« 「さ」 賽は投げられた(さいは・なげられた)その1 | ばらこ胸中吐露辞典 トップ | 「さ」 賽は投げられた(さいは・なげられた)その3 »
吐露始め 2005/07/04 月曜日

「さ」 賽は投げられた(さいは・なげられた)その2

今日は、グリングで共演中の腹太鼓役者・辰巳に漫画「きりひと讃歌」を借り、友人にもらった東野圭吾の分厚い本「さまよう刃」を鞄の底に沈め、ついでに本屋で漫画家たちのインタビュー本を購入し、更には若貴問題を知るべく売店で週刊現代も追加購入して準備万端で出かけた。そんなわけで飛行機に乗り込んだ時は、きりひと讃歌の面白さに不眠も忘れて熱中しており、いつもとはちと様子の違うスチュワーデスのアナウンスを流し聞きしていたのである。
「本日は天候不良のため、広島空港に着陸出来ない可能性がございます…」
さて、手塚治虫の名作を感動のなか読破し、インタビュー本の内田春菊編を読み終えた頃、ようやく徹夜明けの眠気が襲ってきて私は毛布に埋まり仮眠を取った。やけに飛行機が揺れていたが、朦朧とした頭にはさほど響いてこず、「もし墜落とかになったら羽の近くにいる私はあぶねえのかな…」などと薄ボンヤリ考えながらまどろんでいた。まどろみの中でパイロットのアナウンスが、
「只今より広島空港へ着陸するか試みます…」みたいなことや「やっぱり霧が深くてだめだったので福岡空港へ向かいます…」というようなことを言っているのを聞いたが(もちろん本当はもっとちゃんとした説明だったろう)、パイロットが喋るっていつもこのことだっけとかのんきな思考を巡らせつつウトウト。
そしてどれほど眠ったのか。私は福岡空港に来てしまったのだ。(イヤ、そう言ってたんだけど)
目が覚めて真っ青。広島に到着予定の時間はとっくに過ぎており、つまりは撮影予定時間も過ぎている。慌ててマネージャーに電話し、慌てすぎて飛行機の中で電話したのでスチュワーデスに怒られた。飛行機を降りればムッと南国の熱気が顔を覆い、改めてここが福岡であることを知る。事前にアナウンスがあったときは、漫画に夢中でオマケに頭が半分寝ぼけていたので、福岡と広島がどれほど距離のある場所かわからなかったのだが、スチュワーデスが「こちらでバスをご用雨しております。広島までは3時間半から4時間です」と言われ、いよいよ蒼白になってしまった。

吐露終わり
もくじ
か行 (8)
さ行 (18)
た行 (20)
な行 (10)
は行 (1)
ま行 (12)
デエトブログ (1)
フォトギャラリー (22)
日記 (19)

最近の5件