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佐藤滋の日記 個別記事
「さよなら、PDな僕/~運転の思い出~」
2009/08/18 火曜日

PD滋です。

PDとはポップダンサーの略です。嘘です。
プリティードクターです。

プチダノンです。

……。

ペーパードライバー滋です。

過去の運転歴は本当に少ないのですが、それはいずれもドキドキするものでした

〈エピソード1・渋滞〉
ある時、自分の引っ越しを自分の運転でやろうと思い立った僕は、レンタカーで
トラックを借りました。初心者マークを前に二枚、後ろに二枚。計四枚貼りまし
た。そのせいでしょうか…国道では逆にかなり後続車に煽られた気がします。P
Dでスピード出せないのに煽られる恐怖…
そしてその焦りも手伝い、信号で止まる度に毎回確実にエンストしてました。…
結果、僕の後ろには大渋滞が出来上がっていました。怖かったです。

〈エピソード2・恐怖の七曲がり峠〉
KAKUTA劇団員のみんなに、僕のPDを印象づける決定的な事件…それが、
七曲がり峠…。

ある大晦日。
桑原の家で年越しをやろうということで、劇団員みんなが集まりました。そして
なぜか、夜中に山奥にある廃病院に肝試しに出かけることになりました。
廃病院ももちろん怖くて、みんなキャーキャー言ってたのですが、本当にみんな
がキャーキャー言ったのはその帰り道…

どういう流れだったか、みんなを乗せたワゴン車の帰り道の運転をなぜか、PD
の僕がすることになったのです…。
なぜ…なぜ引き受けたのか…

七曲がり峠と呼ばれる山道の下り坂を、劇団員の絶叫と共にワゴン車は疾走しま
した。カーブのたびに車が片輪浮いてるんじゃないかという錯覚の中、なぜかス
ピードが落とせない…!!
…これは…廃病院で何かにとりつかれたのでは…!?

…なんとか無事にふもとまで着いた時(もちろんすぐに運転は交代)、「俺、と
りつかれたのかもしれない」という僕の訴えも受け入れられず
「二度と乗らない」
「もう駄目かと思った」
「逆に笑えてきた」
「でももう乗らない」
という評価をみんなにいただきました。
もちろんとりつかれてもいませんでした。

〈エピソード3・パトカーの追跡〉
PDなのにゴールド免許じゃない。
なぜか。
あれは数年前、KAKUTA公演の千秋楽の次の日。
僕と横山は、公演で使ったさまざまな機材等を返却するため、それらを積んだワ
ゴン車に乗っていました。
千秋楽の公演が終わり、セットをばらし、朝まで打ち上げをし、一睡もしていな
い僕と横山は気力だけでワゴン車に乗っていました。

PDの僕は助手席からサポート(エッチな話等で眠気覚まし)。しかし、限界が
やってきました。
八王子の国道でついに、横山の瞼が上がらなくなってきたのです。ハンドルを握
ったまま、横山の瞼は完全に閉じようとしています。「シ、シン!」
そして、ある赤信号待ちの時に遂に運転を交代したのです…!
うわぁ~ハンドル握るの、久しぶり!

…いざ出走。
おっ、かなり順調に走行してるかな…
と思いきや、助手席の横山を見ると…
完全に目が覚めています。
僕の運転に、完全に眠気を飛ばされたそうです。

それでも僕は運転を続行、久しぶりの運転の恐怖に対抗するためにカーステレオ
を大音量でかけました。

BOφWYの名曲
「ホンキー・トンキー・クレイジー」

…走行中、サイドミラーにパトカーがチラリと見えましたが、さほど気に止めず
運転続行…。

♪ホンキ~トンキ~クレイジィ~アイラ~ビュ~!!

熱唱しながら運転する僕の耳に、なにやら微かに聞こえてくるスピーカーの声…

「止まりなさい!白のワゴン車、止まりなさい!!」


《取り調べのパトカーの中》
警「なぜすぐ止まらなかった!」
滋「カーステレオが…うるさくて…」

(僕は踏切で一旦停止しないばかりか、カンカン鳴り始めてるのに踏切を突っ切
ったそうです)

滋「すみません…全く気づきませんでした…カーステレオが」
警「言い訳にならないよね」
滋「はい」
警「なぜ踏切で一旦停止しなかった?」
滋「運転久しぶりなので…忘れてました…」
警「言い訳にならないよね」
滋「はい」

みっちり怒られキップを切られ、ワゴン車に戻りました。そんな僕を見て、すっ
かり眠気の吹き飛んだ横山は、目に涙をためながら爆笑していました。

こうして僕のゴールド免許はなくなりました。

でも…今思えば、あんな運転で事故起こさなくて本当に良かったです…

という訳で、この企画、安全運転を最優先にいきます。当たり前だけど…

次回は、交通ルールの勉強し直しです。
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