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2008年05月 の記事
しげるノート・昔の侍について
2008/05/25 日曜日

今、明治座というところで「蝉しぐれ」という作品に出演しています。

毎日ちょんまげのカツラを被る訳ですが、これがなかなか大変なのです。
慣れるまでは重たいし、合わないと痛いし、頭が痒くてもかけません。
思わず「昔の人は毎日これを被って、大変だなあ」とトンチンカンなことを口走
ったりして、床山さんに笑われました。

…僕は日本人ですが、情けないほど日本のこと本当に知りません。日本史の授業
も大嫌いでした。高校時代、日本史の担任教師になぜかクラスメートの前で「夏
の思い出」を歌わされて、赤点を免れたことがあります。

同じ日本人だから知ってるはず そうどこかでタカをくくっていたのかも知れま
せん。今回自分がいかに知らなかったかに気がつきました。江戸時代の人達がな
にを大切に、よりどころにしていたのか なにに命をかけていたのか

いつでも人を殺すことのできる刀を腰に差している代わりに、もう一本の短い刀
は、自分の腹を切るためのものなのだと聞いたことがあります。


僕のちょんまげはカツラで、腰に差す刀も本物ではありませんが この時代に教
えてもらうことは沢山、あります。

今日も精一杯、江戸時代に行ってこようと思います。