『水に流せばすむ事だ』



2002/10/07 Mon  手をつなぎたくなる

「チャ−♪ミ−♪グリ〜ンを、使うとぉ〜!手を・つなぎ・たく・な〜あある♪♪」
(食器用洗剤「チャ−ミ−グリ−ン」のCMで流れている音楽。映像では、老夫婦が笑顔で、手を繋いで、坂道をスキップしながら登っている。)

女「ねえねえ!あたしたちもさぁあ〜、あれくらいの歳になってもさぁあ〜、ああいうふうに手を繋いで、仲良くいようねっ!」
男「もちろんだよ!俺たちはずっと一緒さ!」
女「キャハッ!(つんつん)」
男「や〜め〜ろ〜よぉ(笑)。くすぐったいだろぉ〜!」
女「だってえ〜。」
男「コノヤロウ(つんつんつんつん)。」
女「ヤダアア〜〜!!ちょ、ちょっと、やめてよぉ・・・。そ、そこは秘密基地。」


アホう!

あの老夫婦は、お前たちの年の頃、お前たちのようにはしていない。
あの老夫婦を見ると、この人たちは若い頃、いろんな恋をして、遊びまくって、やりまくって、浮気もして、人を傷つけ、自分も傷つき、「北斗の拳」を読んで悲しみを知り、波乱万丈の人生を歩んで来たんじゃないのだろうか?と思ってしまう。そして、その果てに、なにか[本当に大切なもの]と出会い、だからこそ年老いても、ああやって手を繋いで、若い恋人たちのようにスキップ出来るんだ!!

ん−−−。なにが言いたいのか、分かんなくなってきた。「みんな浮気しようぜ!」だったか。「フリ−セックス万歳!」だったか。

いや、そんな事ではなかった。

人を愛することが安易になったんじゃないのか。恋愛はただの流行りになったんじゃないのか。クリスマス前だから急いで恋人をつくるのか。昭和の恋愛は良かった!なのか。デジタルな時代だけど、ちゃんと相手と向き合おう!なのか。八千草薫が好きです。

いや、そんな事でもなかった。

[見た目で判断するな。]なんてことはない、これだ。
ミックジャガ−だって大学出てる。中田は凄いトレ−ニングしてる。出川哲郎の下っ端ぷりは、実は計算されていて素晴らしいんだよ。
だから、あの老夫婦みたいになりたかったら、「ずっと一緒にいようねぇ。」だけじゃ、駄目なんだよぉう![本当に大切なもの]と出会う為にはだねえ・・・・・。

訳が分からなくなったので、自由に恋愛しましょう。





2002/09/24 Tue  「若狭君怒らせないで法」

本日、明らかにされる、闇の法律。「若狭君怒らせないで法」
この法律を犯した者は、ビックリ!な処罰を課せられるかもしれず、僕に舌打ちされるかもしれず、罪を犯している事にも気付かず、普通に日常生活をおくる。
まあ、「水に流せる」くらいの事なのですが、僕にとっては死刑!に値する罰。
鼻にウンコを付けてやり、しばらく匂いが取れなくしてやりたいです。

★Take2 東(故・東八郎の息子)......
お笑いセンスなし。「僕は、親の七光りって言われたくないんですよ!」が口癖。←それすら言うな!と言ってやりたい。あなたは[親の七光り]です。
後、自分がボケた後に、カメラ目線でこちらに笑いかける。
「今のボケ、どうでした?僕って面白いでしょ!」
というような目線。あなたは、クラスで一番面白かっただけなんじゃありませんか?

★愛想の(ちょっと)悪いタクシ−運転手......
「どこまでですか?」と聞かれ、ワンメ−タ−の距離を申し訳なく思い、「近場ですみません。○○までお願いします。」と言うと、微かに僕に聞こえるくらいに「ツッ。」っと舌打ちされる時があります。
この「微かに」がムカツクのです!!怒った声で「○○までね!」と言われても、勿論ムカツキますが、相手が怒ったというのが分かれば、「こっちは客やぞ!なに怒っとんねん!」と言い返せます(言ったことはないけど...)。
「微かな舌打」は、その舌打ちの音が小さいので、もしかしたら俺の聞き間違いかも知れない...という迷いもあって、怒るに怒れないのです!こっちは怒る余地がない。「えっ?何だろ?舌打ちされた...かな?あれあれ?」こういうのが一番ムカツキます。
これは完全に運転手の勝ちなのです!!
鼻クソをシ−トに着けるしかありません。

★「同じ歳?じゃあタメ口でいいよ!」と言う方......
これは軽犯罪。よく聞くセリフです。ちょっと困ります。
初めて出会う人でも、早く仲良くなりたい!勿論そうですが、
そうだからこそ!今の自分の素直な状態で、相手と向き合いたい。
今はまだ敬語が気持ちいいのです。で、自然にタメ口で話せるようになるくらい、いっぱい話そうよ!と思います。
僕は人見知りなのか、初めて会う同じ年齢の人にそう言われて、頑張ってタメ口で話すと、なんか嘘ついてる感じがするし、緊張してダメなのです。
っていうか、自然と話していれば、その日のうちにもタメ口になるんですが、「タメ口でいいよ!」と言われると、なぜか逆に緊張して、
「そうなんですかあ。へえ〜、そうなんだあ!」
と、[ 同じ意味の言葉 ]を2回言ったりします。そして2回言った事で、また緊張します。(次、次こそは!タ、タメ口だ!)

だから最近、「タメ口でいいよ!」と言われると、
「いや、慣れるまで敬語で話します...。」
と、場を盛り下げる事を言ったりする時があり、困っちゃいます。
皆さんは、どうしているのでしょうか...?

2002/08/28 Wed  骨折

小学生の頃ふと思っていた。俺様ちゃんは選ばれた特別な人間だ!だから絶対死なない!骨折もしない!

中学3年生の2学期が終わる頃。神様はイタズラをした。

サッカー部を引退して、なんと情けないことに、体育の授業のサッカーで足を振上げた時に、ポキッ!と音がした。
僕はそのまま立てずにいたが、しばらくすると片足を引きずりながら、歩けたので、保健室へ行った。
保健室の先生(女性)「大丈夫!それは指をボキッと鳴らすのと同じで、軟骨がはじけただけやから!すぐ治る。」
ああ!良かった!・・・と思ったが、次の授業に入っても、痛みは治まらず、座っているだけで汗が出た。再び保健室へ・・・。
若狭「先生〜!・・・まだ痛いんやけどぉ〜。」
保健室の先生(女性)「もう!大丈夫やって!・・・じゃあしょうがないから、家に帰って、一回病院に行ってみぃ。」
(もう!男の子のくせに!)
と言わんばかりだった。

病院に行くと、病院の先生がレントゲンを見ながら、
「よくここまで歩いてきたなあ!今すぐ入院や!」
大腿骨(骨盤)骨折。全治3ヶ月。

ギプスは、腰から右足の先まで固定された。
お見舞いに来て頂いた保健室の先生が、僕の母に「すいません!ホントすいません!!」と泣きそうに頭を下げていたのが、なんだかコメディみたいで笑えた。
2回の手術があり、3ヶ月寝たきりだった。上半身だけ起き上がることが出来た。
受験をまじかに控え、両親は心配していたが、なんか始めての入院で、みんなもチヤホヤしてくれるし、ファミコンも出来たし、それはそれで楽しかった。

俺は何もしなくてもいい。王様だあ!!
と思っていたが、日が経つにつれ、夜に病院のベットで一人でいると、暇で暇でいろんな事を思った。
お父さんは何も言わずに、病院のベット用の勉強机を木で作ってくれる(使いづらかったけど・・・)。
お母さんは毎日のように見舞いに来てくれて、「病院のごはんは美味しないやろ。」と家から何か作って持ってきてくれる。
まだ中学生の僕は恥ずかしくて、ありがとうとも言えず、毎晩泣いていた。

生まれて初めて、本当に感謝したのはこの時だろう。ありがとうと言っただろうか・・・・・・。

ありがとう




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と、普通の骨折事件とおもいきや、そこはさすがの若狭君!高校入試で恥ずかしい事件を・・・

高校入試には、特別にギプスを取り外してもらい、まだ歩けないので、車いすに乗り、ジャ−ジ姿で受験高校に出向いた。
少し緊張していたが、その高校に着くとVIP待遇だ!周りの受験生たちも、うらやましそうに俺様ちゃんを見てきやがるぜ!(おそらく車いすで、ジャ−ジだったからだろう。)
若狭「へへんっ!!そうです!なにを隠そう、僕がVIP待遇の若狭です。受かったも当然です!一般庶民の受験生たちよ!まあ頑張りたまえ!」
と意気揚々に高校の門をくぐった。

さすがVIP!
なんと!受験は車いすのままで保健室で受験だ。同じく受験当日、熱を出した受験生が保健室に5人くらいいたが、そいつらとはランクが違う。俺はジャ−ジだ!
そして、その高校は保健室が2階にあり、男の教師5人がかりで、車いすごと俺様ちゃんを運んでくれる。まさに王様だ!

さあそろそろ受験開始かな?と思った時、ウンコがしたくなった。ま、まあ受験に備えたいし、トイレに行っておこうと、
若狭「トイレに行きたいです。」
と名乗りあげたら、どうやら車いすで利用できるトイレが、1階にしかないらしい。また5人の男の教師が現る。
もちろん、引き返さなければならない。
5人の男は、俺様ちゃんのウンコが出るまで待たなければならない。
さすがVIP!

ありがとよ!と無事受験開始!

と思いきや、3科目目くらいだろうか・・・・・・。また猛烈にウンコがしたくなった。
VIPとはいえ、高校入試の受験中だ!休憩時間に行けよ!という話だ。ただでさえトイレに行けない状況なのに、俺様ちゃんは車いすだ!しかも2回目だ!そう、2回目なので申し訳ないのが分かる。何故ならあの5人の男を呼び出さなければならない!
しかし、我慢できなかった。
いでよ!5人の勇者たち!
どこかの教室で試験監督でもしていただろう5人の男の教師は、さすがにダルそうに現れた。
訳の分からん中学生が、ウンコするたびに、呼び出される5人の勇者。

さすがの俺様ちゃんも、恥ずかしかった。そして合格した・・・。



2002/07/01 Mon  オオカミ少年

それは高校2年の夏だった。男子校の野郎たちは、プ−ルの授業が終わり、みんなシャワ−が有る場所へ向かおうとしている時だった。
チャンス!!
僕はその集団の先頭まで走り、みんなの視界に入るポジションを取り、飛び込み台に上がった。そしてみんなが注目するのを確認してから、海パンを下ろし、お尻を見せた。この時点でくすくす笑う奴もいた。
どんな体制で飛び込もうか?まあ、どちらにせよ、そんなには受けないだろう。ただ“目立ち”さえすれば良かった。
「若狭はアホやなぁ〜。」
と、何人かが思う。ただそれだけで良かった。すべてが計算通りだった。

さあ!飛び込もう! さあ!アホになろう! さあ!楽しい人生を!
ザッパア−−−−−ン!
 

水の中で一人で笑った。 俺様ちゃんが、水面から出ると何人が笑っているだろうか? いや、誰も笑ってなくてもいい。自分が楽しければ良かった。 水の中は静かで気持ち良かった。 ずっと浮いていたい。 夢の世界だ。 夢の中では裸だった。 なぜか両足の感覚もおかしかった。 人魚にでもなるのだろうか? どんどん両足の感覚がおかしくなっていく。
はあ〜、天国にでも行くのかなあ〜。天国に行くにしては、足が痛いなあ〜。あれっ?どんどん痛いなあ〜。うん。完全に痛いなあ〜。うわぁお!すごい痛い!

水面に出た。
「うわぁ―――!!両足つったあ!痛い!イタイッイタイッイタイッイタイッ!!ちょっと助けてくれぇ〜!!」
一同爆笑。
「いや!違う!ホンマにつった!イタイッイタイッイタイッ!あかん!溺れるう―――!!助けてぇ〜!!」
一同さらに爆笑。
「違う!ホンマにつった!ゴボゴボッ(口から水が入る)。ふえぇ〜!助けてぇ〜(泣)!」

同じクラスの殿井君が飛び込み、映画「ボディ−ガ−ド」でケビン・コスナ―に抱かれる状態で、助けられた。俺様ちゃんは、お尻を出して飛び込んだので、海パンがずれて、フルチンだった。まだ足の痛みは治まらず、泣き顔だった。

普段から冗談ばかり言ってると、いざという時に、助けてもらえないかもしれない。

でも僕は、ホントに死ぬ最後に「死ぬ―――!」と言って、みんなが「また、またあ!死なんくせに!」と言って笑ってくれれば、それで成仏できる。



2002/07/01 Mon  カンバック!昔!

ちょっと最近のお話を・・・・・・。

最近KAKUTAでは、俺様ちゃん“おやじ”扱いしている人が多いようだ。(コノヤロ−!)なぜなのか?・・・・・・皆目見当がつかない。もうすぐ28歳とはいえ、デパ−トのエスカレ−タ−から降りる時、両手で手すりを持ち、足をポ−ン!と上に揚げて、ジャンプする“かわいらしさ”も持っているのだ。一人でもやる!
なぜだ!例え、次回公演「北極星から17つ先」に出演していただく、坂田恭子ちゃん「ハンドバック、買(こ)うたろかぁ〜?」と言って、女子劇団員に「うわぁ〜!おやじ臭い!」と言われても、その場の雰囲気で言ったまでで、根本的な俺様ちゃんは、至って少年の心を持っているのに・・・・・・。グスンッ。

佐藤滋(まんちゃん)に相談⇒「若は、最初の頃は、わざとおやじ臭い言い方や、動きをしてたけど、最近だんだんマジになってきている。」「前は笑けたけど、最近笑えない。」
大枝佳織の言葉⇒「若さん、笑い皺が増えたわ。」「ビ−ルを飲む時の口が汚いわ。」
★「北極星から17つ先」の読み合わせの日の帰りに、桑原の一言⇒「今日の読み合わせの時、若の髪型見て、汚いと思った。ごめん。」

【対策】若づくりする。おしゃれに気を使う。身だしなみに注意する。美容院でおしゃれ髪型にする。おしゃれ指輪を買って普段からおしゃれにはめる。半年で5キロ太った体重をおしゃれ体重に戻す。

ああぁ〜!「若づくりする。」・・・・・・最悪だ。【対策】の考え方がすべて“おやじ”だ。う−−−ん。

もう分からん!!いいや!このままで!!現状維持だあぁ!!へ−−ヘッヘッヘッヘッヘッ!!ガオ−−−!

(水に流せるだろうか?やっぱりちょっと気を付けようっと・・・・・・。)



2002/06/10 Mon  犯罪史に残る事件

どんどんエスカレ−トしていく少年犯罪。この社会は一体どうなっていくのであろうか・・・・・・。あの酒鬼薔薇も、もうすぐ出てくる。
しかし、あの残虐な事件が起こった10年ほど前、小学4年生にして、最悪な犯罪を犯した人物がいる。彼の罪状は「不法侵入・公然わいせつ罪・自然破壊」だ。
私は彼に接触することに成功し、その時の彼の行動を、一部始終聞くことが出来た。

彼は、子供が一人くらい通れるくらいの路地に立って、考えていた。そこは、学校が終わっても勉強しなければならない小学生が通う「サノそろばん教室」がある建物の横の脇道だった。
目の前にある2メ−トルほどのコンクリ−トの壁を、乗り越えなければならなかったのだ。
その時の彼は、人間の能力を超えて、壁の中の様子を、壁を超えなくても、広さまでハッキリと想像できたという。
彼は「サノそろばん教室」と書かれたカバンを肩にかけ、誰にも見られていないか注意し、すばやくその壁を越えた。
イメ−ジ通りのその場所は、広さがたたみ3畳ほどで、オ−トロックマンションの1階にある、ガラス張りの中庭だった。
彼はマンションの住人が、そのガラス張りから中庭の様子が見えない死角の場所に座り、半ズボンを下ろし、グンゼのパンツを下ろした。顔が、ブル−スリ−が相手を倒した時のように、真っ赤になるのが分かった。彼は下腹部に力を入れた。いけない事をしてしまったという罪悪感と、見つかったらどうしようという恐怖心を超えて、快楽を感じ、「肛門の呪縛」から開放された。

ひとりだった。寂しくもなかった。むしろ笑ちゃった。

しかし、重大なミスを犯しているのに気が付いた!おしりに付いた「クサイゾオキ神」を対峙する、紙がなかったのだ!
彼がこの事件を起こしたのは夏だったと、今でも覚えているのは、紙がなかった彼の目の前に、1メ−トルほどの木の枝に、葉っぱが青々しく茂っていたからだという。彼は葉っぱの青さに見とれていた。

この事件の第一発見者のマンションの住人は、「夏やのに、なんで木の枝がむき出しになってんねやろう?」と不審に思ったらしい。
大阪府警はこの事件を、アルファベット6文字で[N・O・G・U・S・O]と名付けている。
                
                         記者・若狭勝也







2002/05/06 Mon  ファ−スト キス

初めてのキッス。それがファ−ストキス。ステキなキッス。それがファ−ストキス。ドキドキキッス。それがファ−ストキス。レモン味のキッス。それがファ−ストキス。ロマンチックなキッス。それがあ・・・・・・ああ−−−−−!!

ええ、高校2年生ですとも。ヒクッ。定期テストが終わって、打ち上げに行ったんや。ヒクッ。男子校の浪速高等学校の野郎達と大阪ミナミの居酒屋「村さ来」でワイワイよろしくやってましたよ。男だけですわ。ヒクッ。まあ、よくお店も未成年の俺達を入れたもんや。それなりに大人っぽい格好で行ったつもりやけどなっヘッヘッヘッヘ(笑)・・・明らかに未成年やで(怒)!ヒクッ。店員さん!モスコおかわり!

「村さ来」でほろ酔いになっていると、俺達の前にス−ツを着た女性が現れた。「うわ、大人の女性や!大学生やろか?それともOLやろか?」と緊張して目も合わせずにいたが、どうやらこちらに話かけている。話によると「私たちと一緒に飲まない?」ということだった。しょぼい俺様ちゃんは想像力がMAXに達した!もしこんなお色気お姉さんと仲良くなって、それで、それでこの先どうなるんだろう・・・・・・「ア−ア、ア−!」気分はタ−ザンだ!
男だけの打ち上げは、大コンパ大会になった!6人くらいの大人の女性が居た。と思ったら、なんと!その女性達は僕らと同じ年齢だった。しかもセ−ラ−服がかわいい女子高の松蔭東高校のみなさんだという。テンションが上がりまくる!ウヒョ−−−!!

でも女の子とは、緊張して話せない俺様ちゃんは、手持ち無沙汰で、知らないうちにひどく酒を飲んでしまっていた。
大人っぽいといっても、所詮、向こうも高校生だった。一人の女の子がつぶれて、あお向けに寝ていた。そこに「ケンちゃん(高校時代の僕のあだ名)!キスせえ!大丈夫やって!」と同級生の大谷が言った。

若狭「あかんって・・・そんなん・・・もしこれでキスしたら、これがファ−ストキスになんねんで。」
大谷「ええやん(笑)。やってまえって!」
若狭「あかんって!!」


と言いながらも、酔っ払った俺様ちゃんは、彼女の唇を見つめていた。


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大谷「キスせえ!」と言い、まわりのみんなも、はやし立てる。もうその場が治まらない雰囲気になり、しかたなくキスする振りをして、顔だけ近づけ「出来るかい!」とおしゃれにのりつっこみでもしようと思った。
・・・・・・のが間違いだった。そこはさすがの大谷君。俺様ちゃんが女の子に顔を近づけた瞬間。大谷は僕の頭を上から押し付けた。「うわっ!」
〜唇に触れた〜
ただそれだけ。なにもない。女の子は寝ている。ドキドキもしない。ロマンチスト協会関西支部の支部長・全国ロマンチック大会でインタ−ハイにも出場した若狭勝也が、夢にまで描いたファ−ストキス。恋心もなしに、終了。しかも大谷に奪われた感じさえする。そうだ!ファ−ストキスは大谷に奪われたんだ!!
この頃、僕が女の子に臆病だった事を知っていたクラスメイトのみんなは、ゲラゲラ笑っている。「ケンちゃん(高校時代の僕のあだ名)がキスしたらしいで!」と言う声が、酔っ払って意識が朦朧となった僕の耳に聞こえてくる。僕にしてみれば、これはいじめだった!

記憶が飛び数分後。居酒屋「村さ来」にて

その間に、誰と何を話していたのか覚えてない。泥酔した僕は、なんと!さっきキスしたのとは違う子と、キスしまくっていた。おそらく緊張の糸がほどけたのであろうか?ベロベロの僕と、ベロベロの女の子は、ベロベロしてた。まるで猿だ!居酒屋「猿の惑星」だ。居酒屋で未成年が、酔っ払って、キスしてる。一度は見たことがあるような、あのダサくてカッコ悪い風景の一部に、僕はなっていた。みんなが笑う声がする。

もう、どうでもよかった。ベロベロ−−−!ベロンちょ!

ロマンチスト協会から届いた解雇通知を見て、空を見上げた。




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