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吐露始め 2005/08/25 木曜日

「し」 獅子奮迅(ししふんじん)その2

さて、そう言った経緯の私がオーディションに向かうわけで、これは何とも緊張するものだった。一次審査というのは一組40人から50人くらいのクラスが何組もあって、一時間単位でめちゃんこたくさんの人たちがオーディションにやってくる。
そんな中、私は作家の桑原さんです、なんて紹介を受けてご挨拶するのだけど、審査席側に座ることの不思議さったら、ええもう!今でも自分が反対側の後ろの方に座っていた記憶を憶えているだけに、違和感が否めない。慌てて立ち上がり挨拶をしたらマイクにドゴ!と頭をぶつけ、堤さんに冷ややかな声で「そんなボケはいらない」と言われた。これで緊張度が下がり、リラックスムードが漂ったならまだしも、こんな奴のオーディションを受けているのか…とモチベーションまで下がってしまったらどうしようと心配だった。
向かいに先ほど喫煙所で一緒に煙草を吸っていた女の子が見える。彼女は先ほどまで絶対私を同じオーディション参加者だと思っていたことだろう。
テレンテレンした格好でうすらボンヤリした私が向かいの席に座っていると知って、ガッカリはしなかっただろうか、これまた心配だ。
オーディションに参加した方々の中には私よりずっとお歳を召した方だっていれば、うーん仲良くなりたいわあなんて思ってしまうようなイケメンもたくさん居るし、いつもならヤッホーとかいって抱き合っているような友達も、今日はキリリと他人のふりでオーディションに臨んでいる。私もしっかりしなくちゃと気を引き締め、オーディションを見た。

こうして自分が見る側に立ってみて改めて思うのは、オーディションとはえてして理不尽なものだな、ということである。
いやもちろん、友達は優先して見るよとか、裏で黒い取引が行われているよとか、そう言うことではない。
オーディションというそのものが、そもそもに理不尽なものだと思うのだ。
「正しく実力を判断する」なんてまず出来ない。一人一人を見れるのはほんの一瞬で、ある程度の実力を知ることは出来たとしても、本当の良さという意味での「正しい実力」を知る時間なんてまるでないと言っていい。ラフカットなんて特に人数が多いので、へたすりゃ洋服の印象で記憶してしまうことだってあるのだ。

吐露終わり
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