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2006年06月 アーカイブ

2006年06月25日

任重くして道遠し(にんおもくして・みちとおし)その1

ムーンライトコースター。終了しました。
いや、とっくに終了してますよね。W杯も始まっちゃってますしね。とっくにね。とっくに…。
嗚呼、サッカー。
「にわかファン」とは誰がつけたか知りませんが、「W杯の時だけ盛り上がる奴ら」のことを今日も誰かが揶揄してそう呼ぶわけで、私はと言えば確かにそんなにわかの一人。「この、にわかめ!」と言うののしりに「煮ワカメ!」とでも呼ばれているような軟弱で噛めばモヨモヨした食感の情けなさも自覚しながら、しおらしく「ハイ」と答えつつ、私も日本を応援いたしました。
それでもワカメたちはワカメなりにこの期間サッカーのことを勉強したりもして、「ああサッカーって面白いスポーツなのだなあ」とシミジミ思ったりするのは、“ワカメじゃないサッカーファン”にとっても決して悪いことじゃないよなあと思うわけです。
まあ確かに何も知らぬクセにわかったように批判したりするのはにわかというよりおばかであるのだろうし、頼んでないのに川に飛び込んだり(そして困ったことに怪我したり)するのはいかがなモノかとは思いますけどね。
そう言うエネルギーの有り余った若者たちは、是非めいめい地元のお祭りに参加して御輿を担ぎ、まずは我が町の活性化に貢献して欲しいものです。

さて今回。結果を見れば日本は残念でしたと言うことになるのだろうし、「感動をありがとう」などと軽々しく言えばまたもや煮ワカメ呼ばわりされるのかも知れませんが、だけどやっぱりね、凄いなあと思うわけですよ。
だってサア、あのピッチに立つプレッシャーっていかほどのモノか、それをアドレナリンに転化出来なきゃダメなんだとかいう人も居そうですけどね、私のような臆病者からすると見当がつかないのだもんさ。
これは単純に規模の問題ではなくてね。舞台が大きければ緊張も大きいとは必ずしも言えないわけで。
例えば、STスポットの袖にいてもめちゃめちゃ緊張するけど、スペースゼロの方が緊張するかというとそうではない。逆に大きい舞台なら客席も見えなくなるから、その方が落ち着いたりすることもある。

任重くして道遠し(にんおもくして・みちとおし)その2

だけどどんな規模の舞台でも、“あの人が観てると思うと緊張する”って言うのがあるわけです。
両親が観てるとか、恋人が観てるとかもあれば、尊敬する演出家だったり、憧れの女優さんだったり、そしていつも楽しみに観に来てくれるお客さんだったりする。
こう考えると、劇団結成したての頃、え?お前ら誰よ?何やるわけ?と思いながら特に期待もされずに観られていたときの方が、逆境な様でいて実は格段に気が楽だったのですな。
それが日本代表の方々にしてみれば、深夜4時からなのに視聴率が30%を超えるような期待なわけで、目、なわけで。
これを「そんなの覚悟でやってるんだからしっかりしろよ」とはやっぱりね、言い放ってしまいたくないなあと思ったりするんです。
また舞台だと、来た人全員が面白がってくれるようなモノを目指す必要はない、なんて言う見解もあったりするわけだけど、本当はスポーツの試合だって勝ち負けだけで語れるモノじゃなかったりするのだろうけど、これだけ国民が熱狂している最中だと、こと結果だけにこだわる観客もいるわけで、ひとつミスすれば心ないヤジをガンガン飛ばされたりする。
これはね、ホント怖いですよ。
でもきっと「見向きもされずに無視されるのとどっちが怖い?」と聞かれたら、やっぱり「野次られてもそこに立つ」ことを選ぶんだろうなあ。
この選択はね、とーーーっても勇気のいることなんじゃないかと、シミジミ思うのです。
さっきからええ、みんなそんなのわかってるよ!と言われそうなことしか書いてませんけどね、すいません。
何でこんなことを書いたかというと、来る『南国プールの熱い砂』初稽古を前に、こわいよードキドキするよーなぞとおもってる自分が、はあまったく情けないぞと思ったからなのでした。
今は何やら、よし、やってみっか!という思いです。

「任重くして道遠し」空港を歩く日本代表を観ていてそんなことわざを選びましたが、本当は、同じ「に」でも違うことわざ、「錦を着て故郷を帰る」で、いいと思うんだよ。

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