2011年04月02日

水木しげる著「のんのんばあとオレ」-松田昌樹

昨年放映されていた、朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」はまっておりました。
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20年くらい前かな、僕が中学生の時にNHKでやっていたドラマ「のんのんばあとオレ」この時もはまって観ておりました。
もちろんゲゲゲの鬼太郎も小さいころは何度もみていました。特に夕方学校からかえってきた時の再放送。ゲゲゲの鬼太郎ももちろん好きですが、水木しげるさん自身にも興味があるみたいです。

で、改めて「のんのんばあとオレ」を読んでみました。

「目に見えるものがすべてじゃない」と改めて感じさせられました。
「想像し見えない何かを創造することによって人は豊かになる」と感じさせられる。
水木さん自身も妖怪の話をしてくれるのんのんばあとの出会いによってそう教えられたんだと思います。だから人が豊かで数々の名作を創作できるんだと思います。映画、音楽、演劇など、よい作品に出会うと突然、昔の記憶の細かい描写まで思い出させてくれることがあります。
この本がまさにそうでした。

情景を重ねたのは、田舎に帰った時の盆踊りに向かう道の暗さや田んぼで鳴く蛙の鳴き声、草のにおいでした。兄がびっくりさせようと突然走りだし、自分も急いで追いかける。後ろは絶対振り向かない。何かいるから。絶対振り向かない。ただひたすら走る走る。兄を追いかける追いかける。必死。とまったら死ぬ。後ろの妖怪に食べられる。本当に思っていました。
もう今はそいう感覚をリアルに持つことはできないだろうけど、その時のそういう時間って豊かだったんだんだなと感じましたし、そういう時間があった事をたまに思い出して大切にしきゃならないなと感じました。

なんだかよくわからないまとまり方になりましたが、のんのんばあとオレよかったです!