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吐露始め 2006/03/16 木曜日

「て」 徹頭徹尾(てっとう・てつび) その3

そこで語られるのは主にセックス話だ。「そんなことないですよ!!」とご本人に怒られそうだが、敢えて「いや、そうだね!」と語調を強くしたいほどに、彼のセックストークはつきることがない。最初こそ違う話をしていたつもりが気がつくと「セックスとは…」という話題にすり替わっており、それを私は「アイカワ・マジック」と呼ばせて頂くが、その魔法にかかれば例え女の子でもつい笑い転げながら話題に参加してしまい、今でこそ美しい素敵な奥さんがいる彼だけれど、かつてはそうしたセックストークで会場を沸かせつつ、話の合間にするりと女の子に“口説きをかます”のも見事なテクニックであった。
が、私がおもしろ人と太鼓判を押したくなるのはなにもセックストークに限ったことではない。
おもしろ人は先述した独自のファッション同様、その人なりとなりを現す何かへ向けての強いこだわりをもっているもの。
彼の場合は写真で、それはもうプロなのだから当たり前なのだけど、そのこだわり、そのプロ意識には目の当たりにするにつけ毎度シャッポを脱ぐ(by雪山素子)気迫がある。
例えば、舞台記録を撮るときの彼が、なんかすごい。
KAKUTAではチラシの宣伝写真だけでなく、公演の様子を写真とビデオカメラに記録するのもお願いしている。写真は本番中に撮るわけにいかないので大抵がゲネプロの際に撮っていただいており、その際に彼は舞台のあちこちに移動して撮ってくれるのだが、その動きたるや舞台上にいる役者たち以上のアクティブさなのだ。
あらゆる角度から、時にはしゃがみ、時には駆け寄り、そして時には舞台上に乗り込んで、桟敷の座布団の上で滑ったりしながら写真を撮る。「走る・滑る・見事に・転ぶ☆」彼の背後にはキン肉マンのテーマ曲が流れているようだ。
役者の動線ギリギリに沿って動きながら撮影する参加型カメラマン・相川氏なので、役者たちはたとえ視界の隅で相川さんが転んでいようが接して集中力を切らすまい、と必死で芝居を続けている。ある意味、役者の集中力を高める良い作用となっているのかもしれない。しかし客席で見ている私は、相川さんが次にどこで走るか、どこでこけるかに気を取られ、うっかり芝居の方を見逃したりしているので、集中を切らされていると言えないこともないだろう。

吐露終わり
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