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吐露始め 2009/05/15 金曜日

いまむかしいきものがたり

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かつて、暇をこれでもかと持てあましていた頃。
私と原扶貴子は、ある喫茶店に行って遊んでいた。
「何もやることないから芸能人見に行こうぜ」

上記写真の喫茶店。
この喫茶店はテレビスタジオ内にあるので、芸能人もよく利用するけれど、普通に一般客も出入りできる。
どんだけ暇だったのかわからんが、わざわざ芸能人見たさに扶貴子と二人、連れ立ってでかけたものだ。

中村雅俊さんがイタヨ…。

まったく、だからなんだという話だけど、二人でお茶をするふりをして密かに目を光らせていると、なにやら梨本さんめいた気持ちになり、面白かったものである。
さて、そんな私は今、これまでの人生で最も芸能人と呼ばれる方々を目撃している日々だ。
舞台の後ろから本番を見ようと客席に向かう際、あちこちにご来場している俳優さんやタレントさんを見かけるが、しかしやはり、あの時の「今昔庵」の時のように浮かれたりはしないわけで。
自分なりに大人になった証拠であるが、それはそれで少し寂しさも感じたりもする。

今私が、もしも客席で見かけたらドキッとするであろう人を列挙してみた。

1/みうらじゅん(ファンだから)
2/元彼(お互い顔を憶えてないかもしれない)
3/マイケル・ジャクソン(さぞかしどっきりする)
4/2ヶ月前電車で乱闘したギャル(一触即発)
5/幽霊

会いたいのは1番だけだ。
どうでもいい話題でしたね。

さて今日は、終演後打ち合わせを終えて、飲みに参加。
真紀さんや近藤さんと共にそうそうたる作家演出家の方々がそろいぶみで、こちらは相当ドキドキした。
グリングの豪さんとも久々に飲んだのだけど、相変わらず毒舌炸裂で面白かった。
期せずして赤子系男子=豪さん、近藤さんが揃ったわけだ。
だからどうということもないが、ベイビートーク2って感じで喋ってることは大人の話題なのに、なんだか可愛らしいお二人だった。

そんなこんなで東京公演も折り返しを過ぎた。
本当に今回は、「生もの」という言葉を実感する舞台だと思う。
私は、舞台はライブだから毎回違うものだということは当然理解しつつも、だから日によって全然違ってもOK、という考え方は好きじゃない方で、同じコトをしているのに毎回新鮮で、初めてそこで生まれたかのような呼吸感が宿るものを目指したいと常々思ってる。
だけどそれを念頭に置きすぎることで、ただ稽古の通りになぞっているのに「新鮮に感じているふりをする」という、それすらも技として組み込んでしまいがちな瞬間は、KAKUTAでも時々あることだ。

今回は、毎ステージ同じように、という風にはなかなかいかない。
4人だけの芝居だから、役者さんたちそれぞれの体調や心境によって発生した「ささやかな違い」は、ダイレクトに相手に伝わり、逃げ場所がなく、相手にも変化を起こしていく。ささやかではなくなってくる。
だからもちろん、狙いを外す瞬間もある。
でも、そんな瞬間に思いがけない発見をして、感動することもある。
怖いけれども、面白いなあ。
舞台はナマものですから、という言い方をよくするけれど、「ナマもの」のナマは、「いきもの」の生なんだ、ということを改めて感じている。
役者さんが生き物だということではなく、舞台そのものが生きているのだと、感じる。

吐露終わり
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