鹿児島で二日間過ごしたら、山口へ出発です。
私はワークショップをやらせていただくため、スタッフ陣と共に早朝に出発。
鹿児島を横断して博多を経由し山口へ。その所要時間およそ5時間強!
「タクシー→新幹線1→新幹線2→新幹線3→普通列車」という激しき乗り継ぎで向かいます。
新幹線のチケットも多岐にわたり…アレ?どれ改札機に入れるんだっけ?アレ?このチケットは使う?と、混乱しっぱなし。
それでも、博多では限られた時間ですかさず明太子を購入し、駅前の点心でうまい「大葉入り葱餃子」を買ったりしてしっかり楽しんでみたり。
最後の長門市へ向かう単線列車が、またオツでさ。
一両列車!都電荒川線みたいな感じ。
手前にいるのはKAKUTAでもお馴染みな音響の貫さん。今回一緒に旅して楽しかったなあ。
共に葱餃子を満喫して腹も満たされている。
先頭車窓から撮った一枚。のどかで心地良い。
…といいつつ、満腹で電車に揺られてたら、うたた寝。
みんなでおみやげを買ったり、ワイワイお喋りしたり、車窓を眺めてボンヤリしたり。
無理に仲良くするわけではなく、お互いの時間を大事にしつつ過ごす、スタッフ陣のほどよい距離感が何とも心地良く、長旅だけど全くストレスのない、楽しい時間だった。
山口公演で上演させていただいた会場は、緑に囲まれた美しい劇場、ルネッサながと。
こんもりしたグリーンの丘がきれいでしょ。
私はワークショップまで時間があるということで、少しばかりブラブラしておいで~と自由時間をもらい、会場周辺を歩いてみる。
爽やかな風を抱いて、広い空を見上げて、てくてく散歩し辿り着いたのは…。
パチンコ屋。
すっ、すいません!!だって一度したかったんだもん!旅パチ!
ちょこっとだけ、ちょこっとパチンコ一人旅のムードを味わいたいだけよ…とホンの短い時間、打ってみる。
そしてスる。
しかし翌日、少し勝つ(す、すいません!!二度行っちゃいました!!!だって良い台あったんだもん!!)
もの凄い中途半端な出玉しか出てないのに店を去らねばならない時間になり、迷った挙げ句、隣で打とうとしたおばあちゃんに玉をあげました。
旅のふ・れ・あ・い、ダネ☆
無理矢理いい話にしたところでワークショップ。
遊んでばかりじゃないです、もちろん。
たった二時間の短いワークショップだったのでそんなにたくさんは出来なかったけれど、参加者の皆さん、生き生きハツラツとした方ばかりで、とても楽しい時間だった。
記念にパシャリ。みんな、良い笑顔でしょ。
演劇部の15歳。かわいーっ!
吸収力抜群のこの世代と一緒にやるワークショップは、とても責任重大だと思ってる。
大人に対してはいいかげんでよいという意味ではなく、若い人たちはまだまだ演劇にふれて日が浅いからだ。
ほんの二時間程度とはいえ、この時間で私がなにをするかで、その後演劇を面白いと思うかつまらんと思うかが変わる。つまらん二時間を体験すれば、演劇への興味は少し薄まってしまう。
だから、私のやり方はこうですというエゴを見せるようなワークショップになってはいかんと思うし、逆をいえば「ためになること」とかに囚われず、ひたすら「面白かった!」と思えるような時間を共に過ごせれば、それだけで良いとすら、思う。
演劇ってなんて面白いんだろう、という気持ちを体感することが、ワークショップで一番大事なことだと私は思う。
ワークショップが終わって劇場へ戻ると、制作さんから伝言が。
明日は本番終了後、時間があるので、キャスト陣でどこかへ出かけようと思うがどこが良いかとのこと。
1/食事
2/鍾乳洞
3/サファリランド
なんのこっちゃ?と思いつつ、3番、惹かれますね…と言ったら。
本当にサファリランドに行くことに!!
私も一緒に行けるとな!!
どうしよう・・・う・・・うれしい・・・!!!
小学生の時、おじいちゃんとおばあちゃんとで群馬サファリパークに行ったことがある。
もう、鼻血が出るほど楽しかった思い出。
こんな機会にまさか行けるなんて!!
翌日劇場に行くと、えみりちゃんが「ばらちゃん、サファリに反応したらしいね…」とニタリ。
えみりちゃんの提案だとか。
えみりちゃん、ありがとうっ!!!思わず二人でぶいサイン。
もちろんその前に、山口公演をしっかり行ってきましたが。
私にとって「相思双愛」ラストステージである山口公演。コレについてはまた次に書くとして。
行ってきた!!
ともかく!!サファリ最高!!!
この大人たちの童心にかえった笑顔を見よ!
野澤爽子並にハイテンションで叫びたい気持ちを抑え、しかし時おり我慢できず喜びのあえぎを漏らしながら、カメラで動物たちを撮りまくる。
PS3で「AFRICA」をやりまくり培った、私のカメラテクを見よ!!!
バーン!!
自慢の一枚。
アフリカ水牛さん。すごい迫力!!
こんな間近で、動物たちに会えるんです。
ま、まあ、迫力に欠けるショットもありますけど。
飼育している獣医さん曰く、「チーターはハッキリ言って飼えます」とのこと(そのくらい人に慣れる)。
赤ちゃんチーターを飼育していた頃は、獣医さんのお腹で寝てたりしたんですって。
なんて羨ましい!!!
ぞうさん…。
正面過ぎて、ぞうだかわからない。
「ネバーエンディングストーリー」に出てきた亀に似ているぜ…。
しかし、生まれて初めてさわった象。一度さわってみたいと、ずっとずっと思っていたので、ものすごく嬉しかった。
そして今回、何が嬉しかったって、サファリランドのドライブツアーに獣医さんが同行してくれて、動物について色々教えてくれたこと。
泣き声の意味や、動物の行動についてお話を聞くのは、本当に面白い。
遙か昔、子供時分に、大きくなったら動物園の飼育係(それかムツゴロウ王国の住人)になると決めていた自分を思い出した。
もし芝居してなかったら、動物園で働いてたと今も思う。
この様に、さんざん野性味溢れる動物たちに興奮した一同ですが、しかし。
最後に立ち寄った触れあいコーナーで…、
全員、子ヤギに完全ノックアウト。
かわあああああいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!
子ヤギってこんなに小さいの!?
なんて白くて、ふわふわで、お口がむにむにで、かわいいの!?
射貫かれたように子ヤギに心を奪われる。
かわりばんこにみんなで抱いて、ほおずり。
サファリパークの職員さんも、「まさか子ヤギにここまで反応されるとは」と驚くほどのはしゃぎよう。
真紀さんは興奮のあまり子ヤギの写真を撮りまくり、林家パー子と化していた。
抱っこして座っていたら、私が着ている服が白くて羊毛っぽかったからか、子ヤギが寝てしまう。
本当にそのまま連れ帰って、一緒に眠りたいくらい、かわいかった。
みんなの心がハイジになったひとときだった。
ありがとう、山口。
ありがとう、サファリランド。