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吐露始め 2006/06/25 日曜日

任重くして道遠し(にんおもくして・みちとおし)その2

だけどどんな規模の舞台でも、“あの人が観てると思うと緊張する”って言うのがあるわけです。
両親が観てるとか、恋人が観てるとかもあれば、尊敬する演出家だったり、憧れの女優さんだったり、そしていつも楽しみに観に来てくれるお客さんだったりする。
こう考えると、劇団結成したての頃、え?お前ら誰よ?何やるわけ?と思いながら特に期待もされずに観られていたときの方が、逆境な様でいて実は格段に気が楽だったのですな。
それが日本代表の方々にしてみれば、深夜4時からなのに視聴率が30%を超えるような期待なわけで、目、なわけで。
これを「そんなの覚悟でやってるんだからしっかりしろよ」とはやっぱりね、言い放ってしまいたくないなあと思ったりするんです。
また舞台だと、来た人全員が面白がってくれるようなモノを目指す必要はない、なんて言う見解もあったりするわけだけど、本当はスポーツの試合だって勝ち負けだけで語れるモノじゃなかったりするのだろうけど、これだけ国民が熱狂している最中だと、こと結果だけにこだわる観客もいるわけで、ひとつミスすれば心ないヤジをガンガン飛ばされたりする。
これはね、ホント怖いですよ。
でもきっと「見向きもされずに無視されるのとどっちが怖い?」と聞かれたら、やっぱり「野次られてもそこに立つ」ことを選ぶんだろうなあ。
この選択はね、とーーーっても勇気のいることなんじゃないかと、シミジミ思うのです。
さっきからええ、みんなそんなのわかってるよ!と言われそうなことしか書いてませんけどね、すいません。
何でこんなことを書いたかというと、来る『南国プールの熱い砂』初稽古を前に、こわいよードキドキするよーなぞとおもってる自分が、はあまったく情けないぞと思ったからなのでした。
今は何やら、よし、やってみっか!という思いです。

「任重くして道遠し」空港を歩く日本代表を観ていてそんなことわざを選びましたが、本当は、同じ「に」でも違うことわざ、「錦を着て故郷を帰る」で、いいと思うんだよ。

吐露終わり
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