KAKUTA「稽古場日記」

公演、ワークショップなどただいま進行中の活動の日記です。劇団員が持ち回りで更新します。

2002/05/04 Sat  二日目のメニュー&コメント●桑原

この日のめにゅう

●アップ…ダンスで震源地ゲーム
初日にやった震源地ゲームに音楽をかけてもっとダンサブルにしてみる。ただの動きではなく、リズムに合わせて動き、振りもドンドン変えていきながら刑事役に震源地がばれないようにする。
●戯曲…練習台本1「別れの前に」
こ れから別れる彼氏彼女がこれまでにもらった物や思い出の品をお互いに返す・返さないなど話し合う会話のやりとり。台本にはいくつかの部分の「思い出の品」 がこれ・それ、といった風に曖昧に書かれており、その思い出の品に対して語る台詞も男女一言づつ空白になっている。あらかじめ用意しておいたいろんな物 (水中眼鏡や人生ゲーム、帽子や本など)から、または自分が個人的に持っている持ち物から各自ひとつ思い出の品を選び、空白になった台詞はその場で考え る。最初に女が一言コメントし、その台詞に対し男が返事をするというやり方。
●戯曲…練習台本2「雑談」
登場人物の四人が、ただひたすらくだらない話をしているという台本。「極寒の地」や「サウナで」といった、様々なシュチュエーションを加えてやってみる。また、場所設定の他に「すごくトイレに行きたいと思いながら」などといった心情の指定なども加えてみる。
★感想★
エチュードやゲーム全般の初日に比べ、二日目は戯曲を中心にしたワークショップという少々お堅い内容。けれど一人一人をゆっくり見るチャンスでもあり、やる人によって全然印象が変わるのも楽しくて劇作家卵の私としてはちょっぴり感激すらしてしまった。
こ んな事をやります、というのを最初に見せるために成清・若狭・大枝・原の四人に同じ台本を覚えてきてもらった。実は稽古などもこっそりしており、オーディ ション時に緊張しないよう万全の準備をしてきたはずなのに、いきなりぶっつけ本番でやった参加メンバーの皆さんがとても面白かったことに四人はショックを 隠しきれない様子。劇団員達のこわばった顔が面白かったが、大枝に至っては目もうつろにぼんやりしてきてちょっと怖かった。
松田は相変わらず小学生のような日記だな。「面白かったのは○○○なのが面白かった」って子供の作文ジャン。野澤・松田共に「緊張」「敏感」などという単語が乱発されているのはそれだけこの言葉が稽古場に出てきているのだろうか。おつかれさまでした。

2002/05/04 Sat  ワークショップオーディション/2日目・夜の部●野澤爽子

”KAKUTAに新風を!”その切なる想いを形にすべく、先週の日曜日からスタートしたワークショップオーディション。二日目の今日は2種類の台本を使って行われ、前回のゲームやエチュードの時と比べると緊張してしまった人が多かったように思います。
特によるクラスの方は、以前KAKUTAのワークショップなどに参加したことのある昼クラスに比べて固くなってしまいがちでした。
でもそれが良くなかったのかというと全然そんなことはなくて、逆にその緊張した状態が相手役のことをしっかり見ようとする集中力だったり周りの状況の変化に対して敏感になることに旨くつながっていければ、すごく面白くなるんだあと思いました。
「別れの前に」という男女二人組で行った台本課題では時に、誰とペアになるかも直前までわからず、途中で二人が交わす思い出の品へのコメントも台本上では決まってなくて、お互いで相談せずにその場で受け答えしてもらったのでさぞかし緊張したと思います。
でもその緊張感が前回までは割と漠然とした印象でとどまっていた人の”生身の部分”を見せてくれたような気がしました。
あさってはいよいよ今回の公演の演出を担当していただく堤さんとの合同ワークショップです。
今日、得たこの感触が次回でどう膨らんでいくのかそれともまた大きく変わるのかすごく楽しみです。

2002/05/04 Sat  ワークショップオーディション/2日目・昼の部●松田昌樹

オーディション二日目とあって、劇団員の緊張も融けてきていい感じではないでしょうか。
まぁ一番ビビってたのは僕でしょう。
お前(自分に)いつまでもビビッてんじゃねえよ!!強気で行け強気で!!(自分にね)
「別れの前に」(※)で僕の持ってきた水中眼鏡と人生ゲームをいっぱい使ってくれてありがとう。小さく嬉しかったです。
「別 れの前に」で彼女が思い出の品を彼氏に返す時の彼女の一言とそれを返されての彼の一言が役者に任されているんだけど、面白かったのはパイプ椅子を彼氏に投 げつけながら「楽しかったなー」っていうのがすごいおかしかった。台詞はシンプルなんだけどパイプ椅子を投げつけるというのが加わるとそれまでの会話の我 慢具合がわかって面白い。彼の方も何かうまいことまとめるんじゃなくって間を取った後「痛ぇーよ!!」とパイプ椅子を投げ返す、彼の方の我慢具合もわかっ て見ている方も何か色々想像してボルテージがあがる。
面白い台詞というのも確かにあるんだけど、以外と台詞はシンプルな方が想像力が膨らむのか なーと思った。その場の空気というか、素直な反応というかそう言うのに僕ももっと敏感になれたら、なりたい!!と思った。もしかしたらそう言うのを感じる ことが「頭の柔らかさ」の始まりかも知れないと、素直に思いました。
※参加者の全員に覚えてきてもらった練 習台本「別れの前に」。別れた彼氏彼女が物を返し合うという内容の二人芝居で、いくつか台詞が抜けている箇所があったり、何を返すか記されてない虫食いの 台本になっている。互いが返す思い出の品は劇団員が持ち寄った色々な品物を皆に各自で選んでもらった。詳しくは<二日目のメニュー&コメント>の方を。

2002/05/04 Sat  一日目のメニュー&コメント●桑原

この日のめにゅう

●アップ  
震源地ゲーム…全員で輪になり一人が震源地になって様々な「動き」をする。あらかじめ輪からはずれていた刑事役が誰が震源地かを当てるゲーム。
愛してるよゲーム…輪になり、自分から向かって右の人には「愛してるよ」、左の人には「え?」遠くの人には「お前だよ!」と言うルールでドンドン回していく。
●エチュード…「あなたのことを教えて下さい。」
自 己紹介代わりのエチュード。4人一組になり、蕎麦屋、ブティック、パン屋など適当に職業を決め、そこで自分だったらどんな風に仕事をするか?という設定で 「自分らしい自分」を演じてもらう。その後、今度は全く逆に「自分とは最も遠い」と思えるキャラクターになり同じ設定でエチュードをする。
●エチュード…NGワード対決
チームに分かれ、トーナメント形式で対決するゲーム。あらかじめ決められた設定でエチュードをしながら、それぞれのチームが決めたNGワードを敵チームの誰かにに早く言わせた方の勝ち。

★感想★
想 像以上に大人数で始まったオーディション。参加者の皆さん以上に劇団員は緊張でがちがち。足はガクガク。ワクワクしちゃって武者震い。原と佐藤の日記を見 てもわかるように、劇団員達は個性溢れる参加者の皆さんを前に、自分だったらどうするかなどとシュミレーションしていたご様子。佐藤滋は自意識過剰な自分 に立ち返ってたり、原にいたっては網膜がどうの、永久独楽がどうのとわかりづらーいカオス日記で、おのおの自分探しのラビリンスに迷いこんでいたよう。 「ここが雑踏ならば」って何言ってんの?大丈夫?

自己紹介エチュードは「一分間一人一人自己紹介するより、何かやっちゃった方が面白い」という主旨でやってみたもの。もちろん自分を演じて伝えるなんて本当はできっこないが、それは自己紹介だって同じこと。「私は気が強いです」というよりも気が強い人間を演じてもらった。
またその逆もやってもらうことによってその人がどんな人間に興味があるのか、どんな人が好きでどんな人になりたいかなどもかいま見えてなかなか面白かった。
一日目の帰りは緊張が解けたのか、興奮冷めやらぬのか、喫茶店に集まった劇団員達は溜息ばかりもらしていた。お疲れさま。

2002/05/04 Sat  ワークショップオーディション/1日目・夜の部●佐藤滋

 オーディションを受けたことは何度かありますが、まさか自分がむかえる立場になるとは思ってもみなかったことでした。極度の緊張はこの夜の回になっても続いていました。
自意識過剰に「俺、見られてる!」と思い、おもむろに猫背を直したりも何度もしました。
  写真や履歴書を事前に見ていて、(僕が勝手に)イメージしていた印象と、皆さんずいぶん違うことにびっくりしました。たとえば初対面の人同士が何となく打 ち解けて、時間が経つにつれようやく、「あ、この人こんな人かしら」とわかってくるところを、「自己紹介がわりのエチュード」によって一日目にしてたくさ ん発見できたと思います。
 …そして、ふと、このワークショップに参加している方達には、僕はどんな風に見えたのかしら、と頭をよぎりました。皆 さんKAKUTAの公演を観てくれているのです。その時に舞台上にいた僕と、実際今ここにいる猫背の男(NGワードをズバリ言い切り、助っ人に入ったはず のチームを一回戦負けにしたこの男)と比べて、どんな風に感じているのかしらとか…あんまり変わんないか。と言うかものすごい自意識過剰ですね。でも舞台 で見た人と別の場所で会ってカンジがちがくてアレ?と思ったりすることってありますよね。余談でした(v_v)。

アップのゲームでは、大 勢による大きな円ができあがっていました。さっきまで知らなかった人と、いきなりあだ名で呼び合う。「愛してるよ」とささやく。震源地ゲームで腰のキレの いい動きが始まりました。それを真似する大きな円の外で、「出会いの不思議さ」に僕は少しボーゼンとしていました。


2002/05/04 Sat  ワークショップオーディション/1日目・昼の部●原フキコ

世の中いろんな人がいっぱい入るなあと言うのが率直な感想だ。ここが雑踏ならば、”たくさ んの人影は私の網膜を滑り落ちるばかり、結局誰の姿も見えやしない”なんて気障な見解もありうるのだけれど、オーディション参加者の面々は網膜など突き破 らんばかりの勢いで私の瞳に飛び込んでくるわけだ。オーディションなんだから当然、もちろんそうなのだけど、この尋常でない状況にまずは驚かざるを得な い。
そこで問題が。この大勢の中でどうしたら私は私として輝けるの?簡単です、ウリ、です。
「売り」
個人がそれぞれ持っているはずの売りについて考えてみた。自分の売りを理解している人は存在がキリっとしてる。エチュードが上手くいかなかったとしても絶対にブレない芯が一本通っている。
永 久独楽みたいな。売りとはつまり得意分野だから割と気楽な状態でできることから、無理して作ったものよりも軽んじられやすい気がするけど、「売り」なんだ からガンガン売っていこうよと思う。しかし私のように自分の売りがあまり好きでない自分の部分だったりすると性が悪い。性同一性障害ってこんな感じ、とさ え思ったりもしたがよくよく考えてみると、自分の好きな部分ってのもひどく曖昧だ。ならばみんなが楽しんでくれるキャラを大事にしようという気になる。
今回のオーディションで私は買い占めを行いたい。「売り」を見定めたい。つまりは参加者面々の新鮮なエチュード等に私の瞳は釘付けだったのだ。

2001/11/24 Sat  KAKUTAワークショップオーディションスタート!

ついにKAKUTA初の出演者&劇団員オーディションが開始!
劇団員達の緊張感もそのままに、赤裸々ワークショップレポートをお届けします。


2001/11/24 Sat  若狭勝也担当の一週間…2

11月3日
初日。朝の場当たり、テクリハをする準備が遅れて僕はバラに怒られて少 しグスンとなる。今回の舞台はアパート。本当に「ここに住みたい!!」と思わせるくらいステキなセットが出来た。さすが横田さん。初めて本物のセットで本 番と同じように芝居をしてみる”ゲネプロ”みんな力が入りすぎていていまいちダメだった。
本番はまあまあ良かったが、バラが本番中、セットの窓を 壊して落ちた。バラと僕はアドリブで台詞を交わしながら窓を直そうとしたが直らず、横山君は一言「大丈夫ですか?」とアドリブで入ってくるが窓は大丈夫で はなく、結局設定が[もうすぐ取り壊しが決まっているアパート]ということでバラが「どうせ取り壊すんでしょ!!」と取れた窓を持って去っていった。…ナ イス。
11月4日
もう楽日、一日三回公演!!キツかったよお。その後バラシ>打ち上げ。鬼のような時間の流れの中で僕は流れていた。気が ついたら自分の家だ。終わった感じがしない。別に悔いがあるわけではない。精神と肉体が芝居へ向かう状態のままだ。いや芝居が日常になったからなのだろう か…。言葉にするには少し時間がかかりそうだ。感じることが出来るまで、もう少し考えてみよう。
「青春ポーズ」見に来て下さった方々、応援して下さった方々、本当にありがとうございました。これからもKAKUTA宜しくお願いします。
また2月に、下北沢で…。

2001/11/24 Sat  若狭勝也担当の一週間

10月29日
11月4日の一日3回公演に向けて、16:00からと19:00からと、二回の通し稽古。ホントに本番と本番の間に時間が無いなあと実感した。
楽日は大変な一日になりそうだ…。
稽古終了後、バラとなりとしん(横山君)と僕の4人で、橋本の「花千」という焼き肉屋へ行った。韓国産なのになぜか「TOKYOX」という名前の豚肉が美味しかった。
今日は、横山君が僕の家に泊まりに来て、将棋をしました。2体1で僕の勝ち!!
10月30日
今 日の稽古が始まる前に@loanに借金を返しに行く。まもなく夢のように素敵な本番が待っているのに、現実地獄へ少し戻された。来週はバイト探しだ!本番 へ向けて、バラ宅で散髪。バラと陽子は髪を脱色。そして、僕となりは大枝さんに紙を切ってもらう。大枝さんは酔っていて、「恐い。」と言いながら、なりの 髪を切っていた。案の定、なりは前髪をえらく切られていた!!でも終わってみればお見事!!僕もなりも気に入っていました。今度もBarbar大枝で切っ てもらおう。
10月31日
最後の通し稽古。んー。良いんじゃないですか。これはきっとKAKUTA史上、一番ステキな作品になるんじゃないでしょうか。でもまだまだ上がある!!落ちついて本番も頑張ろうぜい!!
11月1日
稽古最終日。気分転換で少しゲームをして汗を流す。客演の美穂ちゃんは、そのゲームで一回ミスをすると10回腕立て伏せか腹筋をしなければいけないのを恐れてか、一歩下がってゲームに参加していたように見えた。大枝さんは合計100回以上腹筋していたように見えた。
明日は劇場入り。横浜に9時集合。起きれるかどうか…。
11月2日
横浜STスポット。僕がKAKUTAに入って初めて芝居をした場所。その頃と劇場は何も変わっていない。少し懐かしい感じがした。僕は変わっただろうか?成長しただろうか?
今出来ることを、可能な限り、出し尽くす!


2001/11/24 Sat  一週間のまとめ…桑原

どうでもいいけど原さん、日記が長いよ。気合い入れて書きすぎだろ。
そろそろ稽古も大詰めの一週間、衣装チームも午前中から店を歩き回って本当に大変そうでした。嗚呼…衣装さん募集。
原さんも書いたように直前になって転換シーンを変更。音楽から動きからほとんどを作りなおしました。最初のバージョンの振り付けを急遽やってくれた田村友佳嬢…ごめん。


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