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吐露始め 2009/04/25 土曜日

勝手にキャスティング

今日も今日とてバンダラの稽古です。
近藤芳正さんという俳優は、本当に赤ちゃんみたいな顔をしていて、こちらが意図せずともつい、微笑んでしまう力を持っている。
機嫌が良いんだか悪いんだか、笑い出すまでわからないところも赤ちゃんぽい。
この人にどこか近い人を知っているぞ、と思ったらば、グリングの青木豪さんだった。

ところで今回の現場は猫好きが多いです。
昨日休憩中に、ちょっとばかり猫の話になったらば、ウチは何匹、ウチは何匹、出産をさせて何匹、まあキャストもスタッフも猫好きばかり。
いつか思い切り猫話をしたいけれど、まずは稽古に集中せよですね。

ところで、先日KAKUTAの朗読公演中、照明の彩さんに怖い小説をお借りしたので、ようやく稽古が落ち着いてきた今、遅かりしながら読み進んでいるのだけど、皆さんは読書をするとき、登場人物を実在の人にキャスティングして読むことはありますか?
私はしょっちゅう。ていうか、癖のようなもの。
特にサイドキャラとかを勝手に知人でキャスティングして、絶妙な人材を見つけると嬉しくなる。
私は舞台創作の課程に於いても、一、二を争うほどに好きなのがキャスティングなのですよ。

とはいえ、自分を当てはめて読むと言うことは滅多にない。
というのは、まあ大体主人公に感情移入するのだから当然で、サイドキャラで自分がうろちょろしてたりすると「なんだお前は」という感じで妙な感じがするからだ。
あと、死んでしまいそうなキャラに友人を当てはめないようにするのも密かなルール。
前に「バトルロワイヤル」を読んでいて、膨大なキャラを憶えるため一人一人知人をキャスティングしたらどんどん死んでいってえらいことになった。
なぜか、知り合いの舞台美術さんが一番の悪人になっていくという展開に。
だから、出来るだけ元気そうな人、危害が与えられなそうな人、あるいは恋愛小説などに、キャスティングするのですよ。

例えば、今読んでいる彩さんに借りている小説「芦屋家の崩壊」、まあ面白い本なんですが、ココに出てくる、「伯爵というあだ名の全身黒づくめの怪奇小説作家」には、ウチでいつもお世話になっているカメラマンの相川さんをキャスティング。コレがまたバッチリハマって、何を喋っても相川さんが連想される。
伯爵とうまい豆腐を食べに行く…なんて言うくだりでは、相川さんと車に乗って旅行している気分になって面白し。
例えば、映画にもなったミステリ小説「犯人に告ぐ」で、とぼけた新米刑事が出てくるのだけど、ソレをナギプロの凪沢君でキャスティングしたらば、結果的に彼が事件を解決した。
私の中で、知り合いが勝手に大冒険していたりするのです。

でも「容疑者Xの献身」で堤真一さんが演じた役は、私はもう完全にフジテレビの軽部さん(知人ではないけど)だったので、あまりに印象とちがくてまだ映画を見られていない。
あのエンディング…軽部さんを思い出して泣きに泣いたのに。

さて、「芦屋家の崩壊」の中で、「猫背女」という話がある。
彩さんが冗談で、この役はKAKUTAの猫背女優・野澤爽子がやったらいいよというからそのつもりで読んだらば、もの凄く恐ろしい女であった。
野澤の猫背をスパルタ矯正しよう、と改めて思った次第だ。

吐露終わり
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