皆様、「Root Beers-ルートビアーズ」にご来場いただき誠にありがとうございました!
こちらでは、お気に入り舞台写真を、ワタクシ桑原の独断と偏見でチョイスし、語られなかった裏話・四方山話を加えつつ、公開したいと思います。
本編をご覧になった方も、なられてない方も、どうぞお楽しみくださいませ。
撮影はお馴染み、KAKUTAのチラシ写真なども担当されてます、別名SEX話の神・相川博昭さんです。
どうぞ、お楽しみくださいませ!
(※写真はクリックすると大きい画像がご覧になれます)
開演前の一コマ。
ジャスミン(原扶貴子)がベッドで寝ている二堂欽次(青山勝)を看病しながらテレビを見ている…。
というのが開演前の設定。
原さん、なかなか美しいんじゃないかと思うんですが、楽屋の鏡前では、自分でメイクしながら、
「ねえ私、スケキヨみたいじゃない?」
としきりにいっていました。
このテレビ、「KKTアフタヌーンニュース」という偽の番組。この番組で、「携帯電話はお切りください…」などの開演前アナウンスを流しました。
こんなちっちゃな1シーンのためのものですが、実は結構作り込んであります。
まず、開演15分前にテレビに映っているのは、
雪山素子です。
え、誰??って感じですか?私からすれば、あなた、雪山知らないの?!って感じです。
ご存じない方は、是非次回、KAKUTAの先行チケットをお買い求め頂き、この雪山素子の出演しているオマケCDをゲットしてくださいませ。
そして、開演5分前のアナウンス時になると、別のキャラクターが登場。
ニュースの中では、「レポーターのトム・ジョンソンです」と言っています。…が。
外人のつけっ鼻をつけて、喋っています。(是非とも写真をクリックし、大きな写真でご覧ください)
実際このアナウンスは、カリフォルニアのヨセミテ国立公園からのレポート、と言う設定で英語音声と同時通訳の日本語音声の二つでアナウンスがされています。
日本語吹き替えをしたのは、演助の田村友佳嬢。同時吹き替えらしく、平坦に演じてもらいました。
そして、実際に英語版で流暢な吹き替えをしているのは、なんと山田蔵助役の客演ゲスト、神保良介君でした。
↑え、この人が!?
このヤクザメイクの良介君、芝居本編でも「育ちが良いから語学が堪能」という設定で英語を喋るシーンがありましたが、実際に彼はれっきとした帰国子女。ねいてぃぶすぴーきんぐですわ。
英語訳は全て彼がチェックしてくれていました。
さてちなみに。
開演前、ベッドで眠っている欽次さん。
本編で欽次を演じているのは道学先生・青山勝さんですが…。
ここに寝ているのは、
よく見ると、欽次にしちゃ、お腹がぽっこりしていませんか。
この公演の直前に、私が脚本を書かせてもらった舞台、鈴舟「想い出のグリーングラス」に出演していた横山君は、今回のルートビアーズは残念ながら出演せず…と言うことだったんですが、実は実は、こんなところに出演してたんですね。
会場から開演までの30分間、汗だくで、毎回本気で爆睡していました。
さて、今度は舞台スタッフ達の手掛けた美術装置にちょっと目を向けてみましょう。
舞台美術・袴田氏によって作られた今回の舞台。
舞台はロサンゼルスのコリアンモーテルですが、モーテルがあるのはチャイナタウンの路地裏のような場所…というイメージでお願いしました。なので、こんな看板が建物の裏に覗いています。
袴田氏は、九龍城の資料集を参考に、舞台を手掛けられてました。その中でもよく見かけたのが、この「福」の張り紙。家庭でも、会社らしき建物の中にも、この「福」がベタベタと張ってあるらしいのですが、時々こうして逆さに張ってあるらしいんです。
「福が降りてくるように」という意味なのか、とか、「福が逃げないように」という意味なのかしらね?と話し合いました。
韓国娘のオルゴールと並んで、アメリカンなスロットのオモチャが並んでいるところに、このモーテルの雑多感が出ています。
このスロット、実際に遊べるのですが、今回横山と同じく外部への客演で出演しておらず、スタッフとして裏についてくれた佐藤滋が、本番前毎日のようにこのスロットをガチャガチャいじって遊んでいました。
「お、おい、今日のステージの運試しをしているのか?」
と内心ドキドキしていた私です。
滋さんよ、当たったのでしょうか。
ちなみにこの棚には本編にも出てくるエロ本が置いてあるのですが、このエロ本も佐藤君の物です。
私がずいぶん昔にハワイのお土産にと佐藤君のために密輸した無修正エロ本です。初演でも使われています。
大事に保管していたのでしょう…。
テーブルの上には、アメリカンなビールボトルが。
これは、当劇団員の小道具班・野澤爽子が、メーカーやボトルの色味バランスもこだわって集めてきてくれたもの。
何気ないようでいて、スタッフのこういう細かいこだわりが舞台の色を作っているんですね。
さて、そんな感じで舞台に触れたところで、お次は本編に参ります。