KAKUTA「稽古場日記」

公演、ワークショップなどただいま進行中の活動の日記です。劇団員が持ち回りで更新します。

2004/04/07 Wed  ☆ムーンライトコースター稽古場日記★第三回★☆田村友佳


★遊園地回想記★
私にとって子供の頃の遊園地と言えば「豊島園」である。
母方の親戚に、朝から晩まで手を引かれながら「豊島園」を走り回って、全ての乗り物を制覇した覚えがある。
小学校の4年くらいだったか。
親戚と共に走った「豊島園」が楽しかったので、友達を引き連れて、リーダー気取りで遊びに行った。
私の中の常識では「乗り物は走って乗り続ける」だったので、
友達がちんたら歩いていると怒りまくった。
その中の一人、飯田くんは何度注意してもゆっくり歩く。
いらいらしていた私は、飯田君が「気持ち悪い」という台詞を
走りたくない言い訳だと思い込み、無理やり手を引っ張り走り回った。
「ほら、皆待ってるでしょ」
気持ち悪いと言い出してから、三つ目の乗り物だったか。
飯田君の顔は、真っ青だった。
自分の行動にちょっと怖くなりつつも、早く次のところに行きたかった私は、
飯田君の手を離して、さっさと乗り場に行ってしまった。
するとどうだろう。青い顔してなんとか走ってくる飯田君の口からは、何かが流れ出ている。
・・・飯田君は、ゲロを吐きながら、泣きながら走っていた。
今だから言える。
飯田君、本当にごめんなさい。

★稽古場日記★
今週は作業の嵐だった。
内職のような仕事も気心が知れているメンバーとやると
和気藹々、とても楽しい仕事場となる。
話題は恋話から、芸能ゴシップまで多彩だ。
そんな中、一番盛り上がったのは「うんちく」であった。
上田氏が出てこなかったら、確実にその座を奪っていたと言い張る、松田の「うんちく」に皆が耳を貸す。
お題を与えて答えてもらうことにしたのだが、
「あ、それどっかで聞いたなぁー。」とか、「あ、何だったっけ?」とちっとも「うんちく」が出てこない。
挙句、得意の幕末関係も披露する前に、原扶貴子嬢の流暢な「うんちく」に完敗。
松田よ、まず、知識をつけてこい。
君の一歩はそこからだ。


2004/03/30 Tue  ムーンライトコースター稽古場日記★第二回のそのA★☆原扶貴子


★『稽古編』★

今、東京では桜が満開。まさに国花!いや〜見事です。
さて。
今回の公演はKAKUTA初の野外だが、その芝居を作る方法もまた役者にとってはチャレンジである。桑原の日記にもあったように、役者たちでプロットを起こして行くのだ。もちろん桑原と進行状況を相談しながら。
一 つの稽古場で、グループがそれぞれの遣り方を模索しながら同居する。こういう感覚は久し振りだ。ワークショップではグループ発表の為にそれぞれで稽古って いう風景は多々見られたけれども。また今回はその目的が公演であるから、それに野外っていうとびっきりの舞台だから、稽古にも熱が入る。
エチュードを重ねるチーム、話し合いでみんなの理解を深めるチーム、さまざまだ。

ふむふむ。私たちのチームはどうだろう。
この面子が集まったから出来る事がきっとあるはず。もっと面白い事がきっとあるはず。
日曜日にはそれぞれのグループの稽古状況を報告しあった。
今、どんな問題に当たっているのか、どんな風に芝居を組み立てているのか、みんなのアドバイスももらえて大変に心強かった。他のグループにネタバレしないようにコソコソと稽古をしていたのでね。桜満開の季節に便乗して、ビシっといきたいものです。

もう3月も終わり。新しい季節が始まります。

2004/03/30 Tue  ムーンライトコースター稽古場日記★第二回のその@★遊園地回想記☆ 原扶貴子


★『遊園地回想録』★

恥ずかしい人生を送っております。
そんな人生の遊園地の思い出といえば。
まだまだちっちゃなハラちゃんだった頃の事かと思いますが、そこは動物と触れ合う広場が一緒になった遊園地で、もちろんハラちゃんは真っ先にポニー乗り場へ。
王 子様のような手綱さばきでみんなをアッと言わせてやろう(←こんな気持ち本当に恥ずかしい…)、いやん!おじさんなんてあっちいって、と根拠の全くない自 信で初めてのポニーに飛び乗ったが、ポニーは全く言う事を聞いてくれなかった。そしてポニーとはいえ馬上は高く、怖い。予想外の怖さでおじさんの指示にな んてもちろん従えない。すると子供相手のポニー広場で働いているくせに何を勘違いしたかおじさんは「勝手にしろ!」と怒鳴って何処かへ行ってしまったのだ。本当に怖かっただけなのに。
失 意の私を乗せたポニーは勝手に餌場で干草を食べ、果ては厩舎に向かって歩き始めた。ある意味希望通りのフリーダムな状態でポニーに乗ってはいるのだが、別 のおじさんが何かを叫びながら追いかけてくるわ、ニヤニヤして見ている順番待ちの子供たちはきっと「おじさんに見捨てられた子」だと思っているに違いない わ、恥ずかしいわ、怖いわで気が狂いそうになった、のを覚えている。
だから瞬時に「馬上で頓死したお姫様がスローモーションで落馬する」事を妄想した。そして手綱を離し…。
その後の事はもう何も覚えていない。しかしあの時周囲の人が見たのは、お姫様の劇的な落馬などではなく、遥か向こうの方でマッシュルームカットにオーバーオール姿の子どもがぽてりと馬から落ちた姿だったというのは容易に想像できるでしょう。

2004/03/24 Wed  ムーンライトコースター稽古場日記★第一回のそのA★☆桑原裕子

<font size=5><b>ムーンライトコースター稽古場日記★第一回のそのA★☆桑原裕子


本当は一人一枠の稽古場日記だが、トップバッターという立場に甘んじて二回に分けてお送りしている。

通常公演よりも一ヶ月早く稽古が始まった。3ヶ月も稽古があると途中で飽きてしまうので普段は2ヶ月程度だが、何せ今回は企画が特殊なので、そのぐらいの時間を要してしまう。
客演陣とも、長くこゆいつきあいになりそうだ。

普 段の顔合わせの日は大抵、ご挨拶もそこそこに呑みに行く。KAKUTAの主宰は非常に小心者なので、顔合わせでキャストやスタッフさんを前に進行をするだ けでもドキドキだ。なので更に倍(巨泉)緊張濃度の高い「本読み」は稽古初日に持っていく。となれば、各々の紹介を終えチケット説明なんかも済ませて しまうと、もう呑みに行くほどしかやることはないのだ。
しかし今回の顔合わせでは、紹介もそこそこに企画説明、作品構成の打ち合わせを行った。いつもの「じゃあ呑みにでも」といった悠長な空気はなく、既にボルテージは「本番2週間前を切りました」みたいな状態。キャスト達の打ち合わせも熱がこもるというものだ。
し かし待て。上がりすぎるなボルテージよ。今からMAXに至っては本番までスタミナが持たない。野澤爽子よ、興奮したら手を叩こう、そんな野澤爽子よ。まだ 落ち着いていてくれ。この前の花やしき下見では記録ビデオを撮っている横で野澤爽子がはしゃぎまくっていて音声のほとんどが聞き取れず迷惑であった。
佐藤滋よ。お願いだからまだ涙目にならないでくれ。まだどこにも感動とか伝説とか奇跡とかそんな言葉は見つけなくて良い。全てはこれからって事で、ひとつよろしくお願いします。
そんなことにヒヤヒヤしながらの顔合わせだったが、意外にも打ち合わせを行うキャスト達は慎重に動きを進めていた。もしかして舞い上がってるのは私だけじゃあるまいね。
野外公演という冒険、そして遊園地のパーク全体を客席にするという試み。それらを前に、ただはしゃいではいられない。まもなく劇団員の半数が30代を迎えるKAKUTAである。
そ う既にチラシをご覧の方はご承知のことと思うが、今回の最も特殊だといえる点は、野外でしかも一カ所に舞台を設けないことにある。数カ所のゾーンを中心 に、いくつもの物語が同時進行するのだ。また今回は役者達とプロットから起こしていく。そんなプロセスも、KAKUTAにとっては初。文字制限の都合 上情報公開はここまでだ。とにかく私たちのコースターは走り出した。


2004/03/24 Wed  ムーンライトコースター稽古場日記★第一回のその@★遊園地回想記☆桑原裕子

<font size=5><b>ムーンライトコースター稽古場日記★第一回のその@★遊園地回想記☆桑原裕子


★桑原裕子遊園地回想記★ 
「全部あいつの皮をむいてやりたい」


遊園地。そこは夢やら希望やら冒険やらがなんていうかこう、盆地みたいにあるいはダムみたいに集中して詰まっている場所であるが(例えが変)、ゴージャスであると同時にしょぼくれ感が 介在する場所。それこそが遊園地の真の姿だと思う。お化け屋敷裏側のトタンの壁、やる気なさげな従業員、ペンキのはがれた回転木馬。加えて不味いホット ドックを食べれば、「嗚呼、今私は遊園地にいる」と感じられるというものだ。パーフェクトな夢空間はTDLに任せて、その庶民的な味わいを満喫しながらグ ループデートがしたい。

そう、私が初めて本格的な色恋を交えたグループデートを体験したのは高三の夏。よみうりランド花火大会だった。片 想いの男子に誘われ、完全に舞い上がった夜。厳選した勝負服は袖を全てカットしたGジャン&首元に水玉のスカーフという、悲劇的に野暮い「大間違 い60's」スタイルだった。
メンバーは彼と私の共通の友人たち。その中に、バスケ部マネ子のチハルがいた。花火会場までの道すがら、男子陣と離れて歩きながら、突然チハルが私に話しかけてきた。

「ねえバラコ、M君狙ってンの」。

ズバリ的中にビビるあまり、とっさに否定した私。なぜ隠したりしたのか。その後悔は、ものの数秒でやって来た。

「フウン。じゃあ私M君狙うネ

Gジャンに汗びっしょり。しかし今更打ち明けることも出来ず、私は涙目で受け流すほかなかった。
それからのチハルは暴虐武人なほどのオフェンスぶりだった。さすがは人気ナンバー1のバスケ部マネ子というポジションを勝ち得ただけの女。
焼きすぎて皮が剥けまくった上半身を惜しげもなくさらしたタンクトップ姿でM君の腕にからみつくチハル。私は自分の着ているGジャンが突然ケンシロウのそれに思えてきた。チハルの皮を全部むいてとぅるとぅるにしたかった。
花火大会の終わり、チハルは今日の締めくくりにとあろうことか「二人で観覧車乗ろうよお」とM君を誘った。私は今にも泣き出しそうな自分を隠して、「もう観覧車終わりだよ!終わってるよ!」としきりに訴える事しかできなかった。
「終わってるのはオメーだろ」帰り道、泣きながら心の中で自分につっこんだ、甘じょっぱい遊園地の初デートだ。





2004/03/17 Wed  ☆「ムーンライトコースター」稽古場日記始まる!☆田村友佳

<font size=5>☆「ムーンライトコースター」稽古場日記始まる!☆</font>田村友佳


「朗読の夜」の素敵な夢見心地から覚めやらぬ、今。
KAKUTA初の野外公演に向けて、いつもより一ヶ月も早く
稽古場日記が始まります!!
油断していると乗り遅れてしまうので要注意。

今度の舞台は遊園地!
ただならぬ雰囲気に、稽古場日記もいつもと少し違う感じで、
スタート。

今度の日記は、ちょっと変わった二部構成。

前半部分は「遊園地回想記」と題して、各自の遊園地にまつわる思い出話を大公開!
さてはて、どんな話が出てくるのやら。
後半は恒例の「稽古場日記」。
野外劇の稽古とは、一体どうなるのか?

思い出の詰まった遊園地という舞台で、
KAKUTAが綴る新しい物語。

皆さん、準備はよろしいですか?
「ムーンライトコースター」発車いたします!




2004/02/07 Sat  ☆稽古場日記最終回!!(その2)☆桑原裕子

野澤爽子は、ハリーポッターを読んでいたようだ。本番が始まる前に、ファンタジックな世界に一足先に入っていたようである。
井尻慶太氏は、なぜだか昆虫図鑑を読んでいた。勧められたが、断った。これから鳩とか虫とかの役を演じる私たちが、虫の図鑑を読むのもどうだろう。次の回で彼は、手塚治虫の『陽だまりの樹』を読んでいたようだ。漫画かよ。
高山奈央子は、柴門ふみの『恋愛論』を読んでいた。誰の本かとコッソリ聞いたら、原扶貴子の物だった。嗚呼…。言わずもがな!(野際陽子)
佐藤滋は、『ノーベル』の伝記であった。つまらないらしく、何度も私に交換を迫ってきて困った。そんな私は、『ディズニー7つの法則』を読んでいたが、「清掃員は4万5千人、つまり、キャスト(社員)全員です」とか、ディズニーワールドの素晴らしいプロ思考を学びつつ、今は全然学びたくない、とも思った。
松田昌樹が熱読していたのは『窓際のトットちゃん』。面白い!と喜んでおり、最終ステージは強引に借りて私が読んだ。ジャイアンの気分である。
こんやしょうたろう氏は、モー娘。を愛読していた様子。(知ってた?!パソコンで「もーむす」って打つとイッパツで「モー娘。」って出るんだな!!)
そんな中でも、一番面白かったのが、横山真二である。彼がたまたま読み始めてしまったのは、実在した誰かの「遺書」がいくつも集められているおそろしい本。本番前に、そんな物読んで、さぞやブルーな気分だったろう。「すごいやだった」と本人は言うけど。じゃあ読まなきゃいいじゃん。3ステージも。

そんな風にして、本番前、お客様の前での読書時間は、どこかうわのそらの、ある意味すごく集中した、不思議なひとときであった。

稽古場日記最終回でした。満員御礼。皆様ご来場ありがとうございました。

写真は美味しいスープを飲む映像・D橋君。


D橋

2004/02/07 Sat  ☆稽古場日記最終回!!(その1)☆ 桑原裕子

いーつのーことーだかーおもひだしてごーらんー

稽古場日記というタイトルでありながら、すっかり稽古も終わって本番も終わって家に引きこもっているので、全然臨場感のない日記です(前ふり)。

と言うわけで、『朗読の夜・稽古場日記』最終回。
たった二日間の公演だったが、密度の濃い、日々でした。せっかくなので、本番を振り返りつつ、最終回は公演中のこぼれ話なんかをしてみたいと思う。

会場中の20分間、アルケミストと役者たちは皆、本を読んで過ごした。部屋の中のあちこちに積まれている本たち。しばらく本を読んだら、ふと立ち上がり、また違う本を取って席に着く…そんな何気ない光景が、静かに繰り返される。
しかし、何気ないようでいて、実はあの「立ったり座ったり」は、下の田村友佳の日記にあるとおり、綿密なパズルになっていた。
誰が立ったら、誰が座り、と言うのを、もし本当に何気なくやったら。動きたがりの私たちだ。みんな立ち上がるに違いない。(いじりんは座っていたであろう)
私の提示したひどく大まかなルールのもと、田村に細かな順番を作ってもらい、出来上がったシーンである。
稽古中はやたらと長く感じられた会場中の本読みの時間。本番は、緊張とパズルによって、あっという間に過ぎていった。
緊張をほぐすためか、緊張のあまり眠くならないためか。せっかくならば面白い本を読んでいたいと、役者たちの間では会場前に、バタバタと面白い本を選ぶことから始まった。
涼やかな顔をして、みんなは何を読んでいたのか。後で知ると、なかなか面白い。



2004/02/01 Sun  ☆稽古場日記第十二回!☆横山真二

初日開けました!今日は満員御礼でした。
やっぱ初日っていつでも緊張するなー。し かも今回はお客さんとめちゃ近くてしかも顔がよく見えて・・・。でも、なんかその分いつもより同じ空間にいるって感じが強くて楽しかった!なんか明日で終 わるなんて本当に淋しい。打ち上げでは散歩道楽の方々や次回の朗読公演でお世話になる麻生さんや野外公演で共演する水野美穂さんなど他にもたくさんの人が 来てくれた。お話出来なかったけど麻生さんって本当キュートで素敵な方だなー。こんな場なんですが雷電観てファンになりました。小心者なねでこの場を借り て告白させて頂きました。
今回は客演していた関係で稽古参加が遅れていろんな人に代役をして頂き助けてもらいました。本当にありがとうございました。

地下での公演。ちなみに打ち上げも地下だった。打ち上げ終わって地上に出てから解散してふと思ったこと。一日中携帯が繋がらなかった。ちょっと前までは携帯がないのが当たり前だったけど今って携帯が繋がらないと本当焦ったり、なくしたりしたらもう大変なことになる。
でも今日は一度も携帯を開かなかった。なんか安心できた。

KAKUTA のみんなスタッフのみんなアルケミストの二人と一緒にいい時間を共有出来たと強く思う。なんかこうゆうこと思えるのって今回の作品の影響なのかなって。な んか自分的にすごく素直になれるそんな作品です。今日観に来てくれた方ありがとうございました。あと、2ステージ気合い入れて楽しんでいきまーす。
銭湯行っていい気持ちの横山でした。



2004/01/30 Fri  ☆稽古場日記第十一回!☆川本裕之

稽古もいよいよ佳境にはいってきました。
アルケミストもワンマンライブを終え、稽古に完全参加。
かなり盛り上がってます。
しかし、心配なことが一つあります。
ボクは目が悪いので、普段メガネをしているのですが、最近ついにコンタクトレンズを買いました。
とても視界良好なのはいいんですが、乾くんです。
そして剥がれるんです。
コンタクトが。
ボクには、演じる時、緊張のせいで、瞬きの数が激減する
というクセがあります。
おかげで、稽古中乾きまくりです。
もし本番中ボクが不自然な瞬きをしている時、それは、
すごく乾いてる時です。


←前のページへ 次のページへ→