吐露始め 2009/10/02 金曜日

家族はもれなく妙なものなり。

ブログって毎日書かないと当然ランキングが落ちるものだろうが、特に気にせず過ごしていてふと「ランクUP!」とかなってたりすると、いいんだよ教えてくれなくて。ほっといてクレよ。と思ったりする。
こないだ劇団員で飲んでいたら、馬場が「俺のブログは書けば書くほどランクが下がる」という。
そんなコトってあるのだろうか。
気の毒だから「読者になる」を押してみようかと思ったけれど、その顛末が気になるのでもう少し放置することにする。

さて、今日はお休みだったので、青山の出演するハイバイの「て」を観てきた。
お恥ずかしながら普段芝居を観に行くことが少なく(いや、行こうとは思ってるんです、常に)、こと自分の稽古中となるとまず行かなくなるのだけれど(いや、行きたいとは思ってるんです、常に)、最近になって「観たいと思ったものはちゃんと観に行こう」という私の中の小さな変革がありまして、行ってきたわけです。
先日「DIVER」を観に行ったばかりなので、迷わずに行けた。
え?駅前ですけど?と思われるでしょうけど、私は迷うんです。
スズナリも本多も未だに迷うんです。

対面客席なのでなんだか緊張。でも近くで観たいので前の方に座る。
舞台の向こう側に子猫がいるぞ、と思ったらグリングの豪さんだった。
相変わらず赤ちゃんみたい。
赤ちゃんに気を取られていてしばらく気づかなかったが、ウチの野澤さんもいた。
泣いたり笑ったりしてみていたが、同じく向かいで泣いたり笑ったりしている野澤さんと目があったらやだな、と一瞬邪念が走ったりする。
お芝居、素晴らしかった。
観ながら父のことを考え、母のことを考え、昨年末に他界した祖母のことを思った。

祖母の告別式を思い出した。
劇中でも告別式のエピソードがとても面白かったのだけど、悲しみに沈みたいのに「アレ…?」と思ってしまうコトって実際多いものだ。
祖母の告別式でも、やはり、お坊さんがお説教を聞かせてくれたのだが、恐ろしく退屈な地元話で濁され、「話すことないのかな」とボンヤリしたものだった。
お坊さんの話がつまらなすぎて、悲しむべきところで気が散っちゃったよと父に話したら「だから(気を散らすために)話すんだ」とよくわからない説明をされ、しかし確かにあの瞬間は悲しみが消えたわ、と妙に納得したりもした。
我が家は親戚に竹内まりやさんがいる。ので、告別式で祖母の棺を運び出すとき、最新アルバムのバラードがかかった。それはとても素敵だったのだけど、葬儀やさんがよもや間違えてハイテンポなご機嫌ソングを流してしまったらどうしようと余計なところでハラハラしたり、私は個人的に「天使のため息」を流して欲しいんだけどな…などと思ったりした。
焼香の最中も、いとこの彼氏が私より老けていることに衝撃を受けたり、参列してくれたウチの劇団員を「さすが一般人とは違う、華がある」と感心したり、なんだか祖母と関係ないことも色々思った。
だけど祖母が好きだった。だからもちろん、絶えず寂しくもあった。

芝居を観ながら、しみじみ、家族というのは妙なものだと思う。
妙でない家族はいるのだろうか、と考える。
きっといないのだろう。だから舞台を観て、気がつけば自分のことのように腹を立てたり、寂しくなったり、笑ったりしてしまうのだなあ。
いいものをみた。
青山よ、とっても幸せな現場にいるねえ。

吐露終わり
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