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野澤爽子の日記 個別記事
『じみだけど、きょうも、ここから。』…もうひと踏ん張り
2008/11/26 水曜日
次回朗読公演の朗読本候補の選定が佳境を迎えております。
きょうも企画部メンバーの原嬢と若狭くんと横山くんと私の4人で稽古場に集まって上がっている候補本を実際に配役なども仮に決め声に出してガシガシ読んでいきました。
面白いなと思ったのは、普通に黙読しただけではわりとさらっとした印象だった作品が音読してみるとその作品の持つ個性がグッと際立って感じられたり、そのまた逆で作品によっては音読したことで、思いの外広がらないなぁ、とか、途中で先の展開が読めちゃうなぁと感じたりしたことでした。
読(お話しを読むこと)+音
単純に目だけでなく耳という情報を得るツールが増えることで物語を感じ取る感覚が変わるのです。
KAKUTAの朗読公演は本を読み聞かせるだけではなくて、観る人が一緒にその本のお話しの世界を自分の目で見て耳で聞いて自由に感じられるような公演でありたいなというコンセプトの元、これまで上演を重ねてきました。
それは当たり前と言っちゃあ当たり前なんですが、今私たちがやっている本探しからもう始まっているんだなぁと改めて気づかされたような気がします。
そんなわけで、あとひと踏ん張り。次の集まりまでにもう何作か面白い候補本を探そうね、と4人でミーティング終わりに稽古場の近くに最近できた横山くんオススメの中華料理屋さんに寄って鋭気を養つつ解散したのでありました。