2011年06月14日

【朗読の夜の作り方】―蔵出しの夜⑦/Fumikura 原扶貴子

こんばんは!

今日の蔵出しはまたまた『黒の夜』から。
「迷路」で大活躍した”あの人”。
主人公・昌司が殺人を犯した後、井戸に投げ込まれていた”あの人”。

ヒャ!!!
%E5%90%89%E7%94%B0%E5%90%9B%E3%81%82%E3%81%97.jpg

そう、作中で昌司が投げ込んでいた死体の袋には、
本当に人型のものが入っていたのです。

名づけて吉田君。
%E5%90%89%E7%94%B0%E5%90%9B%E3%81%A8%E3%81%88%E3%81%B0.jpg
吉田君と今回、アンダースタディと演出部をお願いした江幡さん(えば)!

「迷路」の本番中、
舞台袖へ飛び込んでくる昌司(佐賀野さん)へ、
死体袋を手渡しをする役目が私だったもので、
佐賀野さんが来るタイミングの少し前から、
この死体袋を抱えて準備していなければなりませんでした。
が、この死体袋、かなりリアルな重さでして…
(井戸の中へ投げ込まれる見え方をリアルにする為)。
なので片手でヒョイとはとても持てず、
両手で抱きしめるように抱えなればなりませんでした。
本当の死体ではないとはわかっているものの、
中には人型のものが入っており、舞台上では死体として使われるのだと思うと、
そんなものを薄暗い舞台袖で抱きしめるのは大変抵抗があり、
恐怖に負けそうだったので、死体に吉田君と命名し、
お友達のごとくライトな感じに接することで、
なんとか佐賀野くんに渡すという大役をやり遂げたのでした。

千秋楽、えばっちゃんと袋の中の中をあけてみると、
写真のように、吉田君は縄でぐるぐる巻きにされていました。
なんたるリアル…

吉田君、熱演をありがとう!!!!!