【朗読の夜の作り方】―蔵出しの夜③/Fumikura 原扶貴子
こんばんは!
今日は小道具、私たちで作成したものをご紹介しましょう。
舞台上で実際に食べないけれど食品が登場する場合、
毎回買っているとお金がかかってしまいます。
とはいえ、本物を買ってきたほうが手間はかかりません。
予算と手間と見栄えのよさを考慮し、作り物として作成するかどうかを決定します。
今回作成したものは、「群青の夜」にて上演の『夜のドライブ』で
お母さんが作ってきてくれる”ちらし寿司”。
1、重箱に酢飯のごとく、紙粘土を白いままのせます。
2、紙粘土に絵の具を混ぜ込んで、黄緑色の紙粘土を作ります。
3、形を整えます。
4、色が少し薄く感じられたので、さらに彩色します。
はい!茹でたさやえんどうのできあがり!
5、次に紙粘土に黄色を練りこんだものを丸くのばします。
6、包丁で刻んでいきます。
7、刻んだものをランダムに散らして、
これなんだかわかります?
実際より黄緑色に写ってしまっていますが、
このモジャモジャをたくさん作って、最初に作った重箱の酢飯の上に乗せていけば…
9、きんし玉子の完成!!!!!
さらにオレンジ色を練りこんだ紙粘土を型抜きしたものを作り、
さきほどのさやえんどうを散らすと…
ジャン!
にんじんやえんどうがのった、ちらし寿司の完成です!
どうでしょ、ちらし寿司に見えますかね?
こんな感じの作り物としてはほかに、
「桃色の夜」で上演した
『わか葉の恋』のキーアイテム・とんかつに添えられているキャベツがありました。
はい、ドン!
ちらし寿司のきんし玉子の要領で、
黄緑色の紙粘土を作り、本物のキャベツの千切りを作るのとまったく同じ要領で、
紙粘土を刻んでいきます。
ここまでお披露目してきて、
みなさんすでにお気づきのことと思いますが、
食品系の作り物は、本物を作るように作っているのです。
これは3皿分作る必要があったので、
一人で作るのは気の遠くなるような作業でしたが、
舞台仕込みの時に、かわいこちゃんたちが手伝ってくれました!
かよ(左)、さーや(右)、ありがとね!