KAKUTA「稽古場日記」

公演、ワークショップなどただいま進行中の活動の日記です。劇団員が持ち回りで更新します。

2001/10/03 Wed  青春(アオハル)ポーズ 稽古場日記

皆さんこんにちは。今日から稽古場日記が始まります。
今回は趣向を変え、劇団員が一週間ずつ担当して日記を書いています。

第一周目は野澤爽子よりスタートです。

※稽古状況によりアップが遅れる場合があります。

2001/08/20 Mon  第六回・原フキコの前向き後ろ向き日記

集中稽古最終日。8/4はハシの日。「橋の日」「箸の日」「ナリちゃんの誕生日」だ。まず は成清さんへの「お誕生日おめでとう」の声で稽古は開始された。まずはエチュード、「それそれが何かしらの形で女に困らされている、という男たちの飲み 会」というお題。みんなイメージを広げるのに苦戦している。そんな中、バースデイ・ボーイ成清さんは「彼女が悪食」という設定をブチ上げた。あくじきっ て、と考えていると、彼の靴下を食べただの、電球を食べただの、果てはもちろん排泄物だのと、話はのっぴきならない方向に及んでいる。「あーあー」と思っ ていると、次はそれぞれの女との実際の生活というお題へ。おもしろい!と思うのも束の間、まずは「悪食の女から」という演出の声。ヤバい…が、時すでに遅 し、「悪食の女」は私だった。水道パッキン、天然記念物オオサンショウウオオをたいらげ、さて次は何を食べる?エチュードは進む、考えてる時間はない。 とっさに私は台所からビッコをひきひき登場した。「私自身を食べてみたい、アナタにも食べて欲しい、まずは無難な足から」そんな気分だったが、根っからア ングラ趣味の私も、さすがに食人は切り出しにくく、つい「ウツボ捕りで噛まれた」などと中途半端なコトを言ってしまった。案の定たいして話はふくらまず、 けれど足は引きずったままでただ空しかった。いっそこの足が風にでも揺れてくれたら…。
もっと自由に遊びたいと思うのだけど「こんなこと言ったら まずいんじゃない」という一瞬の迷いが全てを鈍らせるのだなあ。それは台詞をしゃべってるときも同じ。演出から「固い」というダメ出しを受ける。迷いや弱 気がどんどん自分に禁止事項を作ってしまうのだ。そんなものはじめからどこにもないのにね。
今回、稽古期間は2週間と短かったけれど、いろいろな エチュードやおよそカクタではやらないような台詞を通して、自分たちのあらゆる弱点を再認識させられた。次回11月公演に向けて再び、集まったときどれだ け自分の課題が克服できているのだろう。2週間が終わっても各人の準備はまだまだ続くのですね。
そこでまずは佐藤滋さん。彼女にHをせがむ設定では、何度も正座をして頼んだりしないこと。演出・桑原のダメ出しどおり「気持ち悪い」です。私生活がにおってきて。


2001/08/15 Wed  第5回・佐藤陽子の注釈不可欠傍観日記

この日も柔軟係爽さんのストレッチで稽古が開始しました。体のかたい私は視界の隅の方に(さらにかたい)万さん(※佐藤滋)がいるとホッとするのです。
いかん、向上心向上心と、振り返ると田村友佳(※今回の稽古に参加してくれました)さんが開脚前屈でべったりと床にはりついていた。あぁ、柔らかくなりたい。

そ して今回は台本を使った稽古でした。台本と言っても今までKAKUTAでやってきたような静か系やノスタルジックなもの(※違います)ではなく、俗につか 芝居と言われる(※言われません)系統のものや、何だか見ているこっちが恥ずかしくなるようなあつあつカップル(死語)の一時などです。
うわぁ、出来るんかい!?
そんなこと思う間もなく稽古は進んでいき、ふと見渡すと四方から同じ会話が聞こえる。
「昌子さん…待って下さい!」
「…光太郎ちゃん」
変な感じ。(※終わりですか)

この台本の課題は次回に持ち越しになってこの日は終了となりました。そして、ついうっかり今回も退出ギリギリになってしまいましたが。
近頃、日に日に稽古場の退出準備がすばやく出来るようになってきました。
しかも着替えも出来なず(※読めません)係りの人の勤務時間延長をおびやかしつつ退館し(※意味が解りません)、外で着替えた過去など微塵もなく(※一体何のこと?)、今日はものの7〜8分で着替えも済み、机もピッタリ元通りになりました。

確かに素早くなりましたが、出来るならば5分で何とかならないか?
何かすごい裏テクがあるはずだ、と日々奮闘していくのです。

BARA* ※マークごめんください、つっこまずにはいられなかったこの日記。私でも何言ってっかわかんないのに他の人がこれを読んで解るのでしょうか。万さんとか係 りの人、とか「誰だよ」っていうね。最後の方なんかどうでもいい内容の上に文章の接続詞とかめちゃくちゃでちょっと怖いです。台本稽古のことも、見学に来 た人みたいな書き方で、この人何処にいたんだろう…。とか思ってしまいます。ちなみに(死語)とかは私がつけた注釈じゃないので。佐藤オリジナルです・


2001/08/15 Wed  第四回・川本裕之の独り言日記

7月31日火ヨウ なんかイイ天気、あついかんべんしてください。
11月の公演のための準備ゲイコ4日目、練習労の台本をよんだ。
まぁ、あいかわらずのことだが、うまいこといかない。緊張みたいなものもあったが、それにしても…がんばろ。
そういえば、演出のとなりに知らない男の人が座っていた。
正確には、なんとなく見たことがあるような気もするけど。
結局その人、横浜のSTスポットの人でした。ていうか11月の公演でKAKUTAがおせわになるし、オレでないけど、「誰だろう?」なんて見てました。ゴメンなさい。
し かも自分以外の人みんな誰だか知ってたみたいだし。まぁKAKUTAは以前STスポットで公演やってるから知っててあたりまえなんだけど。でもその当時俺 劇団員じゃないから知らないのも当然だし。しかしなぜ、なんとなく見たことあるなと思ったのは、何度もKAKUTAの公演を観ていただいてるから。あーあ オレホント失礼なヤツっていうか、顔おぼえろよオレ、バーカ。


BARA*何をブツブツ言ってるんでしょうこの人は。
え… これだけ…?この日はSTスポットの田中啓介氏が稽古場へ遊びに来てくれたのですが、「そういえば」ってそれっきゃ書いてないジャン。稽古中彼のことばか り考えてたのでしょうか。しかも漢字少ねえなあ。日記提出するの遅いしよ。あの、更新が遅れたのは全てこの子のせいなんで。なんだか日記書いてる途中眠く なってやめちゃったみたいなアンニュイな日記です。


2001/08/09 Thu  第三回・若狭勝也の色恋日記

「門前仲町」という町をご存じでしょうか?下町風情たっぷりの雰囲気ある町です。祭りの時 とかは、はっぴ着たおじいちゃんが道端で威勢よく話してるのを目にします。年齢を重ねれば重ねただけ強くなっていく、そんなイメージです。「この町に一生 住みたい。」と思わせるところです。みんなで稽古帰りにもんじゃ焼きを食べたり、味のある居酒屋で年越しをしたり…。
この日は、隅田川の花火大会!!隅田川を背に稽古場に向かう。少し目をつぶって…ヒュウ〜ドーン、ドドーン、パッ、パッ、パラッ、ドドーン!!(花火の音)うわあ!!きれいだなあ!!
さあ稽古だ。門前仲町にある野澤さんの実家の近くにある集会所が稽古場です。
おや?桑原先生の姿が見えない。どうやら遅刻の上に、電車で乗り過ごして反対方向に向かっているらしい。すっげー気になる中吊り広告でもあったのだろうか?それともどこか違う世界に足を踏み入れたのだろうか?そんなジブリ的な理由で遅れるらしい。
バラちゃん到着。
11月の公演に向けて、色々な設定でエチュードをしました。
そ のひとつで、僕が家に帰ってきたら、別れたはずの彼女役の原さんがご飯を作って待っているという切ない設定がありました。僕は「帰ってくれ!!」と断らな くちゃいけなくて、でも原さんは次の日もいます。そして、今の彼女役の佐藤(陽子)さんと寝ていたら、終電がないという理由で原さんはまたやってきます。 それで僕は原さんと佐藤さんの前であたふたするのですが…。楽しい!!何でしょうこの感覚は?最近、芝居とはいえど、いろんな女優さんたちとその時だけで も恋できるのが楽しい!!
これはセクハラでしょうか?もうすぐ27歳になる僕が「オヤジ化」してきたのでしょうか?
あえてここで、違うといい切りたい。僕がエロいのではなく、決してて普段自分が寂しいからでもなく、その時だけでも相手を恋人として向き合える、自分の状態を手に入れたのではないか…。
この日は、僕とバラと川本君と松田君と久しぶりの横田さんと、双数でバラと共演した横山君とで飲みました。終わり。
* この日記は凄く前向きなようでいて、とても寂寥感溢れる日記です。役なのに役じゃないような原。疑似恋愛に楽しみを見いだしてる若狭。最後の「寂しいから でもなく」なんて自己フォローも涙を誘います。でもって他の劇団員は君/さんづけなのに、何で私だけ呼び捨てなのでしょうか。


2001/08/09 Thu  第二回・佐藤滋のポエティック・ダイアリー

いまごろへんかもしれませんがやっぱりドキドキします。久しぶりにほとんど劇団員だけのワークショップです。今日2回目です。ドキドキしてしまうのです。知らない人達と会うんじゃないのに。本番前なんてほとんど毎日のように会うのに。この気持ちは何だろう、と思います。
照れくさいような緊張感です。代々木八幡へむかう道を、手に汗かきながら歩きました。

今 日は色々エチュードをやりました。よくバラが「心を揺らして」と言います。ほんとに大事なことだと思います。そして学生のときに行った保育園での実習のこ とを思い出しました。保育園の子供達はそう、「心揺れまくり」です。目に映るもの、さわるもの、きこえるものに全身を開きまくりです。たらしっぱなしの鼻 水と一緒に。

僕は少なくとも年齢的には充分すぎるほど大人と呼ばれるわけです。いろんなことを覚えて知っています。開きっぱなしにしておくとイロイロ入ってきすぎて、痛すぎたり冷たすぎたりすることがあると知っています。だからうまいこと閉めることが出来ます。たぶん。
話がワークショップからずれてきたでしょうか。だけど大切なことですよね。だから、だけど、閉められるのかもしれないけど、大人になっても、なった上でも、全開でいられる瞬間をできるだけたくさん生きたいと思います。ドーンと。それこそ鼻水にも気付かないくらいに。

そんなわけでワークショップは続きます。
手に汗を書いて、今日も稽古場へ向かうのです。

*bara:相変わらず詩のような日記です。普通のダメ出しも佐藤君には上質のぽえ夢に響くのでしょうか。
「心を揺らして。」まるで私が素敵なことを言ってる様ですが、佐藤君、いい感じに全然意味をはき違えてます。そんな意味じゃないんだよ佐藤
保育園の実習時代を思い出すようなことじゃないんだけどなー…。正確には心を揺らしてなんて言ってないですしね☆


2001/08/09 Thu  稽古第一回:松田昌樹のまじめな日記

KAKUTAの客演ラッシュというものが終わって久々の劇団員WSだ。このWSでは一般の WSとは違い、実験的なことをやります。ともあれ久々に会うKAKUTA陣はちょっと照れくさくもあり、あいさつも「よー」とか「おー」とかちゃんとした あいさつが出来ませんでした。まぁいいか
さぁワークショップのはじまりだー。
今日のWSでは「人の話がわからなくなる」というエチュードをやりました。ルールはABCDEという人がいるとすると、AはBの人の言ってる事がわかるけどBはAの言ってることがわからない。
同じ様にBはCがわかるけどCはDがわからない。といった具合にA→B→C→D→E、A←×B←×C←×D…(※松田君が手書きでよこした矢印←の上に×なんていう記号はありませんでした)はダメ
部室という設定でやりました。部長やらマネージャーや先輩後輩入ってくるたんびに「えっお前なに言ってんの」「えっちょっと待ってえっ」昨日まで普通にしゃべってた仲間が何を言ってるのかわからなくなるのです。
オーマイゴット成清風に言ってみました。面白かったのは最初びっくりしていた部員が事態がわかってくるうちに通訳する人がいたり、まとめようとする人が出てくる事です。
まとめようとする人が「私の話がわかる人ー」と言ったらなぜか3、4人手を上げるのです。一人しか話がわからないのにそれはなんか手を上げてるから私も上げてみよーという人がいるからです。そんな右往左往が見ていて面白かったです。
僕の反省点は率先して、まとめようとしたり話の流れを作ったり出来ないことです。いつも僕は話の中心になったりすることが出来ず、中心を避ける傾向があるので、これからは前へ前へ中心に中心にひっぱってひっぱってが出来ればと思います。前へ前へ

bara: 自由に書いてもいいよ、と言ったのに随分まじめな日記をよこしてきた松田君。のわりに言ってることが全然分かりません。なんかやたらと同じこと繰り返して るし。打ちづらいです、すごく。次回からは、もっと作文とか勉強しておいて下さい。でキーボードで打てない記号を使わないで下さい。
この日は初日だったこともあり、ウォーミングアップ代わりに昔双数でやったエチュードで遊んでみました。他にも色々やったんだけどなー。松田君は、憶えてないようです。


2001/08/09 Thu  リレー稽古場日記<二週間集中稽古>

こんにちは。桑原です。暑くないですね、最近。
さて、待っていたかどうかは別として、お待たせしました。
7月末から8月上旬までの二週間、全6回にわたって行われた短期集中劇団稽古の模様を、劇団員のリレー日記にてご紹介します。
前回尻切れで終わってしまった稽古場日記。今回こそは最後まで責任もってお送りします。

2001/05/26 Sat  13日(日)AB合同 担当:佐藤滋

ワークショップが始まると、僕はいつもその期間、例えばあるバイトの最中などにいろいろと考えます。
う まくいかなかったエチュードのことや、さむいポーズを取ってしまったストップモーションのことなどです。「なぜあんなことをやってしまったんだ」「あのエ チュードは俺がこうしていれば面白くなったのかな」「あ、いまさらスゲー面白いこと思いついた」たわしを握る手にも力が入ります。
ゴシゴシやりながら次のワークショップに思いを馳せます。
13日(日)は「ストップモーションで絵を作る」といったことを中心にやりました。
自分の思い通りに自分の体を他人に見せるとは大変なことです。
どんな風に僕は他人に見えているか知ることはとても難しいことです。そして恥ずかしいです。ビデオに映った自分を見て度肝を抜かれたり、留守番の応答メッセージを自分で聞いてガクゼンとしたりします。
ストップモーションしながら「今自分はどんな風に見えてるんだろう」と言うことはとても難しいことだけれど、少しだけそれに近いことが出来てるときなのかも知れないと思いました。

ワー クショップの最後の日に、創作の発表会があります。同じグループになった笹川さんに、「万ちゃんは「劇団員だから頼りになる」って言うより「一緒にガンバ ロうね!」って感じよね!」と言われました。発表会は27日です。セイ、笹、あやちゃん、加トちゃん、かお、頑張ろう。よろしく。


2001/05/25 Fri  5/24(thu)ワークショップ6日目(Bチーム)担当・松田

まず、ボケてなんぼの若狭君の柔軟から始まります。今回のテーマ「柔らか頭になる」という ことで僕は身体が柔らかくなればきっと頭も柔らかくなるという信念のもと真剣に僕は柔軟をやっているクチです。柔軟最後に「自分のタイミングでいいので、 2回深呼吸して下さい。自分のタイミングでいいので、終わったらあまりフラフラしない様にして立ってて下さい。自分のタイミングでいいので」という若狭君 の自分のタイミング深呼吸で終わります。この時、僕は周りの人をチロチロ見ながらやってしまいます。若狭君、僕はまだまだ自分のタイミング深呼吸をマス ターしてません。柔軟が終わったと思った瞬間、アップ隊長成清君の「じゃ、アップ始めまーす」という掛け声で氷鬼などのアップをして汗だくになって終了し ました。実家に帰っていた赤羽さんが持って来てくれた、愛媛のお菓子と、元制作のエミッチョが持って来てくれた、メロンのムースを食べながら休憩を取りま した。休憩後最初にやったのは参加者全員で作るエチュードです。ルールは1番目の人が設定を考えて、そこに一人一人、一分ずつ順番に入っていくというもの です。前のやっていた人の設定を崩さず、制限時間内に入っていかなければならないため、重に頭の回転や瞬発力が必要になってきます。最初に僕が設定を考え る人になってしまい、コンビニという設定でやったのですが、コンビニは人の出入りが簡単過ぎて、会話が成り立ちにくく、みんなに迷惑をかけてしまいまし た。本当にごめんなさい。次ぎにやったのは、もう一つのテーマ「ダサいサムいを見極める」。このテーマのもと「イケてない劇団を作る」というもので、イケ てない曲で1シーンを作るのです。僕達のチームは文化祭でバンドが作った曲を好きな子に贈るというものです。他のチームはドラッグに溺れた娘、というもの でした。それぞれダサくてサムくて恥ずかしいもので、ツッコミたくなるものでした。次ぎの課題は、さらに難しい、今作ったイケてない劇団をイケてる劇団に するというものです。そう簡単にイケてる劇団が作れてしまえば、日本の劇団の主宰の人達は苦労しないはずです。ダサいと思っていた所やサムいと思っていた 所をなくしたりしましたが、さらにサムくなってしまい、イケない劇団になってしまいました。恥ずかすぃー。今日のWSで学んだ事は、芝居を作るには、確か な目と不確かな想像力が必要ということでした。


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