2011年06月05日

【朗読の夜の作り方】―蔵出しの夜③/Fumikura 原扶貴子

こんばんは!

今日は小道具、私たちで作成したものをご紹介しましょう。
舞台上で実際に食べないけれど食品が登場する場合、
毎回買っているとお金がかかってしまいます。
とはいえ、本物を買ってきたほうが手間はかかりません。
予算と手間と見栄えのよさを考慮し、作り物として作成するかどうかを決定します。

今回作成したものは、「群青の夜」にて上演の『夜のドライブ』で
お母さんが作ってきてくれる”ちらし寿司”。

1、重箱に酢飯のごとく、紙粘土を白いままのせます。
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2、紙粘土に絵の具を混ぜ込んで、黄緑色の紙粘土を作ります。
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3、形を整えます。
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4、色が少し薄く感じられたので、さらに彩色します。
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はい!茹でたさやえんどうのできあがり!

5、次に紙粘土に黄色を練りこんだものを丸くのばします。
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6、包丁で刻んでいきます。
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7、刻んだものをランダムに散らして、
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これなんだかわかります?
実際より黄緑色に写ってしまっていますが、
このモジャモジャをたくさん作って、最初に作った重箱の酢飯の上に乗せていけば…

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9、きんし玉子の完成!!!!!
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さらにオレンジ色を練りこんだ紙粘土を型抜きしたものを作り、
さきほどのさやえんどうを散らすと…
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ジャン!
にんじんやえんどうがのった、ちらし寿司の完成です!
どうでしょ、ちらし寿司に見えますかね?

こんな感じの作り物としてはほかに、
「桃色の夜」で上演した
『わか葉の恋』のキーアイテム・とんかつに添えられているキャベツがありました。
はい、ドン!
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ちらし寿司のきんし玉子の要領で、
黄緑色の紙粘土を作り、本物のキャベツの千切りを作るのとまったく同じ要領で、
紙粘土を刻んでいきます。

ここまでお披露目してきて、
みなさんすでにお気づきのことと思いますが、
食品系の作り物は、本物を作るように作っているのです。

これは3皿分作る必要があったので、
一人で作るのは気の遠くなるような作業でしたが、
舞台仕込みの時に、かわいこちゃんたちが手伝ってくれました!
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かよ(左)、さーや(右)、ありがとね!