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吐露始め 2006/03/16 木曜日

「て」 徹頭徹尾(てっとう・てつび) その2

横山にまつわる数々のこと…好きな子に手製のオルゴールをプレゼントし(よせばいいのに)、告白する際に箱を開けて曲を聴かせ、相手に「やめてー」と耳をふさがれた事件や、「異物感がある」と言いたいのを「汚物感がある」などと言い間違えたりする事、『満天の夜』で使用したまっピンクの(豚)帽子をかむり、『ねこはしる』で使用した大量のビニール傘を鞄につっこんで歩くそのアンバランスな様が迂闊にも新宿中央公園の住人のように見えてしまう悲劇…そうしたことは、決して彼の意図したところではない。
世の中のおもしろな側面を人並みはずれた探求心でもって自ずと覗きに行く人が「おもしろ人」ならば、本人は至ってまじめなのにうっかりおもしろに転化してしまうのが「おもしろさん」だと思うのである。
おもしろさんと一緒にいるのもいいものだが、その無自覚さに時にイラッと来るのもまた事実だ。

さて前置きが長くなったが、私にとって身近な「おもしろ人」と言えば真っ先に思いつくのが、当劇団の宣伝写真を手掛ける写真家・相川氏だ。
仕事は一流、デキる男と呼んで過言ではない彼なのだが、相川氏の中にある「おもしろ人」的要素には、うっかり本業の仕事っぷりを忘れさせる力がある。
夏冬問わないロングコートに70‘sなロン毛の三つ編み&バンダナ、豊富な口ひげと江戸時代の商人のようなトレードマークの丸メガネ…その遺憾なく個性を発揮している風貌には、おもしろ人としての強固なこだわりがある。また、「ヒヒヒ」とカタカナで書けそうな笑い声と言い、鼻の穴に割り箸をつっこむという「どんだけ練習したんだあんた」とつっこみたくなるほどの見事な宴会芸といい、『ゲゲゲの鬼太郎』で言えば間違いなくねずみ男のポジショニングな彼なのだが、同時にディズニーで言うところのグーフィー的おとぼけ感と親しみやすさを兼ねているのも相川氏の魅力だ。
「おもしろ人」というのはえてして飲み屋で神になるものだと思うのだが、彼の場合にも例に漏れず、打ち上げの席などではいつも彼が周囲を飲み込んで離さない「相川テーブル」が出来上がっている。

吐露終わり
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