2010年10月30日

乙一著「平面いぬ。」-高山奈央子

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昔、友人から『新作出た!と思って買ったら、私、持ってた本だった(笑)あげるから、読んでみてよ〜』ともらったのが、乙一の『平面いぬ。』

その友人は乙一好きで、私もススメられていたりしたが、なんとなくグロい印象を勝手に持っていて食わず嫌いになってました。

せっかくもらったし、、と思い何気に読み始めたのですが…すっかりハマってしまいました(^-^ゞ

その後も乙一はいろいろ読みましたが、この短編4編からなる『平面いぬ。』の中に集録されている『はじめ』と『BLUE』が大変お気に入りです。

ノスタルジックな『はじめ』、童話ちっくな『BLUE』。毛色は違いますが、思わず泣けてホッコリします。

なんで何かしら気が向いた時に、手にして読み返したりします。するとまた感じる箇所が違ったり。。同じ本なのに、読む時で感じ方が違うって、面白いですよねぇ。人によって、そう感じる本も違うだろうし。その時感じるツボで、今の自分の状態に客観的に気がついたりして…うぅん。面白いですよねぇ。これぞ読書の楽しみだわ、と近ごろ思います。

普段はミステリー長編好きですが、読み返すのは短編の方が多い気もします。私にとっては川上弘美もまさにそんな本です。

乙一の長編は『暗黒童話』のようにグロめなホラーもありますが、短編はホラーだけでなく、ファンタジーなものも多いので、グロいのが苦手な方でもまったく問題ありませんよ(*^-')b

ただ、『平面いぬ。』は短編といっても一話80ページほどあるので、眠りの前に読むと睡眠不足になります(笑)全部読みたくなっちゃうから。

時間のあるひとときに読む事をオススメします( ̄▽ ̄)b