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吐露始め 2009/04/09 木曜日

まったくもう

まったく、嘘八百だよね。
なにが「毎日書きます」だか。
自分の嘘ぶりにビックリしました。
というわけで三日坊主の見本みたいなことをやらかしてましたこちら、また再開。
そんなこんなで只今本番中。
この吐露部屋、読んでいる人少なそうだから稽古場日記の方にも同時アップすることにした。

「さとがえり」「帰れない夜」お陰様でどちらもご好評いただいているようです。
ありがたやありがたや。
こうした二公演同時上演、というのはコレまでに何度かやって来たけれど、肉体的にも精神的にも二倍にしんどいのはいつものこと。
とはいえ、もちろんそれに見合うメリットがあるからやるわけで、そのメリットの一つが、「好きな役者さんをたくさん呼べる」ということ。

KAKUTAはご存じの通り劇団員が多め。
それも同世代の役者が多いので、同じ年かさの俳優陣は、呼びたくともなかなか呼べないのが通常。
だから今回のような機会があると、待ってましたとばかりに好きな人を呼んでしまいます。
もちろん、好きでも今回の舞台の作品上呼べなかった人はいますし、そうなると欲は尽きないわけだけれども。
それで、期せずして、むかし昔に夢に描いたようなキャスティングが叶うこともあります。

例えば本日上演の「帰れない夜」の中にある「昨日公園」に登場する久保貫太郎。
舞台の中で、カンタと当劇団の団長成清は親友同士の役柄。
クロムモリブデンのカンタ、KAKUTAの成清と、今でこそ所属している場所はバラバラの二人ですが、この二人は10年以上前、円演劇研究所に通っていた時代に、同居していた者同士。
三軒茶屋の1ルームのボロアパートで仲むつまじく暮らしておりました。
当時、同じ研究所に通っていた同期の私と原扶貴子も、しょっちゅう彼らの家に通っておりました。
研究所メンバーのたまり場のようになっていたんですね。

それにしても、いやはやこのボロアパートってのがホントにボロでね。
まずもちろん風呂はないし、トイレは共同、しかも外付き!
クーラーなんかもちろんないので、冬なんか信じられないほど寒いし、夏は窒息するほど熱い。
アパートの下は木材屋、隣はペットのトリミングショップで、夜遅くまで犬の鳴き声がキャンキャンと響いてくる。
環境だけ取るとハッキリ言って劣悪です。

しかしね、このアパートに通うのが愉しかった。
部屋なんかホントきったなくて、しょっちゅうお互いに掃除しろと喧嘩してたり、タマネギが信じられないほど溶けていると騒いだりしていた二人だけど、朝まで芝居話を熱く語り合ったり、ゲームで本気で喧嘩したり。台風で大雨が降れば二人はシャンプーを頭に塗りたくり外に走り出て、雨で頭を洗ってましたよ。

青・春・・・!

そんな感じ。
だからね、二人が別々に暮らし始めることになったときには、人んちながらそれはそれは寂しくて、お願いだから一緒に住んでくれとしばらくの間しつこく言い続けたもんです。

そんなわけで懐かしい写真を掲載。
Image4191.jpg
円時代の一枚。
目をつむってしまってる二枚目が成清さん。
そして左から二番目でこれまた目をつむってしまってる女が私。
わかりにく!
しかし当時の成清さんは「反町に似てるー!」などと評判だったんです。嗚呼可笑しい。

もう少しわかりやすい写真を。

Image4211.jpg

はいこちら。成清さん当時22歳。私当時20歳。
KAKUTAを結成した頃の写真です。
ギャハハ、反町とかでもないね、成清さん。むやみにトンガッた感じが可笑しい。
しかし、こんな悪ガキ風な風貌なのに、円では女子たちから「ニコニコのまあくん」とあだ名されるほど、常にニコニコした大阪のアンチャンでした。
当時はこてこての関西弁がぬけず、ある時彼なりに一念発起して標準語をしゃべり出したときは、「外国語みたい」と笑われたもんです。

そして、クボカン君。
今の彼を知る人は、ふっくらしたカワイイお餅みたいなアイツ、スリーミーツの次男坊という印象が強いですね。

しかし。

当時は全く違いました。

私が当時に撮った、衝撃の写真をココにアップします。

ジャーン!!!

Image4201.jpg

だ、誰だ!!
イケメンじゃあないか!!
何を隠そう、こちらが久保貫太郎君、20歳の頃の姿です。
衝撃…!!!
当時の彼は、今と変わらずカワイイ優しいわんぱく坊主でしたが、それに加えて毎日ジョギングを欠かさず、肉体を鍛えていた美しい鎖骨の目立つ男。
少しばかり太り始めた頃、映画「ジュマンジ」が上映されていたのに合わせて私とナリで「肥満児ー」とからかったらすごく怒られた記憶があります。
そういえば以前、この写真を欲しがっていたので、今日は劇場に行ってこの写真をプレゼントしてこようと思います。

そんな二人が。
13年の歳月を経て、今、KAKUTAで小学生(役)になり、共演している。
私ね。
自分で演出してる癖に、どうしても、二人のあるシーンになると、ほろりとしてしまうんです。
なんだか、懐かしい日を本当に思いだしているような気がしてしまいます。
そして、今もこうしてみな芝居をしていることの喜びに、打たれてしまうのです。

だって久保君は、
「円を卒業したら道ばたでアクセサリーを売る人になりたい」
と言っていましたから。

吐露終わり
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