さあ、あまから2回目。
前回は自分で自分の体力を誉めたが、完全撤回させてもらう。
身体が重いのである。疲れが溜まってきたようだ。
カムカムでは稽古前にビーチボールサッカーをするのだが、今回は出演者が少ないこともあって、休みなく長いときで1時間程度プレイする。みんな真剣。松村さんが一番真剣なので、絶対に気を抜くことはできないのである。汗でTシャツが重くなり、終わった後には口も利きたくないくらい動けない。動かない。

「はい。10分後稽古開始します！！」

鬼のような演出助手の声が聞こえる。劇団員達はすぐに舞台のセットをはじめる。（すげえよみんな。）僕は動かない。
稽古が始まっても、少しの間は頭がぼーっとするがそれどころではない、今奈良・清水ら超自然児からの口撃をかわさなければならない。そして昨日、今奈良さんから繰り出されたマジドロップキックによって僕は撃沈した。頭が真っ白になり、自分の役名をが出てこない・・・。

「あう、あう、あうう・・・ほ、細川です（全然違う名前）。」

あななさけなや。あなはずかしや。
松村さんをはじめ、みんなの苦笑する声が聞こえる。
ああ油断は出来ない一瞬も。
こんな状態をお客さんの前でさらすことになったら、僕は・・・僕は・・・もう2度と舞台に立てないことになるかもしれない。
油断できないぜ。
がんばるぜ。
おりゃあああああ！！うわああああ！！きゃっ！
立てこら！すぐ立ち上がって台詞を続けろ！！
くおらあああああ！！

今日も稽古いってきまああああああす！！
おりゃーーーーーっ！！

昨日のお前のミス
辛１００点（満点は10点）