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2005年08月 アーカイブ

2005年08月16日

「さ」 猿の尻笑い(さるの・しりわらい)

決して、決してないがしろにしていたつもりはないのだが、5年続けて未だ「さ」の段でまごまごと展開している吐露部屋。もしかしたら5年以上続けているのではないか。何かもう色々曖昧になってきてしまった。
不定期更新という言葉に甘え続けてきたが、甘すぎてコーナー自体「もうあってもなくてもいいんじゃねえの?」くらいなユルユルの立ち位置になってきたので、その存在の耐えられない軽さに一念発起して、これからは毎週更新するぞと高らかに心に誓った次第。
「KAKUTAHPに吐露部屋あり。」それを知らしめるべく、久々の吐露便り、はーじまるYO☆

さて、誰も聞きたくないかもしれないが、この吐露部屋をご覧になる方の中にもしかしたらちょっぴり気にしている方もいるかもしれないので、最近の様子を少しだけお伝えしておきたい。
最近の様子とはつまり、この部屋では既にお馴染みの話題となってしまった、私とビデオレンタル店「T」の仁義なき戦いについてである。
今私とTは冷戦関係にあり…というか、相変わらず愛用しているわけだが。それでも私とTは未だ緊迫した関係を続けており、密やかにそして激しい攻防戦を繰り拡げている。

コマンド?
桑原はGBAソフト「逆転裁判」をお買い上げした!
Tの攻撃!
Tはソフトの入ってない「逆転裁判」の空ケースを桑原に渡した!
桑原に68のダメージ!
桑原はおたけびをあげた!
Tはダッシュでソフトを桑原の家へ届けた!
桑原の攻撃!
DVDを延滞したけど何も言わず受け取られたのでそのまま帰った!
Tに56のダメージ!
Tの攻撃!
Tは「ディスク不良」のDVDを貸し出した!
桑原に51のダメージ!
桑原はクレイマー特効部隊「成清」を送った!
成清はくだをまいた!!もしくはふしぎなおどりをおどった!(ウソ)
Tに72のダメージ!
Tはタダ券を渡した!
コマンド?
コマンド?
コマンド?

どれだけ戦っても互いにレベルアップすることのない、Tと私の果てなきRPGは今日も続く。そんなTに少し愛着もわいてきた今日この頃である。

2005年08月25日

「し」 獅子奮迅(ししふんじん)その1

只今、「北極星から十七つ先」の公演に向け目下稽古中。
そんななか、ラフカットのオーディション・一次選考に行ってきた。
行ってきたと言っても、受けてきたのではなくて…ぬわんと審査してきたのでした。
ラフカットっつたら、振り返ること8年前、21歳の頃に私も同じくオーディションを受けて出演した舞台である。つい昨年には、10周年記念ということで再演にも出演させてもらって、ほんで今年はぬわんと脚本を書くのである。
8年前は脚本すら書いていなかった私だ。昨年出演したときもまさか翌年に書くことになるとは予想だにしていなかったのだからして、ついつい「ぬわんと」とか書いてしまう私を許して欲しいんだ。
8年前にオーディションに言ったときのことを今でも憶えている。当時オーディションした場所は浅草で、ちょうど三社祭をしていたときだった。祭りの盛り上がりで通りは大混雑しており、雷門からオーディション会場に行く道のりで人に揉まれて汗だくになった。こんな大盛り上がりな浅草なんて嫌いだ、とその時思ったのに、数年後花やしきさんで公演をさせてもらい、浅草ラブになるなんて出会いはわからないものだ。
そう、同じ印象の変化と言えば、このラフカットの主催者、堤泰之氏も同様だった。
私は実は18歳の頃、氏の演出した「櫻の園」という作品のオーディションを高校在学時に受けて、木っ端みじんに落選したのである。その時はくやしさのあまり「堤なんてなにさ!あのハゲ!」とか思っていたのだけど、そのハゲとここまで深く長いお付き合いをさせてもらうことになるとは、本当にわからないもので、その場でハゲとか言わなくて本当に良かったなと、そして今でもこんなとこでハゲとか書いてていいのかなと、今はそんな堤にラブだよと、呼び捨てにしてゴメンナサイと、いう風に思うわけです。

「し」 獅子奮迅(ししふんじん)その2

さて、そう言った経緯の私がオーディションに向かうわけで、これは何とも緊張するものだった。一次審査というのは一組40人から50人くらいのクラスが何組もあって、一時間単位でめちゃんこたくさんの人たちがオーディションにやってくる。
そんな中、私は作家の桑原さんです、なんて紹介を受けてご挨拶するのだけど、審査席側に座ることの不思議さったら、ええもう!今でも自分が反対側の後ろの方に座っていた記憶を憶えているだけに、違和感が否めない。慌てて立ち上がり挨拶をしたらマイクにドゴ!と頭をぶつけ、堤さんに冷ややかな声で「そんなボケはいらない」と言われた。これで緊張度が下がり、リラックスムードが漂ったならまだしも、こんな奴のオーディションを受けているのか…とモチベーションまで下がってしまったらどうしようと心配だった。
向かいに先ほど喫煙所で一緒に煙草を吸っていた女の子が見える。彼女は先ほどまで絶対私を同じオーディション参加者だと思っていたことだろう。
テレンテレンした格好でうすらボンヤリした私が向かいの席に座っていると知って、ガッカリはしなかっただろうか、これまた心配だ。
オーディションに参加した方々の中には私よりずっとお歳を召した方だっていれば、うーん仲良くなりたいわあなんて思ってしまうようなイケメンもたくさん居るし、いつもならヤッホーとかいって抱き合っているような友達も、今日はキリリと他人のふりでオーディションに臨んでいる。私もしっかりしなくちゃと気を引き締め、オーディションを見た。

こうして自分が見る側に立ってみて改めて思うのは、オーディションとはえてして理不尽なものだな、ということである。
いやもちろん、友達は優先して見るよとか、裏で黒い取引が行われているよとか、そう言うことではない。
オーディションというそのものが、そもそもに理不尽なものだと思うのだ。
「正しく実力を判断する」なんてまず出来ない。一人一人を見れるのはほんの一瞬で、ある程度の実力を知ることは出来たとしても、本当の良さという意味での「正しい実力」を知る時間なんてまるでないと言っていい。ラフカットなんて特に人数が多いので、へたすりゃ洋服の印象で記憶してしまうことだってあるのだ。

「し」 獅子奮迅(ししふんじん)その3

合格の基準なんて本当に曖昧模糊とした、審査員席で見ている本人ですらハッキリ言えないものだと思った。運だの、巡り合わせだの、そういうなんだかモンヤリした言葉しか当てはまらないように思うのだ。
ただ、そんななかでも「探せば何かあるでしょ、合格の基準!」と両肩をつかまれてガタガタ揺すられたらどうだろう。どうだろうってそんなことされないけど。
だとしたら、「話をよく聞くこと」くらいじゃないだろうか。自分を見せる!と躍起になるよか、ちゃんとまずは話を理解することの方が大事なように思う。とか言って私もまたきっと受ける側に立つ時が来ると思うので、偉そうなことはいっそも言えないわけなんだけど。

私もコレまで受けたオーディションでは数々の失敗をやらかしてきた。
『KAMACHI』と言う舞台のオーディションに参加した時。張り切って出かけたクセになぜだか服装はチビパーカーにダルダルのオーバーオール。当時の私のオシャレだったんだろうか。わかりませんけど。とにかくダレーンとした格好だった。何か子供の頃に憶えた童謡を歌って欲しいと言うお題には、適当なのが思いつかず「みんなのうた」の『ラジャ・マハラジャ』を歌い(インドで一番会いたい人は〜って言う戸川純さんの変な歌。でも大好きだったんだよなあの歌)、既にその時点で色んな意味で失敗気味だったわけだが、オーディションの最後に元気よく「ありがとうございました!」と挨拶し、ホッと一息ついて背伸びをしたら…、

ホックがはずれてオーバーオールが脱げ落ちたのだった。

今思い出しても本当に恥ずかしい思い出だ。ちなみに審査員席に座っていたのは桃唄309の長谷氏で、後日「(おそらくパンツは)見えなかったから大丈夫だよ」と優しく励まして頂いたのだった。これでも受かったのだからと以後度胸が付いたというか、逆にコレで受かったならそれはそれで嫌だが、どこでどう巡り会うかを思案しても出会う時には会うし会わないときには会わないのだろうなと思うわけである。
そんなこんなで31日はいよいよ最終審査。こちらも獅子奮迅と臨みますので、どうぞよろしく。

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