2011年06月20日

【朗読の夜の作り方】―蔵出しの夜⑩/Fumikura 野澤爽子

こんばんわ!再び野澤です。
台所に立っていたマドンナは実はもう1人いたのでした。
我らがFumikuraのリーダーであり、スタッフワークでは私と同じ小道具を担当している原さんです。

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行平鍋を傾けて火の回りを器用に加減しながら作っているのは…
桃色の夜の「若葉の恋」
タイトルにもなっている「若葉」という名の定食屋さんが舞台として登場していたのですが、主人公・友佳が“この店の味は本当に美味しいなぁ”としみじみ食事をするシーンで実際に食べていた卵焼きなのでした。

スタンバイ時間の関係で白ごはんやトンカツ(友佳はいつもおろしカツ定食を頼んでいるという設定でした)は本番の始まるうんと前に準備しなくてはならず、どうしても冷たくなって実際のお話の中で語られていた美味しさは損なわれてしまっていました。
でもこの原さんの卵焼きだけは開場する少し前に作ってくれていたので、風味や柔らかさが保たれたまま友佳に食べてもらうことができたんですね。

見えないところにも細やかな気配りを忘れない。
お話のラストで舞い散る桜のごとき粋でありました!