夏樹静子著「Wの悲劇」-高山奈央子
「女優!女優!女優!」
三田佳子氏の名台詞。
「顔ぶたないで。私、女優なんだから。」の薬師丸ひろ子主演の映画でお馴染み!
『Wの悲劇』
大好きな映画である。
昔から好きでちょいちょい何度か見ていてが、数年前、劇団フライングステージに参加させていただいた際、主宰の関根信一氏が大の『Wの悲劇』好き。その時に『Wの悲劇』三田佳子イズムを私の芝居にと、ちょいちょいそんな演出が出てきて、そこからめっきり『Wの悲劇』にはまっている。
そして、先日参加した文月堂で共演の瓜生和成氏も大の『Wの悲劇』好きだった。瓜生氏曰く「女優はあの映画を観なきゃダメだよ!!」と断言するほど。いつも『Wの悲劇』エチュードをして遊んでいた。(もしくは『ガラスの仮面』エチュードで)
そして、また映画を見た。
映画は、舞台女優を夢見る劇団「海」の研究生・薬師丸ひろ子が、劇団の看板女優・三田佳子のスキャンダルの身代りをして、それをチャンスヒロインに成り上がっていくストーリー。映画の劇団・海が公演している舞台が、原作・夏樹静子の「Wの悲劇」そのままメインストーリーとなっているわけですわ。
と、映画の『Wの悲劇』を何度も見ていながら、その舞台の内容はぶっちゃけ、よく知らない。
「私、おじい様を刺し殺してしまった!」
殺人事件が起きる。別荘の密室で。家族の話。ミステリーとは分かる。身代りが舞台と映画が被っているんだわ。
くらいしか原作の知識なし<(_ _;)>
前振り長すぎですが、そんなこんなで、これは読まねば!と夏樹静子氏の「Wの悲劇」を 読んだ。
面白いΣ( ̄◇ ̄*)
ラストにくる素晴らしいどんでん返しにびっくり!法律も絡んだトリック。また女の業に悲しさが詰まる。 身代りする事に関して、背景にそんな複雑な事情が絡んでいたなんて!
純粋に楽しめ、あっという間に読破♪やはり面白いミステリーは寝不足になるわ…
が、読んでいても登場人物は映画の配役が勝手に頭に浮かび動き出す。しかも、「え!この役って舞台じゃめっちゃメインだったんだ!」とか「あの刑事、すごいデキル設定だったのか!!」と、映画じゃ舞台シーンは断片だから、映画でメインの役者のシーンしか出ないもんだから、いちいち変なところにびっくりもしてしまいました♪( ̄▽ ̄)ノ″
普通に「Wの悲劇」舞台版を見たくなりました!!あ、劇団・海のね( ̄▽ ̄)b
これを踏まえ、映画を再び観ようかと思います( ̄∇+ ̄)