2011年02月12日

神戸幸夫・大畑太郎著「ホームレス自らを語る」-馬場恒行

街で見かけるホームレス。
見かけるたびに『この人にはどんなドラマがあるんだろう・・・』って思ってたのね。
だって生まれた時からホームレスって人はいないわけで、何かのきっかけでホームレスなったんでしょ?
だとしたらそのきっかけは何なのか?
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この本でそれがわかったよ。
ギャンブルに狂って会社に行かなくなり、そのままホームレス。
奥さんが亡くなって自暴自棄になって持ってるお金を使い果たしてホームレス。覚醒剤に手を出して買ってるあいだにお金がなくなりホームレス。

人それぞれの事情でホームレスになってるんだね。

なかでも衝撃だったのが普通に働いた人がホームレスになってるんだよ。

社員寮に住んでて寮でボヤ騒ぎを起こして寮に居づらくなって勤続36年の会社をやめたら退職金は33万円。

33万円って!!少なすぎじゃねぇ!?
これが現実なの???

お金がないから保険も解約して合計133万円。

そこから日雇いの仕事をやってなんとか食いつないでたけど60歳を過ぎたら日雇いの仕事がまったくもらえなくなってホームレスになってしまった。

いや〜怖い。明日は我が身だって思うよ。

働いてたって年齢で仕事がもらえなくなって収入がなくなる。
だからホームレスになるしかない。


あるホームレスは言う。
『仕事がしたくても仕事をもらえない。住所がないから定職も見つけられない。年金もらうにも住所がないのにどうやってもらえばいいんだ。せめて住所だけでもほしい。』

切実な願いだよ。

これが現実にあるって事。
マジで将来が不安になった・・・。