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吐露始め 2006/02/02 木曜日

大敵と見て恐れず小敵と見て侮らず(たいてきとみて・おそれず・しょうてきとみて・あなどらず)その3

今日は衣装合わせで、皆で山盛りになった衣装をとっかえひっかえ着替えては似合う似合わない横山はさえない(いじめか?)とやいのやいの盛り上がっていた。
いつだって衣装合わせはちょっと心が躍るもので、ちょっとその服でしばらくいたいなくらいに思ったりするのだが、そんな盛り上がりをよそに若狭が一人、マスクにダウンコートを羽織って震えている。頭はボッサボサ、顔が熱に浮かされてボンヤリしているので、どんな服を着てもキマらない。おかげで何度も着替えさせられる羽目になり、その度に頭がでかいだの何だのとゲラゲラみんなに笑われていたのだけど、今思うとインフルエンザの人相手に気の毒な話だ。そして普段なら若狭もヘラヘラと返してくるのが、さすがに今日は何を言われても先ほどまで寝てた子供のように鈍い反応だった。
他の人の衣装を合わせていても、すみっちょで若狭が「さむい〜〜〜さむいいいい」と小声で言っているのがこちらの耳に届いてくる。やかましい!とほったらかして(非情)衣装選びを続け、またしばらくして若狭の方を見てみると、悪化したのか「アウアウアウアウアフ…」とか言っている。
さすがにちょっと尋常じゃない寒がり方なので、大丈夫?と聞けば、若狭は今日に限って「ハイ、大丈夫です!」などと健気にも返してくる。客演していて一人稽古が遅れていることを思っての行動なのだろう。口に出さずにおれない男でもあるが、人一倍真面目な男でもあるのだ。
それで衣装選びが終わり稽古を再開したのだが、もはやその時には明らかに顔つきもやばいことになっていて、朗読しているのに(※朗読公演だからさ)舌が回らずろれろれで、ダメ出しを確認すれば、

若狭「えーと、頭がゴチンで…はい」

などと訳のわからぬ返答が帰ってくる。申し訳ないがちょっとだけ面白かった。
そうして稽古から帰ってくれば、39°9発熱中との知らせ。なんたるちーやのさんたるちーや。(古いか)
インフルエンザと聞いてとたんに震撼した私たちだが、その前に若狭の「ウー寒い寒い」の発言を侮るべからず。
ごめんな若狭、そしてこれからはお互いに寒い腹減った眠い痛い具合悪い、チョコチョコ言い過ぎないようにしよう。
嗚呼、どうかうつっていませんように…。

吐露終わり
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