【朗読の夜の作り方】−稽古場仕込の夜/Fumikura 原扶貴子
こんにちは!
いよいよ朗読公演を上演する会場にはいりました!
通常の小屋入りは、本番の数日前だったりするのですが、
今回の場合は、今日以降、本番を上演する場所で稽古ができるわけです。
舞台の大きさなんかが本番どおりの実寸で稽古できるということは、
これでクオリティをあがらなきゃ嘘だろうというくらいの、とてもありがたいことです。
その会場入りの様子をご紹介しますね!
まずは舞台で使用するもろもろの資材や道具を搬入します。
この日はあいにくの雨でした。みんなで協力しつつ、速やかに運びこみます。
あれれ、懐かしの花やしき公演のパネルなんかもありますね。
なにかに再利用するのでしょうか。
こちらが音響機材。とっても重いので男子にお願いします。
関係ないですけれど、この二人最近よく一緒にいるのを目撃します。
北九州から参加してくれている上瀧さんと後ろ姿は馬場。
久しぶりにKAKUTA公演へ参加の横山さんが搬入車の運転担当です。
実はKAKUTAって運転できる人がとっても少なく、古株メンバーは全滅。
横山さん、安全運転で!
舞台監督、安田美智子さんからの指示をうけつつ、作業開始!
美智子さんはKAKUTAが大変お世話になっている舞台監督さんで、
ほんとうに頼りになる方なんです。美智子さんが舞台監督ってだけで、もう大船です。
舞台の仕込みにマスクは欠かせません。チリやほこりが舞いますからね。
美智子さん、よろしくお願いします!
まずは平台という台を組み、客席を組んでいきます。
平台の下にもぐりこみ固定していきます。
新人ヨウラマキは平台の横でぼんやり…
と思いきや、できる仕事を目ざとく見つけ、舞台入り口にたまったたくさんの靴を整理しています。
舞台をガツンガツン作り上げる人たちが円滑に動けるよう気を配るのも大事な仕事です。
音響機材も島貫さんもスタンバイOK!
舞台美術の袴田さんも合流してくれました。
別劇団のTシャツで参加の演出助手・田村友佳(たむちゃん)。
本仕込みではKAKUTA・Tシャツでお願いします。
客席の次は、舞台を整えます。
本番用の仕込みはまた改めてということで、仮のセットを組んでいきます。
舞台上手のパネルが立ちました!
舞台仕事では小さな巨人、馬場くんも大活躍です。
脚立を使っての高所作業も。
幕を吊る木材を天井に固定していきます。
その間も、客席で成清団長が、いくつ客席を設置できるのか計算中。
できるだけたくさんのお客さんに見ていただけるよう、客席数をシュミレートしていきます。
KAKUTAの荷物から身に覚えのない布が出現。それも大量の。
「群青の夜」にぴったりの色合いですし。この布、なに?
「それは多分…」
ここで登場するのは、KAKUTAの生き字引・野澤爽子。
かつての朗読公演「女の夜」(2004年!)で使おうと購入したのだけれど、
いろいろ不都合が生じて、結局お蔵入りした布ではないか、と。
ソウコさすが。7年もの時を経て今、群青色の布が最大の力を発揮する機会がやってきたようです。
そして楽屋では。
小道具担当の野澤(生き字引)爽子がヨウラと
KAKUTA倉庫から持ってきた小道具を整理中。ヨウラ、今度はここにいました。
数々のKAKUTA作品を盛り上げてきてくれた食器たち。
今回もどうぞよろしくお願いします!
ほぼ半日かけての仮仕込みはこれまで。
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KAKUTA Sound Play Series「朗読の夜」♯6
「グラデーションの夜」
構成/作/演出 桑原裕子
2011年4月13日(水)~5月1日(日)
@アトリエヘリコプター(五反田)
≪群青の夜≫ 2011年4月13日(水)~4月17日(日)
「ネオン」 桐野夏生 著 (『錆びる心』文春文庫より)
「正直袋の神経衰弱」 いしいしんじ 著 (『東京夜話』新潮文庫より)
「ピエロ男」 田口ランディ著 (『ドリームタイム』)文春文庫より)
「夜のドライブ」 川上弘美著 (『あなたと、どこかへ。』文春文庫より)
≪黒の夜≫ 2011年4月20日(水)~4月24日(日)
「デッドガール」 桐野夏生 著 (『ジオラマ』新潮文庫より)
「迷路」 阿刀田高 著 (『七つの怖い扉』新潮文庫より)
「ささやく鏡」 今邑彩 著 (『よもつひらさか』集英社文庫より)
≪桃色の夜≫ 2011年4月27日(水)~5月1日(日)
「いま何時?」 田辺聖子 著 (『三十すぎのぼたん雪』新潮文庫より)
「春太の毎日」 三浦しをん 著 (『きみはポラリス』新潮社より)
「わか葉の恋」 角田光代 著 (『オトナの片思い』ハルキ文庫より)