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原扶貴子の日記 個別記事
巨星落つ
2007/03/29 木曜日

ちゃんらーん☆春の喜びと憂鬱がないまぜの、こん平でーす!


新宿を歩いていたら、
前方にものすごく奇抜な帽子をかぶっている人がいた。
後ろ姿だったのだけれど、蛍光ピンクの本体に白いフワフワがあしらわれ、
その高さはメーテルの帽子のようで・・・
一目でラーハーちゃん、ぴん!ときたわけです。
あんな帽子をかぶれるのは往年の女漫才師若井小づえ師匠しかいないと。
最近の流れでは、帽子の人といえば、アパホテルの女社長がいらっしゃいますけど、
私の中ではね、やはり若井小づえ師匠なわけです。
「嫁にもろてー、おっきがーるにっ!」というギャグに、
子どもながら腹を抱えたものでした(今なら、師匠の気持ち分かります@涙)。

ところが。
その女性は、
民族衣装の帽子をかぶった外国の人でした。
好きだった漫才師さんに駆けよる可愛いファンというようなイメージで、わざわざ
彼女の前にまわりこんだのだけど、結果的には珍しい格好をした外国の人を臆面もなく眺めようと集まった野次馬、というような体だったわけです。
失礼なことして、ごめんなさい。
本人の思惑と傍からの見た目というのは、往々にして違うということですな。

それはさておき。

家に帰ってから、
小づえ師匠といっても分かる人は少なかろうと画像を探したんだけど、
なんとずいぶん前に亡くなられていることが判明。
画像もどこにも落ちてなかった。
ある意味、新宿で遭遇したのは小づえ師匠じゃなくて正解だったわけで。

最近ほんとうに、
植木等さんといいね、私が子どものころにテレビで見ていた人が、
どんどんいなくなる。
それは仕方のないことなんだけど、
自分も周りもピチピチと生きているのが当たり前というような青年時代は終わったのだなと、人生の季節も移ろっているのだなと、神妙な気持ちになったり、さびしくなったり。
三つ子の魂百まで、といいますから、
こどものころみてた漫才とか、昭和時代の笑いがやはりベースなんだよな。

おふたりのご冥福を心からお祈りします。
笑わせてもらいました、ありがとうございました!

きょうのおんがく♪
キリンジ 「愛のCoda」