「おにいちゃんのハナビ」-横山真二
先日、実家に帰省しました。
僕の実家は、新潟県の小千谷市というところにあります。
記憶に新しい、中越大震災があった地です。
我が、小千谷市は結構広いんですが、その一角に片貝町という小さな町がある。
片貝町は「花火」で有名な町です。
「四尺玉」というギネスブックに載るほどの大きな花火が毎年9月の9日10日の片貝祭りに打ち上がるのです。
「四尺玉」だけではありません。成人や還暦だったり、出産や入学だったり様々な思いを込めて、片貝町の人は花火を打ち上げます。
僕は片貝町ではないですが、学生時代片貝町に何人か友達がいました。本当にこの町の人達は花火に命賭けてるといっても過言ではない印象です。
僕は、片貝祭りというと告白。「祭り」=「告白」みたいのが自分の中にあって毎年振られてました(笑)
四尺玉と共に告白をする。
2週間前には、小千谷祭りという大きな祭りがあり、「祭り」=「告白」という方程式なので、大抵ここで一度振られている。
同じ相手に告白するならまだしも、何を考えてるか別の女の子にアタックしてしまうのだから、アンポンタンだ。
狭い町だ。当然、小千谷祭りの振られ情報は出回っている。
そんな状態では、いくら世界一の花火の演出があろうと毎回砕け散っていた。そして、方程式は「祭り」=「告白」から「祭り」=「彼女」とは最後まで変わらなかった。
今回の帰省で、高校生依頼十数年ぶりに片貝祭りに行ってきました。久々に見た片貝花火はやっぱり凄かった。
込み上げてくるものがあった。
片貝祭りと共に小千谷中の話題になっていたものがある。それがこの「おにいちゃんのハナビ」だ。映画化されて、もうすぐ全国に公開されるとのこと。
この「おにいちゃんのハナビ」の舞台になっているのが、小千谷市の片貝町なのである。
片貝町にある事情で引越してきた家族、そして兄妹の実際にあった話である。兄が妹のために花火を上げる。
僕にも妹がいるが、同じ兄でも片貝祭りでのエピソードは大きく違う。
同じ花火を見ていも思いだったり、感じ方は人それぞれ違いいろんなドラマがあるんだなとしみじみ思いました。(僕のドラマはアンポンタンですが)
僕は、片貝花火を見て、そして東京に戻る電車の中でこの本を読んだ。花火の残像が頭にあり、町の情景が鮮明にあり、描かれている町の人達のことも理解が出来る状態で、なんとも贅沢なシチュエーションでこの本を読んだ。

こんな形でこの本を読めるなんて幸せだなって思いました。
本読む時間や場所はほとんど自分で決められる。
この「おにいちゃんのハナビ」も違った時間、場所で読んでいたらきっと印象は違っただろう。
旅の途中に、その地に因んだ本読むなんて、なんて文学的なんだろうとニヤけてしまいます。
家族に、兄弟に会いたいって思える作品です。
もうすぐ映画が公開されますし、本と映画を両方楽しむなんてのありかもしれません。




