ間的更新
2007/07/13 金曜日

ちゃんらーん☆最近0時には寝て朝5時には起床している、こん平でーす!

いやはや。
長きにわたる「神様の夜」もいよいよ終盤です。
「神様の夜」にも終わりがくるのでしょうか。
もしかしたら、終わりがこないんじゃないかって気がしています。

昨日は休演日明けのプログラムC、夜公演でした。
休演日+半日時間が空いたわけで、
けっこういろんなことをしました。
街に出て所用を済ませたり。
本を読んだり。
本を読んだり。

ずっと川上弘美さんの世界に浸かっているので、
他の人の文章がとても新鮮だったし、
同時に川上弘美さんに対する鮮度も蘇ってきたよ。
「板尾日記2」がやっぱおもしろかったな。
あの人の文章はなんだろうなぁ、冷めた中にも体温がわりとあって。
んで、意外に嫁を大事にしている感じが女子にとってポイント高いんだろうな。
ややもすると板尾さんみたいな文体になりそうなところを必死に抑えているのらりるれろ。こんなふうにね。
今はまだ川上弘美さんの世界にいたいのです。

朗読に適した飲料物は、やはり水がよいのではという結論に達しつつある。
麻生さんも、そうおっしゃってたし!
けれど麻生さんはいつも緑茶。
「麻生さんは緑茶じゃないですか!」とつっこむと、
でもやっぱりお水がいいわよ、とのこと。
んなもんで、最近はいろんなお水を試している。

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(本当に薔薇を生で齧っているお味なの!)

決しておいしいとはいえません。
むしろ、このお水を使って白いレースのハンカチなんぞを洗濯したい感じ。
そんなもん持ってないけど。
叶姉妹のお姉さんなら愛飲できそうだな。
ここまで書いといてなんなんだが…
あたしも実はイヤじゃないんだ。いやーん!
叶姉妹じゃないけど、愛飲しちゃおうかしらん。
ほんとうに決しておいしくないんだよ、
でもこうみえて薔薇の香りなんかが好きなものだから、さ。
気持ちが満たされるというか、さ。

今朝起きたら、体から薔薇の匂いがしているような気がして、
すごく驚いたのだけど、
よくかいでみると、それは洗濯(普通の洗剤で)したばかりの寝間着の匂いであって、
薔薇ではなかったけれども、雨の昨今、それはそれで幸せな気持ちになったのでした。

まったく梅雨の晴れ間のような更新で申し訳ない。

みなさま、神様の夜は週末までです。
だいぶんとお席が埋まってきているようなので、ご予約はどうぞお早めに!


きょうのおんがく♪
くるり 「ばらの花」




神様の夜があける
2007/07/20 金曜日

ちゃんらーん☆横山の日記に「髭だけに卑下」なんて記述があり、野田秀樹も真っ青だなーと思った、こん平です!


いやはや。
「神様の夜」がとうとうおわりました。
たくさんのお客様にご来場いただき、本当にありがとうございました!
今回は客席が近い場所での公演でしたから、
上演中もみなさんのお顔がひとりひとり見えて、
その表情にたいへん勇気づけられました。
お客さんの空気を吸い込むことで、芝居は完成するのだなーということを
あらためて感じました。ひしひしと。


KAKUTAが朗読公演を始めてから、
川上弘美作品はほぼレギュラーだったのだけれど、それも「神様の夜」で一段落。
次回の朗読公演では、どんな作品をとりあげるのか。
日々、アンテナを張っておかねば。
なんたって、私たちは・・・・・・

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(朗読企画部FOREVER)

朗読企画部だから!
次の朗読公演でもこの面子かどうかは分からないけどね。
でもまぁ、ほぼ一緒でしょうよ。イヒヒ!
ともかくみんなよ、おつかれサマー。
「神様の夜」特設ページ用のボツ写真を、はなむけに。


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(A&Bプログラムの打ち上げ)

A&Bプログラムがはるかかなたに思い出されますな。
真ん中でひとり赤い顔してる人、誰ダロ…
自分が酔っているかどうかのバロメーターってそれぞれあるかと思うのだけど、
私の場合はトイレで鏡を見た時に、わかる。
鏡に映った自分をみて、「この人、誰ダロ?」と思ってしまったらアウト。
まがりなりにも女子ですから、鏡の中の自分は毎日見てしっているはずなのに、
この人…?と思ってしまう。
現実と感覚が乖離するんでしょうな。
“乖離”って大げさか。
意識の上では自分のことを、もう少し可愛いらしい女の子のハズだと思ってるのやもしれませぬ。女とは図々しい生き物ですな!くわばらくわばら。

神様の夜とまるっきり話題が逸れちゃったじゃんか!


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(神様のひかり)

雲がきれて、光がこんな風に差し込む様子がとても好きなんです。
いつも、「ああ神様のひかりだなぁ」と思ってしまう。
稽古がはじまったばかりのころ、稽古中の窓からみえたのだよなぁ。


かみさま、ほんとうにありがとうございました。


きょうのおんがく♪
中村一義 「素晴らしき世界」




心の中にもどる
2007/07/23 月曜日

ちゃんらーん☆電車で出掛けたら、行きも帰りも同じ人が向かいの座席に座っていた、こん平でーす!


雨がつづきますね。
家の中が湿気に満ち満ちていて、
わたしがカビならば最高の住環境であろうものの、
如何せんヒトだから、かなり生活しずらい毎日です。
洗濯できないのが、まったくモウ!


吉祥寺へひょいとお出掛けしてきました。
女優Bちゃんが制作・企画している、
伊津野重美(いつのえみ)さんの朗読会へ。
イベントの副題でもある、「魂を迫り上げるように」という表現がぴったりの会だったな。
良くも悪くも、内省へ内省へいざなわれるような。

音楽と言葉と感情の洪水が、
耳からだけでなく体中のあらゆるところから
私の中に入ってきて。
そういえば、最近、ずっと外にはきだす作業がつづいていたのだなぁとふと気づき、
こうやって何かをひきいれる作業に切り替わったことで、
こんどこそほんとに「神様の夜」が終わったのだなと思ったりしたのでした。

…なんて、会の最初にはちょっとひっぱられそうな感覚になってたんだけど、
その矢先にゲストである穂村さんが登場してさ!
やっぱこの方は文学界のヒーローだな。
風貌はパッとしないのに(あくまで一般的にね)。
MY クラーク・ケント。
彼の日常的な、だけど、シュールでロマンチックな短歌やその存在に救われたのでした。


「終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて」


好きだったこの歌を、穂村さん自身の朗読ではじめて聞いて、
もう半泣きですわ。
って単純にファンのコメントだな、コレ。

かつては、ガラスに爪をたてるような、凍えるような観念的感覚を
ダイレクトに放電するものに惹かれていたけれど、
現在のわたしには、やはり穂村さんのような表現の方がぐっとくる。


「サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい」


昨日の会では読まなかったけれど、この歌の物狂おしさったらどうだろう。
ほんとにねぇ。
かゆいところに手が届く表現なんだよなー。


そのあとは。
「神様の夜」客演の女子やら、高山やら、黒一点の佐藤滋やらに合流し、
ながれながれてカラオケへ。
全員がかなりのハイテンションで歌いっぱなしの笑いっぱなし。
ほんとうにたのしかったなー。
どのくらい楽しかったかって、
こどものころ、「何の為に生まれてきたのだろう」なんてことばかり考えていた、
イジケ虫の自分に、「こうやって楽しむために生まれてきたんだ」と教えてやりたいくらい。


ボリューミーな一日だった。


きょうのおんがく♪
真心ブラザーズ 「サマーヌード」



ヒンドゥースクワット、5000回は絶対無理
2007/07/25 水曜日

ちゃんらーん☆「生ブレープフルーツサワー」を飲みたかったのだけど、口の端にのぼりそうになったのは「生レモンサワー」で、あ!ちがったや、と思いとどまり言葉にしたのが結局「ママレモンサワー」だった、こん平でーす!
(口のなか泡だらけ)


やっと晴れました。
心も身体もすみずみまでスッキリ。
梅雨が明けてしまえば、
このような天気も「暑い暑い」とうっちゃってしまうのだろうけど、
今日の晴天が心底うれしかったという気持ちは、ほんの一縷でも覚えておきたいものですな。


さて。
今回客演するヒンドゥー五千回の顔合わせにいってきました。
ひたすらに、はげしく、緊張する。
待ち合わせ駅で電車を降りる足がもうすでに帰りたがっていて、
それを両手で抱えながらなんとか降車し、
(吉本新喜劇で、足が地面から離れなくなる井上竜夫さんのギャグみたいな感じね)
駅改札へあがる階段が13階段のように思えて。
さすがに自分でもうんざりした。
どんだけ緊張してんねん!チラシ撮影でほんとんどの方に一度お会いしとるやないけ!
「どんだけぇ~」
朝起きた時には、またお芝居ができるんだ!なんて北島マヤみたいなことを考えていたのにさ。

ふ~

ありがたいことにみなさん、よい方たちばかりで、
なんとか無事に顔合わせ終了。
配役なんかも発表されて、自分の役に想いを馳せつつ。
これからはじまる稽古では、
初めての役者さんとお芝居をする緊張、
初めての演出家さんとお芝居を作る緊張、と
新たな緊張の波がまだまだわたしを襲うのであろうなぁ。
嗚呼、どんな波をも乗りこなす伝説のサーファーになりたい。

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(このチラシを見かけたら、わたしのことを思い出してください)

顔合わせの後は飲み屋へ。
最初っから酔いすぎてはいかんなと、
ビールは一杯だけにして「ママレモンサワー」に切り替えたにもかかわらず、
なぜかしとどに酔ってしまった。
いつものにぎやかしキャラを、ヒンドゥーでは返上しようとはりきっていたのに。
転校(=キャラの封印)初日にあっさりと失敗した。

ふ~

転校には失敗したが、みなさんといろいろお話できてよかったなぁ。
朗読公演を観に来てくれたヒンドゥー劇団員の久我さんを、
早くも「ガークー」と呼ぶほどに。
よい座組みになりそうな予感。
がんばります。


酩酊しつつ深夜の台所で、
実家から送られてきたブドウを立ったまま食べる。
冷たくておいしい。
やっと人心地ついた。
ありがとう、がんばります。

きょうのおんがく♪
キリンジ 「口実」



くうねるところにすむところ
2007/07/27 金曜日

ちゃんらーん☆いつも銭湯で会うおばさんに、昼日中お洋服を着た状態で出くわすと逆にバツが悪い、こん平でーす!


ひゃっひゃっ、暑いですねー。
いやー、まいった。
うちにはクーラーがないので、
室温はきっとインドとかそういう地方と同じくらいになっていると思う。
盛夏が思いやられますなぁ。


さて。
最近、ひんぱんに泳いでます。
泳ぐの好きなんです。
5月にハワイの海で泳いだのも、たのしかったな。
だけど、ちょっと怖くて、あまり沖までは出られなかったんだよな。
どうしても、
アメリカ領の海にはジョーズがいるんじゃないかって思ってしまうんですよねぇ。

そういう意味で、プールは安心です。
とはいえ、いま現在、完全に気がぬけないのは、
私の通っているプールと横山の通っているプールが、どうも同じらしいから。
まだ鉢合わせたことはないけれど。
劇団員同士が期せずして水着でご対面なんて、すごく恥ずかしいわ。
きっとお互いに、なんの色気もない水着を着ているのだろうし。
水泳帽かぶってるし(区民プールのルールなのです)。


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(くうねるあそぶ)

今月号の「ku:nel」に載っている、川上弘美さんの作品が
とてもいいと水野美穂さんに薦められて読む。
んー、たしかに。
その作品(「ナツツバキ」)だけ立ち読むつもりが、ついつい購入してしまった。
朗読公演でとりあげた『神様』は川上弘美の初期の作品群だったけど、
この「ナツツバキ」はその延長線上にありつつ、
今の川上弘美が書くなら、こうなるのかーという感じ。
『神様』では、主人公が見たり出くわしたりした現象をそのまま書くにとどめることで、
不思議な浮遊感があったり、距離感があったりしたのだけど、
「ナツツバキ」では主人公の気持ちの動きがはっきりあらわされている。
もちろん川上弘美の筆致はそのままだし、どちらがいいとはいいがたい。
ただ、
描かれている主人公のいりいりとした気持ちに、胸がシワっとなった。
そして夜には、まんまとコロボックルの夢をみたのだった。


きょうのおんがく♪
小林幸子 「風ぐるま」