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原扶貴子の日記 個別記事
夏休み自由研究番外編:【夏の旅行記】~北九州へ上陸せよ!の巻(到着)
2009/08/09 日曜日

着いたー!!

バラハラ IN 北九州!

旅先に着いたってだけなのだけど、
気持ち的にはなんか月面着陸くらいなテンションの高さ!

がっ!
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ぽやーん

到着のテンションの高さに反して撮影した写真はこれだけ。
九州空港、バスターミナル前。
半端な撮影場所ですが(涙)
空港はたいてい郊外にありますから、ここからバスに乗って北九州芸術劇場のある、
小倉市内まで移動しマース!レッツラドン!
ドンドンドン


ドンがドーン!

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イイネイイネ!
駅前ってだいたい、こういう銅像ありますよねー!
小倉駅も例外ではありません。地元のみなさんへの挨拶がわりのドドンがドーン!
子どもたちがよってたかって太鼓を叩いている中へワタクシも飛び入り参加!

到着がちょうど正午だったので、
ランチを求めて、バラオススメの駅前商店街をぶらり。
バラはリーディングセッション出演者オーディションの為、先月ひと足先に北九州を訪れているのです。
なもんで、今回の旅も旨いもの大好きな彼女の舌の記憶に期待大であります!
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「だけど、(店への)道はわからない…」

へっ?
とにかくもっかい、ドドンがドーン!
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バ、バラさん、小倉、来たことありますよね。
そして、私ははじめて。だったらば、おのずと…
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「ハァ~♪」

で、でもま、場所は先月バラと同行した成清さんに聞けばいいもんねー。
携帯ってなんて便利!ナリちゃん、本番期間中だけど!!
バラよ!舌の記憶だけで十分!
おいしいもの、たーんと教えてちょうだいな!
そしてなんと、今日・明日と小倉は、お祭りなんですって!!!なんてタイミング!

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コレカラオシバイ…

うんうん、ありがとありがと。
わかってるKARA!!わかってるYO!
だって緊張するじゃないっすか、この状況。
「東京からKAKUTAの劇団員が1人やって来る(本番はナリちゃんと二人だけど)」
これって完全ア・ウェーってことでしょ?
空港までは旅=ヴァケーション気分でテンション最高だった私だが、小倉市内に着いた途端、緊張に襲われる。街中に飾られたちょうちんを眺める目も遠くなる。
その様子に、バラがWS会場の近くではなく、まずは駅前で腹ごしらえしていこうと提案してくれた。
ありがとう…友よ(涙)

駅前の商店街はさまざまなお店が並ぶ。
たくさんの人が行き交う。街が生きている。
迷ったすえ、夜は立ち飲み屋というお店のランチメニュに決める。
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ちょっとレトロな、整いすぎていない雑然とした雰囲気がなんともいえない風合いをかもしている。

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パクリ。鯖味噌定食。
我はハンバーグ定食。
そんな凝った雰囲気ではないのに、鯖もハンバーグもおいしかった。

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これで550円!
安くておいしい!なんて最高の贅沢じゃありません?

コレカラオシバイ…

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あ、あれ、行っちゃった。捨てゼリフ?!
まぁいいや。
腹ごしらえも済んだことですし。
では、ワークショップ会場に入りますか。

*********

会場で、北九州芸術劇場の野林さんと合流する。
今回のワークショップ(以下、WS)のことについて、メールでは何度もやり取りをしていたが、
お目にかかるのは初めて。
メールの文面から推察されるとおりの方だった。可愛くて、キュートで。
野林さんの案内で会場に入り、準備する。

会場に入れば、バラと私は旅のみちづれから、演出家と役者になる。
バラはWSの進行を整理するのに席を外し、
私はといえば、稽古着に着替え、会場で柔軟なんかをやる。
KAKUTAってことで、KAKUTA・Tシャツを張り切って用意していったのだが、
胸の真ん中にシミがついていたが、Tシャツはこれしかないのでそのままでいる。

この北九州芸術劇場のリーディングセッションは、
2005年を最初に、以降年に3本ほどのペースで、
竹内銃一郎、松尾スズキ、鐘下辰男、河原雅彦、本谷有希子など演劇界のキラ星たちを作・演、もしくは演出に迎えて上演されてきた企画とのこと。
この豪華な作品群のラインナップにKAKUTAが名前を連ねることができるのはとっても光栄なことだと思う。

そうこうしているうちに、メンバーが集まってきた。
様子をうかがっていると、みんなけっこう顔見知りのようだ。
同じ劇団だったり、
リーディングセッションに参加するのが何度目かで、その際に共演したとかそうつながりらしい。
自分の殻にこもってちゃいけない!
と心に誓っている矢先、バラが親しげに声をかけている女の子がいた。
先日のオーディション一日でずいぶんと距離が縮まっているものだなぁと見ていたら、
なんと彼女、
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↑この方。

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↑ソファで流血している方。(バラちゃんが殴っちゃった?!)

つまり、バラちゃんが以前ブラジルの出演した際に共演していたのですねぇ。
はぁ~…彼女、北九州の役者さんだったの?!
いえいえ逆なんです。
東京在住の山本真由美さんという役者さんなのですが、
わざわざこの北九州のオーディションを受けてこのたび、作品に参加することになったとのこと。
交通費、滞在費ももちろん自前。その役者魂にいたく感激。

全員集合したところで、まずは名前を覚えるゲームから。
ゲームをしていると、お互いに対する緊張がだんだんと解けてきて、
今日のWS、9月の公演を一緒にやる仲間としての準備ができあがっていく。

ゲームが終わっての休憩中、息も荒いなか、
みんなが座っているあたりに私もエイヤと混ざってみた。
今日明日のお祭りの話なんかを聞いてみると、みんなとっても親切に教えてくれる。
はては、「はしまき」という屋台の食べものの話になったりして、
「はしまき?」と聞き返すと、
みんな「やっぱ、はしまきは九州だけなんやー」(方言は曖昧、ゴメンナサイ・涙)って納得している。
お好み焼を割り箸に巻きつけたようなものらしい。ぜひお祭りで食べていってクダサイとのこと。
そんな地域比較の話で盛り上がった。お祭りに感謝。

その後もWSは順調に進む。
みんなの個性がだんだんと見えてくる。やっぱり役者はおもしろい。
さっき初めて顔を合わせたばかりなのに、
それぞれが自分の持っているものをもちだして、見せ合う。
私もいつの間にか、東京から来たなんて気負いもなくなって参加することができた。

気負いがなくなった…なんて書いてますが(汗)
みなさんお気づきでしょう。
WSのくだりが始まってから、写真が一枚もないでしょ?
そうなんです、写メなんて撮る余裕なかったんですねー。とほほ。

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(WS前のランチが懐かしいネ…)

WSメニュー最後は台本。
いよいよ「甘い丘」の読み合わせへ。
するとまぁ…おもしろい!

再演ものだから、どうしても初演のことを思い出してしまうのだけど。
九州の役者さんがやっているのに、東京でやった初演と同じような雰囲気になるシーンがあったり、
初演とまったく違う性質を持つ役者さんがやっているのに面白く成立していたり。
それらがすべていい意味で機能していたのが、とっても面白かったのでした。

公演がますます楽しみになったー。
もちろん、わたしも負けてませんよ。
9月の再会を約束しつつ…

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WS後はみんでカンパーイ!!
お酒もはいって、みんなヨイヨイ。
初対面なのに恋愛話で盛り上がったり。お互いの劇団のことを話したり。
飲み会がお開きになる頃には、同級生のような気持ちになってました。
調子に乗りすぎですよね。
でも、こんなにはしゃいだ飲み会は久しぶり!

みんな気持ちのいい人たちばかりだからだろうなぁ。
役者さんたちはもちろんのこと、北九州芸術劇場の担当の方も。
なんだろ、
九州の気候風土が関係しているのかなぁ。

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お祭りを盛り上げる電飾でいっぱいの花バスが小倉の夜を駆け抜ける。
画像が近すぎてわかりにくいですけど。

北九州一日目の夜はお祭りの盛り上がりと、私たちのテンションの高ぶりが共鳴するように更けていったのでした。