KAKUTA「稽古場日記」

公演、ワークショップなどただいま進行中の活動の日記です。劇団員が持ち回りで更新します。

2003/08/20 Wed  ★山谷典子から若狭勝也への観察日記★



八月某日。
稽 古中。バラコの演出中の例え話は、「ほほー。なるほどー」って納得しながら笑えるから、みんなでよく笑ってるよね。そんなとき!若狭君!あなたは何をして るかと視線をやると、床にはいつくばって、台本に書き込みをしていたのよ。マジメ。だよね。まさに忠犬。種類は柴犬。名前はジョン。ほめられると体全体で 嬉しそう。飼い主(稽古場のみんな)がみてないと「俺を見て!」としっぽをふりふりアピール。稽古場の後ろで、いろんな表情を試しながら、(これがいけ る!)を練習するジョン。間違えた。若狭君。あなたは「かわいい!」KAKUTAはみんなマジメだね。で、みんな明るい。稽古場も明るいしね。
私も、みんなと一緒にマジメに明るく稽古しようって思うよ。よろしくね!




2003/08/19 Tue  ★佐藤陽子から近藤美月さんへ初めての手紙★



こんにちは、近藤美月さん。今日も稽古お疲れ様です。
こんな事でもないと最近は全く手紙を書かず、書き方すら記憶の彼方ですね。そんな訳ですが、お手紙では初めまして 佐藤陽子です。

初めて みーさん(近藤さん)を見たのはbird's eye viewの公演。
どこか儚げな人&背が高い人という印象ががあった みーさんでしたが、いざ近場に現れたみーさんは思いの他小柄な人&内面の熱い人!一度稽古場に入れば常にチャレンジャー!!
いつも想像に反する行動は稽古場の熱を高めて、私達もヒートアップ状態。笑い過ぎて腹筋が割れそうです。
今回は残念ながらみーさんと一緒に出るシーンが無いので、多いに客観的に稽古をみているのですが、カンフーの様な動きカトリックな歌がレパートリーとしてすぐに出てくるその引出の多さ&マニアックさも個人的にかなりツボでした。
そして、みーさんのゆったりした動き(しかし、足は早い)に、とても癒されます。
かと言って物静かでは決して無い、内に秘められている熱いものそれはまさに闘魂!まさに、
ヒーロー!!
私の中に流れるヒーロー好き(オタク)の血が騒ぎます。
おたくでごめんなさい。

私の地元、八王子駅前を「あの、歌舞伎町みたいな所ですよね?」と例える所や、制作兼任の私に「制作さんと同姓同名で紛らわしくありませんか?」と言うような感性も大好きっす!
稽古場日記は終わっちゃいましたが、今後もみーさん見てますんで!

あ…そう言えば、皆に『先輩』と呼ばれていますよね、何故かしら?今度また、教えてください。
それでは…。また、稽古場で会いましょう。




2003/08/09 Sat  ★坂本和彦から大枝佳織へ鳥居の下で逢いましょう★



ダメ出しするよ!うそうそ。
もう何年前かなぁ?あの公演、山で遭難して
桑原が「チンポッ!」って2回絶叫して、大枝が舞台上でものまね披露する芝居のタイトル。忘れたよっ、まっいいか。初めて僕が大枝を観た芝居。

あれから何年たったとかそんなこと忘れたけど、僕の知る限り、大枝はあの頃から今まで、しっかりと素敵に年齢を重ねて、芝居を観るたびに僕をホッとさせてくれますね。ありがとう。

さて、今回の大枝の役どころは、実は僕はあまりよく知りません。それは自分の出演シーン以外の頁は省いて一冊の台本にしてしまうからです。ごめんね。
でも役どころなんてどうだっていいじゃないか!同棲に憧れてカップルで越してくる女役でしょ?簡単に言うと。その代わり君の稽古シーンはガン見してるよっ!未だかつて同棲を経験したことのない僕は、毎回君の稽古を見る度に同棲への憧れを抱かせてもらってます。

最後に、くじけることなくお互い頑張ろう。
稽古場で僕を微笑ませるように、次はお客さんを微笑ませ、そして騙して。

例えみんなに天然ヌルイ大ボケ呼ばわりされようが、知ってるよ、大枝佳織は慧眼なこと。

あっ!そういえば昔、坂本龍一と村上龍のダブル龍が文通のやりとりを一冊のにまとめた本あったよね?




2003/08/06 Wed  ★たむらみずほから佐藤滋へのラブレター★



まんちゃんへ
お元気ですか。めっきり暑くなりましたね。
今、わたしは深大寺そば(蕎麦ではありません。)のすかいらーくにいます。家が暑くてかなわないので涼みにやって来ました。うちにはエアコンが無いのです。
「暑うて暑うて息がでけへん」とはわたしの友人の口癖ですが、まさにそんな感じのここ二三日。雪国そだちのあなた。夏バテなどしていませんか?眠れない程暑い時は、背中にちょっとキンカンを塗ると大分涼しく感じますよ。

さて今日からいよいよタタキが始まりましたね。もうすぐ衣裳合わせもありますね。
思えば本番まであと1ヶ月。まだ稽古は始まったばかり、なんて思っていたのに、時はどんどん過ぎていくのですね。
身長183cmのあなた。あなたには稽古場がどんな風に見えているのでしょう。身長150cmのわたしが見ているのとは、きっと随分違うのでしょうね。一度肩車してほしいです。
と ころでまんちゃんにとって1972年ってどんなイメージ?ひょっとして生まれた年だったりするのかしら。どんな感じの頃だったのかなあと思って、その頃が 舞台になっている映画のビデオをわたしはけっこう観たりしました。面白いのが何本かあったのですが、タイトルを書くとほっぺたが赤くなる気がするので書き ません。稽古場で教えます。

何だか下らないことばかり書いてしまってごめんなさい。
また明日も稽古場でお会いしましょう。これからもよろしくね。

追伸。よく一人でカラオケに行くそうですね。わたしもカラオケは大好きです。よければ今度いっしょに歌いに行きませんか?





2003/08/03 Sun  ★川本裕之からバビィへ暑中見舞い★



 あ、どうも川本です。稽古お疲れさま。なんか、だんだん暑くなってきたね。ビールがおいしい季節になってきたよね。でも、オレは暑いの大嫌いなんだよね。ところでバビィ、そのロン毛暑くない?ど うなの?ねぇ?まあ、オレはぶっちゃけ髪薄いからさ、ハゲだからさ、ぶっちゃけなくても見りゃわかると思うけどさ、すごいロン毛ってやつに憧れるけ、髪と かしばってみたいわけ、わかる?この気持ち?わっかるかなー、わっかんねぇだろうなー。まあ、わかる必要ないんだけどさ、よかったらそのへんの話酒飲みな がらでも聞かせてよ。
 前置き長くなっちゃたけど、KAKUTAの稽古場はどう?KAKUTAのっていっても、バビィも含め、客演さんが半分くら いしめてるし、演出家も堤さんだし、いつもと雰囲気違うけど、バビィって稽古場で物静かだから、なんか気に入らない事でもあるのかなぁなんて、劇団員のオ レは心配になっちゃうんだよね。すぐマイナス思考に走っちゃうんだよね。まあ、そのへんもこんど酒飲みながら聞かせてよ。
 しかし、堤さん稽古初 日いきなり全部通しちゃうんだもんな、いくら台本持っててもイイっていってもさずがに焦ったよ。今日(8/2)は4回目の稽古だから、だんだん気持ち的に も落ち着いてきたけど、バビィは最初から落ち着いてるよね。どうやったらそんなに落ち着いていられるの?いいなぁ。ああ、ごめんそういえば、聞くの忘れて たけど、バビィってお酒好き?思えば顔合わせの時以来飲んでないよね。
ほとんど喋らなかったし、まあそのへんの話も酒飲みながらゆっくり聞かせてよ。





2003/07/31 Thu  ★成清正紀から山谷典子へよろしくの手紙★



う いーっす。早く梅雨明けしろーーっ!今年雨多すぎ。雨が降っただけでいちいち落ち込むなんて面倒くさいけどそれでも落ち込んでしまう程、僕は雨が嫌いで す。だってじめじめまとわりつく感じがとってもにうっとーしいじゃない。今日も頑張ろうって家出たら小雨が降ってた、なんて最悪のパターン。雨大嫌い。
こないだ稽古場を出たら雨が降ってて、そばにいた山谷典子ちゃんに
「うわっ、やだね。」って言ったら
「そーだねー。やだねーっ!」
ととても嬉しそうに答えた。
“典子ちゃんは心に太陽を持っているんだ。
大袈裟だと思われるかもしれないがその時、妙にそう納得してしまった。というのはね、この稽古場日誌に書くためにと思って結構典子ちゃんを観察していたのだけど、いつもニコニコしてるのね。稽古場でも飲みに行ってもどんなときもニコニコと楽しそうなのだ。
「すぐムッとする」とか「顔が怖い」とか「おっさん」とか最後のは関係ないけど、すぐ言われてしまう僕とは大違いだよ。何かねまわりにキラキラとイオンがはじけて見える(なんじゃいそれ)、そんな感じ。勝手な妄想も加味されてるが、それがまだ典子ちゃんの事をほんの1%も知らないだろう僕の第一印象なのだ。
ムッとしてる顔も見てみたいけどこれからも笑顔で「癒され」つづけたい。KAKUTAではあまりみあたらない感じの典子ちゃん。「青春ポーズ」でどんな一面をみせてくれるのかとても楽しみっす。よろしくお願いしまーっす。



2003/07/26 Sat  ★野澤爽子から四條久美子への挑戦状★



深夜三時。家の居間の小さなちゃぶ台の前に座ってあなたへの手紙を書いています。
こんばんわ、四條ちゃん、いいや、四條!あえてあなたのことをそう呼ぶのは、稽古が終わった後に飲みに行った居酒屋で「チャンなんてつけなくていいのよ、四條って呼んで。」と言われたからじゃなくて、「飲み物何にする?」って私が聞いたらちょこっと口をとんがらせて「グレープフルーツジュース」ってかわいく答えてくれたからでもなくて、私のいとこの孝子おねえちゃんに似てるからでもないの。
今日からほら、立ち稽古が始まったじゃない?たぶん、みんな多かれ少なかれ最初はちょっと緊張するものだと思うんだけど、私の緊張っぷりときたらひどくって、早く稽古場に着いたのは良かったんだけど全然何も手につかなくってさ。なんだかもう、ずっとガクガクしてました。
とそこへ、四條、あなたが颯爽にやってきました。今日も少しだけ道に迷ったらしく息切れ気味だったけど「おっはよ〜、おはよー」とまるで山びこのような挨拶で・・っていうか山びこだったよね、あれ。その堂々っぷりがねぇ、私のガクガクな緊張を吹っ飛ばしてくれたんですわ。他に私と同じくガチゴチに緊張してた劇団員の横山もきっとリラックスできたんじゃないかしら?
でも、この手紙は決してお礼の手紙ではないの。だってここで素直に「四條、ありがとう」って書いたらちょっとくやしいじゃない?ここは敢えてあまのじゃくにいかせて頂くわ。んー負けないぞ!
というわけで私からの挑戦状、受け取ってくださいまし。




2003/07/23 Wed  ★原扶貴子から坂本和彦への弁解文★



拝啓
窓辺のりんどう坂本さん。お元気ですか。この前稽古場であったばかりなのに、あーたがちゃんとご飯食べてるかなどが気になる。SO!あなたは気になる存在なのよ。
『東京鉄火青年』に続いて2度目の客演ですけれども、私たちの関係はその頃より打ち解けてるかしら。否!日頃私を口先三寸と思っているあーた。私の印象があーたの中で日増しに悪くなっている気がして、弁解の筆をとらせて頂きます。
さて。7/13の稽古でキャスティングが決まり、7/20・21は本読み稽古でしたが、どうでしたか?みんないろいろ試行錯誤しての本読みはおもしろかったね。稽古後に、「俺、本読みだめなんだ」と落胆していたあーたですけれど、休憩時間、演出の堤さんに懸命に質問するあーたの背中が本当に美しかったわ。岡本太郎先生のいう「人生のスパーク」を見た気がしたわよ。こんな私の感想にも、「原は口八丁だ」としか思われないんでしょうね。それが悲しい。でも、本読み中にこっち向いてニヤニヤするのはやめてね。私もいっぱいいっぱいでやってるからさ。
あー たが、いつもニヤニヤしてるから、「俺、全然だめだ」と思っているなんて到底想像できないのと同じように、口八丁で喋っている私も、ほんとうは小鳩のよう に震えるが故、つい饒舌になってしまうのよ。似たもの同士って事で、私のことも温かく見守ってくれないかしら?私が稽古場ででっかいことを吹聴している と、遠くから「あーあー、また適当な事言って」って言ってるあーたの目が怖いのよ。ね、ね、もっと私に優しくしてくんない?
本読みでは、よく台詞を飛ばして流れを止めてしまう坂本さん。単純に台詞を飛ばしているだけなのに、あーたがやると何か計算ずくのような気にさせられる。休み時間などに黙っていたら、作り話をでっちあげてまでも話しかけたくなる。
高校時代にはアイスホッケーの選手だった坂本さん。私はとってもあーたの事が気になるのよ。とどのつまりは。
って事で、私たちもう少し仲良くなれないしら?
かしこ
P.S.宇都宮餃子に詳しい坂本さん。今度、美味しいお店を紹介して。
そしてできる事なら、ご一緒しない?




2003/07/19 Sat  ★横山真二から高山奈央子へのこっそり忠告文★



合宿お疲れ様!楽しかったね。長野最高。三日間高山さん見ていて気になったことをこそっり高山さんに手紙で送ります。
女 優というのはどこで誰に見られているかわかりません。人気商売故にスキュンダルは命とりになります。普段お酒を飲んでいる時自分がどんな姿か御存じです か?ま、劇団員だけしかいなかったので油断しても仕方ないですが、やはり普段居酒屋などでお酒を飲んでる時、まだ自分の飲み物が半分以上残ってるにも関わ らず次のオーダーをしてる姿を見ていると、"まだいっぱい残ってるじゃん!"とか"飲み終わって次来るまでの時間も待てないの?"など心の中で呟いてました。
しかもこれは(写真)スッピンですか?女性は人前に出る時はお化粧をすると聞いています。こんな姿が世間に流出したら大変です。
な ので今後そういう大参事が起きないように事前に私が隠し取りとはこういう風に気付かないうちにされるんだよというのを証明しました。悪く思わないでね。こ れも高山さんの今後のことを心配するあまりとった行動です。でもご安心くださいこの手紙と写真は高山さんにしか送ってませんのでこの写真が世間に出回るこ とはありませんので。お互いスキャンダルには気をつけましょうね。
PS.この写真のネガは僕が責任を持って燃やして灰にしておきましたので。ご心配なく☆





2003/07/19 Sat  ★若狭勝也から野澤爽子へ表彰状★



野澤爽子殿
あなたは、私の妹と同じ年齢で2歳年下の女の子ではありますが、
あなたは、私がKAKUTAに入る前からのKAKUTAの劇団員であり、
つまり、私の先輩である訳で、「こら!若狭っ!」「ボケ!若狭っ!」と言ってもいい立場なのですが、「若ちゃん大丈夫?」「無理しないでね。」等、いつも親切な言葉をかけてくれます。
いつも周りを気使うあなたは、『自分勝手』『自分好き』の私にとっては、見習わなければならない存在です。
しかし、周りを“すごく”気使うあなたは、そっちに気を取られ、ついついの“うっかりミス”“多発”しますね。
7/15〜7/17のKAKUTAの合宿で、あなたの両親の別荘に来てる訳ですが、出発の集合前、別荘のを忘れて、一度家に戻ったそうじゃないですか。
別荘に着く前に気が付いて、本当に良かったです(笑)!
あなたと言えば、『うっかりミスの爽ちゃん』とKAKUTAではなっていますが、そうではないです!あなたは、人の3倍動いているから、ミスも人の3倍なだけなのです。
少しは休んでください。サボってください。
その分、怠け者の私が動きます。あなたと私を足して、2で割りましょう。
この合宿中、あなたを観察させて頂きました。あなたは休む事なく、常に動いていました。料理を作っているその姿、後片付けをしているその姿、布団を敷くその姿、あなたが頑張っているその姿に、私は母に似た……“女性”の感覚を覚えます。
「爽子。」
と、ひとときだけ、この合宿中、あたたの主人になったつもりで、私は心の中で呟きました。(ケンちゃんごめんなさい。)
野澤先輩、ありがとう!そして、あなたの頑張りミスを称え、“ミス”も称えます!
今日ここに私からの表彰状を、あなたに贈ります。

           平成15年7月16日 若狭勝也





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