2011年02月17日

【朗読の夜の作り方】−田口ランディさんの朗読ライブへ行ってきました!/Fumikura 原扶貴子

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バレンタインの前日、若狭、野澤、私の3人で田口ランディさんの朗読ライブへ行ってきました!

田口ランディさんの作品を読み本として使わせていただくのは、
「グラデーションの夜」で3回目。
作品の使用許可をお願いする流れで、田口さんと何度かメールの遣り取りをさせていただいていて、つい先日ご本人からこの朗読ライブのご案内をいただいたのでした。
ご本人じきじきのお誘いなんて!

ご本人にお会いできるということで、是非お渡ししたいと、できあがったばかりの公演チラシを持参。
あまりたくさんの枚数をお渡ししては「周りに配ってください」みたいな意味がついても困るし、はたまた一枚だけお渡しするのもなんだか辛気臭い。
適度だと思われる枚数をなんとか割り出し、いざ会場の西麻布へ。

実際にお会いした田口さんは、とっても小柄でチャーミングな方でした。
その小さな体にエネルギーがいっぱいつまっている、そんなふうでした。
そして、想像していたよりもトーンの高い声で語られていました。
以前、われらが主宰・桑原嬢が川上弘美さんと電話で直接お話したと聞いた時も(■『桑原裕子ブログ』参照)、朱川湊人さんが前回の朗読公演でトークゲストとしていらっしゃった時も、気になるのはそのお声。
特に田口さんは「わたし」という一人称で作品を書かれることがほとんどだから、
いままで読んできた田口さんの作品中のたくさんの「わたし」が田口さんと重なるようで、とても興味深かったです。

作者が読む、というのはある意味ひとつの完成形で、
少しでも田口さんの呼吸を吸収したいと田口さんばかり見てました。
では、田口さんが書かれた作品を第三者である私たちが読むってどういうことなのか、
深く考えさせられました。
KAKUTAの朗読の夜シリーズも今回で6回目を数えますが、ここらでもういちど原点に立ち返りたい気持ちです。

朗読ライブ、とってもよかったです。
田口さんの愛とサービス精神に満ちたライブでした。
ぜひまた行ってみたい。
願わくば、
田口さんがKAKUTAに来てくださったら、ほんとにうれしいなぁ。