第9回★佐藤滋
こんにちは!佐藤滋です。
携帯電話を無くしました。
帰りの電車でメールをうちながら寝てしまい、座席の下にポトリと落としたまま電車を降りてしまいました。
ああっ!!
気付いた時には、すでに電車は走りだしており、駅員さんを探してあわてた僕はホームからの、下りエスカレーターを逆走し(ちょっと寝ぼけてたのです)転びました。
ヨ~シ!
やってもうた!!
・・・・・・この時期、チケットを予約してくれる方からの連絡や、KAKUTAの事務的連絡もたくさんあるし、こうしてる間にも誰かから連絡が来てるかもしれない・・・・・・(実際電話繋がらなかった方、ごめんなさい)。
そして拾った誰かに、恥ずかしい写メール(裸でギターを抱えてみたやつとか)を見られてるかもしれない・・・・・・。
えっと・・・・・・あわわわわ!!
とりあえず回線を止めるだけ止めて、JRからの連絡を待った三日間。
見つからず。
・・・・・・確かに不安でしたが、僕はちょっと開き直り、なんだかみょうに清々しい気持ちになってきました。
携帯を、携帯してなかったあの頃。別に不便じゃなかったな・・・・・・(僕がいつまでも携帯を持たないので、まわりのみんなは困ってたのですが)。
デートの待ち合わせでは、時間・場所をちゃんと決めて、ちょっと早めに着いたりとか、
相手を待ってソワソワしたりとか。
口じゃ言えないこと、手紙を書いて、すれ違いざまにそっと手渡したりとか。
好きな娘の家に電話したらお父さんが出てしまい、
「あ、あの、同じクラスの・・・佐藤といいますが・・・。」
と緊張したり。
今の若者はそんな関門がないんですよね!だ、だめだよそれじゃあ!
・・・・・・・・・。
とはいえ、いつまでもそうしてるわけにもいかず、稽古場のそばのケータイショップで新しい携帯を携帯しました。この日記も携帯からうってるわけですが・・・・・・。
いつか携帯いらなくなったらいいな、
と改めて思ったこの頃でした。
いよいよ今日、6/20からsiteに入りました!久しぶりのsiteです。
写真はsiteのオーナー斉藤さん(なんだか免許証みたいな写真になってしまいごめんなさい)。
僕ら、たくさんたくさんお世話になってます。
斉藤さん、KAKUTA忘年会にも常連です。
--------------------
【★私が神に遭遇した日★】
『銀の龍の背に乗って』
「うちはクリスチャンじゃないから、クリスマスはしなくてもいいのよ。」
という、もっともらしい理由でクリスマスプレゼントは一度も買ってもらえず、だからといって家には仏壇もなにもなく、信仰という言葉から大分離れた家で育った僕です。
なので、普段「神様」という言葉を意識することがほとんどないように思います。
そんな僕ですが、「神様」という言葉から思い浮かぶ、ぼんやりとしたイメージみたいなものが、昔からあります。その夢を何度か見たこともあります。
それは、こんなイメージです。
大きな山の上へ
大切な人(運命の人なのでしょうか)と僕は二人、手をつないで息をきらして登っています。
彼女の髪は風になびき、僕らは四方を山にかこまれた景色の中で何かを待っています。
するとある時突然、大きな大きな生き物(たいていは鳥みたいなもの)がゆっくり、山の向こうから現れます。
「それ」はゆっくり、しかし力強く僕らの前に現れて
僕らはつないだ手に力を込め、「それ」をただ、見ています
美しさや強さや大きさにただただ圧倒されて
こんなぼんやりとしたイメージを、たまに夢に見ては思い出したり、普段は忘れていたりしていました。
で
僕の大好きなドラマ『Dr.コトー診療所』のエンディング曲、中島みゆきさんの『銀の龍の背に乗って』を初めて聞いた時、その歌の景色に鳥肌が立ちました。
それはまさに、その景色でした。
涙が出ました。
さぁ行こうぜ
彼女は歌います。よくわかってないかもなのに僕はだからあの歌を聴くたび
・・・・・・ああ、行こう!
と思うのです。