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『古今若集』吹き渡ってるの?
2007/05/29 火曜日

先日、秋川雅史さんがテレビに出演されていた。
のんびり、テレビを付けていたら、偶然。
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『千の風になって』
流行っているようで(もうブームは去ったかな?)、
歌自体は前から知っていましたが、
「へー。」
と、思うくらい。
それは、今でもそうで、
あまりいい曲と思わないというか、
CDを買おうとか思わない。
(ミスチルや、レミオロメンなら買うけどね☆)

暇だったので、
『千の風になって』
聞いていた・・・・・・。

私事ながら先月、父が他界し、バタバタしていたが、
東京に戻ると、いつもの生活が始まっていた。
寂しいが、普段は東京でいつも側にいて、
一緒に暮らしている訳ではなかったので、
東京の生活で父が居ない事は、
あたり前というか、
今まで側に居た人が急に居なくなった訳ではない。
だから、父が“居ない”という実感が沸かない。
大阪に帰れば、また会えると思ってしまう。
俺が、東京に居るから会えないのだと。
携帯に架ければ、
「おう。なんや?」
と出ると思う。

だから、あまり悲しくない。

というか!あまりにも思い出さないので、
申し訳ないと思い、
日々、無理矢理、一回は父の事を思い出している。

父に対する感情が、
想像しているよりは、
あまりにも小さくて、
俺って“最低の人間”なんじゃないだろうか?
と、思ってしまう。

あんなに好きだったはずなのに。
なんでだろ・・・・・・?悲しくない。

まあ、いっか☆

と、ボーっと、テレビの
『千の風になって』
を聞いていた。

歌が始まる。

「へー。ちゃんと聞くの初めてだな。」
「秋川さんってこんな顔なんだ(笑)。」
「結構、手を広げて表現するのね☆」
「カラオケでものまねしたら、ウケルかな?へへっ。」

と聞いていると、歌の中盤で、いきなり、突然、急に、

涙が溢れ出した。

止まらなかった。

全然、お父さんの事なんて思い出さないのに、
居ない事も、あまり分かってないのに、
東京に戻ってから普通に生活してるのに、
遊んで、酒飲んで、普通に楽しく過ごしてるだけなのに、
悲しいなんて、全く思ってないのに、

でも、もし、
風になってたら、
空気になってたら、
今、僕の肌が感じている空気が、
僕を包む空気が、
父なんだと思うと・・・・・・、
父は、大阪に居るのじゃなくて、

俺の、横に居た。

あの歌、ズルいよお~。ギャフンちゃん☆