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2007年09月 の記事
貝殻からは海鳴り
2007/09/02 日曜日

ちゃんらーん☆「奇跡的に!」なのか「よりによって!」なのかは人の胸三寸、こん平でーす!


9月になりました。
斜陽の季節です。


昼と夜の境目、
いわゆる夕暮れというのが苦手だ。
太陽が沈んでしまうしまう、やりのこしたことはないか?という焦り、
一日がおわる寂しさ、
やがてやってくる夜に急かされる焦り。
言葉にできないモヤモヤに苛まれる。
ともかくも昼から夜から流れ込んでくる焦りや寂しさやモヤモヤに、
まんじりとするしかなくなってしまう。
河川と海があわさるところの土壌が豊かになるように、
夕暮れには、より豊穣な寂しさができあがってしまう。


だけど唯一例外がある。
夏の夕暮れに、
開け放したどこかの窓から聞こえてくるラジオやCDの音楽、
公園で若者たちが踊るパーカッションや音楽、
どこかのカフェなんかで催されるパーティの音楽、
そんな風にどこからともなく音楽が聞こえてくると、

「ああ、夜がはじまる!」

って思う。
この「夜がはじまる!」って感覚になれれば、
夕暮れの寂しさが、夜を迎えるわくわくに切り替わる。
これは夏限定のチャンスだ。

その夏がもうそろそろ終わるので、
これから一年、気もそぞろに夕暮れを過ごさねばならん。


こんなものを見つけた日にゃぁ、
こういうことも書きたくなるでしょ!
貝殻を耳に押しつけたくもなるでしょ!
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(さよなら)


さて。

ヒンドゥー五千回にて、目下鋭意稽古中ですが。
たくさん人が集まると、
それぞれの過ごし方があっておもしろいもんです。

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(武闘派) 

ONEOR 8の平野さんです。
休憩時間になると、おもむろに角材をもちだすんですな。
それが毎回なので、すんごく気になる。
稽古場が学校だから、余計気になる。
積み木くずし的な、ね。
高部知子的な、ね。

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(ボールを備えるのは、劇団コーヒー牛乳の石黒君です)

まぁ、とどのつまりは野球の素振りを始めるんだけど。
ふぅ~ん、男子だねぇ。


きょうのおんがく♪
小島麻由美 「真夜中のパーティー」




痛みの先にあった理想
2007/09/03 月曜日

ちゃんらーん☆口の中が痛くて、しかし痛いなかにもSWEET PAINみたいなものもあって、ムズムズ疼いている、こん平でーす!


のっぴきならない事情にて、
食べものを噛むことができない。

入れ歯安定剤のCMで、
「噛める喜び!」って言ってんのが、すごくわかる。
これを書いている今だって、
噛みたくて噛みたくて、
あぁ~んと物狂おしい気持ちでいる。
「なんか噛めるもんねぇがぁ~」となまはげみたいな気持ちでもいる。

なので。

気分転換に、
わたしの中でいちばんのチャイを飲みに行く。

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(三軒茶屋から下北沢に引越してきたんですよね)

チャカティカ食堂。
ここのチャイはほんとうにおいしい。
この、たっぷりと両手でかこえる茶器の大きさも、
手にしっくりなじんで心地いいんです。
これからの寒い季節に備えて、うちにもほしいなぁ。
うちのコップはどれも、帯に短し襷に長し、な大きさなので。

ごちそさまでした。
今日もわたしの期待は守られました。
噛めないことをしばし忘れられたよ。


ほんでさぁ!
こういう時に限って、おいしそうなものが現れるんですわ
(って、おまえ、いい加減稽古に集中しろや!って話なんですが)。

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映画「めがね」の中で作られるごはんなんだって。
(ほぼ日刊イトイ新聞にこれらのごはんのことが連載されてます)
この「めがね」って映画、
「かもめ食堂」制作メンバーで作られてるらしいんです!
そりゃ、おいしそうなはずだよ~。

ごはんに対する、ひとつの理想のかたちだナァ。

ナチュラルすぎるのも肩がこる。
家のなかが全部ベージュで、カーテンはフレンチガーゼで、
棚のオブジェは拾ってきた流木みたいな。
いいんだけど、もちろん。
それでも、
生活するって元々生臭いものだと思うから、
そこからくる隙みたいなものは、残しておきたいのですよね。
流木オブジェの横には、鮭をくわえた木彫りの熊がいるくらいの。
完璧すぎない食卓。
センスでおおいつくさない食卓。

そういうごはんが作れる人になりたいなー。


きょうのおんがく♪
小谷美紗子 「眠りのうた」



落ち葉の舞い散る停車場は哀しい女のふきだまり
2007/09/04 火曜日

ちゃんらーん☆最近、野澤爽子と私であらそうように日記を更新してますが。横山くん、元気らしいです、ご心配なく。もうすぐ復活するそうなのでおたのしみに、こん平でーす!


台風、きてるみたいですね。
東京、直撃だとか。

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雨を窓からみるぶんには、心地よいのだけど。

あ、でも、
雨でずぶぬれになって帰宅したあと、
サラっとしたお洋服に着替える、あの気持ちよさもいいな。
冷えた足の裏がだんだんとぽかぽか温まってくる感じも。


さて。
ヒンドゥー五千回、本番まであと10日ほどなんれすの。
今までやってそうでやってなかったような役なので、
いろいろブツブツ悩んでおりますよ。
うん、行くべき方向はなんとなく分かったと思うので、
あとはね、どうやって進めばいいのか。
それが問題だにー。

明日は衣装合わせで、初通しですって!

きっとバタバタしてしまうだろうけど、
早く全体を見たいって気持ちの方が強い。

行かなくちゃ、行かなくちゃ。
光よりはやく。

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(ラーハーちゃん、がんばれ!)

ロボットたちも応援してくれるそうです。
ありがとな。


なにもかもが
自作自演の秋の入口。


きょうのおんがく♪
あがた森魚 「君はハートのクィーンだよ」




わたしだけ?
2007/09/05 水曜日

ちゃんらーん☆今日は初通しでくったくた、こん平でーす!


初通ししました。
いろんなほころびがみえました。
修正していきます。


閑話休題。


芸術の秋。
駅構内は秋の展覧会ポスターに衣替えですね。
どの展覧会に行こうかなぁ。

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(青木繁「海の幸」)

この絵の全体像は
海の幸を担いだ男たちがずらーっと列をなしている様子なんだけど。
批評なんかで語られるのは、
この写真で切り取った部分の、
一人だけこっちを向いている人についてだよね。

だけど、わたしが最も気になるのが、
こっち向いている人の前列手前。


バカ殿?


こう思ってるのわたしだけかなー

きょうのおんがく♪
宇多田ヒカル 「traveling」




ヒンドゥー ピンナップ
2007/09/06 木曜日

ちゃんらーん☆さらりと乾いた服に着替えてスッキリ!、こん平でーす!


いやはや台風すごいっすねー。
こんなに激しいのはひさしぶりっすねー。


台風だからって、稽古はやりますよ。
なんたって、本番一週間前ですし!ですし!

稽古は、前日の通しの様子を反映し、いろんなところを修正。
次第に激しくなる、窓を打つ雨に比例して、激しく稽古。

稽古を終えてみれば、立派に台風が完成してた。
雨脚が風に煽られて、白く翻ったりしている。

わたしの傘なんかはかるーくひねりつぶされちゃって、
おちょこになる間もなくボキボキに大破。
前代未聞のぬれねずみにて帰宅で候。
もうむちゃくそです。

天然のシャワー?

上等!!!

ま、こんな日もあるよね。
ただ、被害のようなものだけは最小限で。
南無。


低気圧のせいか、頭痛がひどいのですが、
士気をたかめるために、
ヒンドゥー写真、ちょっと掲載してみましょう!


はいはーい。
まずは客演さんたちね。

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(おのおの、きめポーズで)

向かって左から、長谷川有希子さん(reset-N)岸波綾香さん(ボールドカーテンズ)、平野圭さん(ONEOR8)でーす。
いろんな畑からきている方々なので、
おかげで稽古がとっても新鮮!フレッシュです!
最後までばんばろねー

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ヒンドゥー劇団員の谷村聡一くん(笑ってる人)と向後信成くん(手を変な形にしている人)。
谷村くんは、仏像のような目の形をしてるんです、ほんとに。
おまけに京都生まれだってさ!
向後くんはね、ご近所さんなんで行き帰りがよく一緒になります。
髪はモジャですが、繊細な方です。

ヒンドゥー五千回、「渋柿の行方」、お待ちしてますね。

なにとぞ。

どうか&懇願。


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(来てね)

ヒンドゥー五千回のほぼレギュラー、西田夏奈子さん。
稽古場では「にしやん」と呼ばれているようですが、
なんでしょね、
どうしても「かなこちゃん」と呼んでしまうんです。
いや、“呼んでしまう”じゃないな。
あえて、呼びたくなるんです。
私のなかでは、「にしやん」よりも「かなこちゃん」、そんなお方です。


きょうのおんがく♪
真心ブラザーズ 「すぐやれ今やれ」



「暗くなるまで待って」と言いたいがすでに“暗く”はあるので、ここは「明るくなるまで待って」としよう
2007/09/27 木曜日

ちゃんらーん☆客演で参加させていただいていた、劇団ヒンドゥー五千回「渋柿の行方」が無事に終了いたしました。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました、こん平でーす!


ほんとうに、ほんとうにありがとうございました!


ヒンドゥー五千回の、
五人のやさしき男たち(一人あたま、一千回計算)を中心に、
カラーのちがうそれぞれの客演さんたちが集まった今回の現場は、
とってもたのしかったナァ。
こうやって集められた座組みの縁が、きっとなにかしらあるのだろうなぁと
思わせてくれるような、ね。

ただ、なんだろうな。
単純にはしゃぎすぎたのかなぁ(笑)
同じにおいの人に会えたうれしさを少しだけ垣間見てしまったというのかなぁ。

もうちょっとだけやすみます。
それはたとえば、
ファンタジー小説なんかで、
手負いの幻獣が薬草を傷口に当てたまま、暗い洞窟の奥でじっとしているように。
うん、もちろんあたし、幻の獣なんかじゃないけどね。


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(大打ち上げで朝帰り、眠って目覚めた夕方の町)

こういう感覚の時は、
かわらぬリズムで、朝がきて夕方がきて夜がくる、町の風景が
いちばんありがたいのかもしれません。

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(彼岸花もしくは、曼珠沙華)

そして季節のうつりかわりも!

またあいましょう。
またあいましょう。


きょうのおんがく♪
シブがき隊 「100%…SOかもね!」