2007年06月08日

第4回★野澤爽子

新緑の5月よ、さようなら。かわりに梅雨とアジサイの季節よ、こんにちわ。
♪も~い~くつね~ると~、は~じま~るね~♪

そうです!そーなんですっ!いよいよ『神様の夜』の前半戦となります“6月”がやって参りましたっ!!
9作品・4プログラム連続上演だなんて一体どんな公演になるのかしらねぇ?
はぁ~待ちきれないわぁ。待ちきれないぜぇ。
そんなふうに指折り数えながら楽しみになさってくださっているみなさま、
ありがとうございます!
わたくし野澤も、普段は丸まり放題の背中を、土の中の穴蔵からお天道様の下に放り出されたダンゴムシのごとく、ウキウキ・ワクワク、のけ反らせながら奮闘しておりますので、
「なんのこっちゃ?!」
というツッコミもそのままに、公演開始のその時を待っていてくださいませね(^^)/

さてさて、そんな中、きょうはA・Bプログラム合同の衣装合わせがありました。
とは言っても、KAKUTAの衣装合わせは、出来上がった衣装を着て合わせるのではなく、お話しの中のキャラクターイメージに合いそうな候補の洋服を、キャストの方たちにいろいろ持ち寄ってもらい、合わせていくという形を取っています。
つまり、キャストのみなさんの普段からの“オシャレ力”の助けによるところが大きいんですね。
私なんぞは、持ち寄る服がほぼ毎回おんなじだったり、
「あれいいかも!」
と思って、心当たりの洋服を久しぶりに押し入れの奥から引っ張り出してみたら、虫食いやらなんだかよくわからないシミが付いてたりであまり役に立ったためしがないのですが、今回のように揃いも揃って見事なオシャレ力を兼ね揃えたゲスト陣がいらっしゃると、そんな私の役に立たなさ加減などたいして問題にならんのです!
「これも素敵!あれも素敵!」
と合わせているうちに、あっという間にほぼ全員の衣装のメドが立ってしまいました。
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(↑写真は、あれこれコーディネートを吟味する前ちゃんなっちゃん)

これからまだ少しずつ微調整があると思いますが、衣装スタッフのルリコさん(@KAKUTA)もかなりホッとしたご様子でした。
そんなオシャレゲスト陣のうちの一人、
まゆちんこと横山真弓ちゃん
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冗談じゃなく、このお方は毎日、稽古場に来てくるお洋服が違います。
でも、頑張ってる感はいっそもなく、とても自然にさらりとオシャレを嗜み、そして楽しんでいらっしゃるのがスゴイ
公演が終わるまでには、そのオシャレの極意を少しでいいから教えてもらおうと、密かに企んでいるのでありました。

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【★私が神に遭遇した日★】

“大蛇マフラー”
今から8年ほど前、たまたまふらりと入った丸井(デパート)の冬物ワゴンセールで買ったマフラー。
深緑色のダイヤ柄が、なんとなく大蛇っぽく見えるので、そんな名前をつけてみたところ、すっかり愛着がわいてしまい、それ以来、冬の寒い日には必ずそいつを首に巻いて出かけるようになりました。
大蛇マフラーをしていると、なんだか守られているような気がして安心するのです。

ところがその大蛇マフラーが去年の冬、忽然と姿を消してしまいました。
最初はカバンか何かに入れたのを忘れてるだけで、そのうち出てくるだろうよなんて思っていたのですが、いくら探してもいくら待ってみてもいっこうに出てくる気配はなく、冬も終わりに近付いた頃には
「きっと、マフラーの役目を終えて元の“蛇界”に戻っていったんだわ。」
などと、無理くりな理由をつけて自分を納得させるしかありませんでした。
きっと、なくしてしまったことを認めたくなかったんだと思います。

その時からですから、かれこれ半年になります。
季節も春を通り過ぎてもうすぐそこまで夏がやってきている中、『神様の夜』の稽古も始まって、大蛇マフラーのことはすっかり忘れておりました。
いつものように稽古場に行き、準備をしていると川本くんが何やら手に持って私の側にやってきたのです。
「ねぇ、これ、もしかして爽ちゃんの?」
見ると、川本くんの手に大蛇マフラーがそっと握られているではありませんか!
「うわっ!そうそう、これ私の。でもどうして?!」
驚いた私が目を丸くして尋ねると、忘れ物で届いていたのを稽古場の受付窓口の人が思い出して、持ち主がメンバーの中にいないか?と川本くんに声をかけてきたんだそうです。
そしてなんとなく見覚えがあったので、私のところに持ってきてみたと。

「でも、どうして私のって分かったの?」
聞くと川本くんは、
「忘れ物といったら爽ちゃんだからね。」
と言って、ニッコリしました。

届けてくれた川本くんに礼を言い、大蛇マフラーを受け取ると、
大蛇マフラーは、一瞬私の手の中でほうっと息をついたように見えました。
忘れ物の神様なんてのがいるのかどうなのかはよく分かりませんが、半年ぶりに“蛇界”から私のところに舞い戻ってきてくれた大蛇マフラーには、やっぱり感謝せにゃいかんなぁと、しみじみ思ったのでした。
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